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台湾のペット事情について調べてみた

台湾のペット事情について調べてみた

はじめに

台湾のペット市場は盛況です。大規模なペット用品の展示会が行われている台湾では、どのくらいのペットが飼われていて、市場規模がどのくらいなのか調べてみました。

ペットの飼育数

 時勢公司のデータによると、2021年における台湾の犬と猫の飼育数は295万頭を超えていました。15歳以下の人口が283万人だったので、子供の数よりも犬猫ペットの方が多い状況となっています。

行政院農業委員会の情報によると、犬と猫の飼育数(2017年)は以下のようでした。

犬: 177.7万頭

猫: 73.3万頭

日本では猫の飼育数の方が多いですが、台湾では犬の方が人気のようです。

情報技術研究所MICが行った調査によると、台湾のネットユーザーが飼育しているペットの種類は、下表の通りでした。犬や猫が人気なことはもちろん、魚も人気のようです。

出生率の低さがペット飼育数を押し上げる

 台湾の出生率は世界で最も低いと推計されています。

出生率: 1.08(2022年推計)

台湾も日本と同様に共働きが多い特徴があります。子供を求めずに、人間の子供と比べてお金もかからずに癒しを与えてくれるペットを、家族として迎える人が増えているようです。 猫や犬等のペットの総称として「毛小孩」(毛の生えた子供)という言葉が有るくらいです。先日のブログで、ペットは英語でFur baby(毛むくじゃらの赤ちゃん)と表現されることがあると紹介しましたが、台湾も同じような表現を持っていました。

市場規模

中華民国内政部、動物保護資訊網、富果研究部が整理したデータによると、2021年の台湾のペット市場の経済効果は、、、

経済効果: 590億元

現在の為替レートで換算すると、約2,800億円に上ります。

上記データを見る限り、コロナ渦となった2019年に一気に市場規模が拡大し、以降増加傾向があります。

まとめ

 少子化が進んでいる台湾では、ペット市場の拡大が続いています。現在は犬が一番人気になっていますが、将来的には日本と同じように猫の人気が犬を超えてくるかもしれません。ライフスタイルの変化に応じて飼育するペットも変化していく様子を要ウォッチです。 台湾ではペット用品関連の展示会も多々あります。市場開拓の一手として、是非リサーチしてみてください。

(参考)

ORO, コロナ禍の台湾、ペットの数が15歳以下の児童数を上回り500億元ビジネスに, https://www.oro.com/global/market/template?id=1646 , (参照 2024-6-9)

TAIWAN LABO, 商機にあふれている台湾のペット市場, https://taiwanlabo.com/lifestyle/pet/ , (参照 2024-6-9)

遠見, 台湾新生児史上最低! なぜ世界の出生率の低い上位5カ国では若者が子供を産まないのか? https://www.gvm.com.tw/article/98605#:~:text=%E7%AE%87%E4%B8%AD%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E9%99%A4%E4%BA%86%E5%A4%A7%E5%AE%B6,%E4%BA%BA%EF%BC%8C%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E6%8C%81%E7%BA%8C%E8%B2%A0%E6%88%90%E9%95%B7%E3%80%82 , (参照 2024-6-9)

Be Young and Beyond, 數據圖表拆解毛小孩商機!養貓人數居然輸給牠、寵物用品市佔第一電商是哪家?, https://www.bnext.com.tw/article/59088/pet-market-2020 , (参照 2024-6-9)

Author Profile

著者近影

MAKOTO TAJIRI

-越境ECコンサルタント- 貿易・国際物流分野において、営業・新規ビジネス開発・貿易実務に従事。 国際物流企業→総合コンサルティングファームを経てスターフィールド入社。 日本企業の海外輸出相談経験を持つことから、貿易・国際物流・事業構築を得意分野としています。 趣味はスイーツ(食べること専門)、愛犬と散歩、ドライブ。

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