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外国人が殺到 野沢温泉が行ったある施策とは

外国人が殺到 野沢温泉が行ったある施策とは

はじめに

コロナも明け、日本に外国人観光客が戻ってきています。 これからの冬シーズンで人気なのはやはりスキー・スノーボード。 日本のスキー場は外国人にも人気です。 有名なのは北海道のニセコ、長野の白馬、野沢温泉あたりでしょうか。

今年の冬、初めて野沢温泉へ行くのですが、予約をした宿の人は日本語ができなくて英語でのやり取りオンリー。 無事予約できたものの、じゃあ支払いはオーストラリアの口座へ・・・と言われました。 野沢温泉、そんなに外国人が増えているの?!とビックリしました。 野沢温泉に外国人旅行客が増えているのには、理由がありました。

野沢温泉

野沢温泉は長野県の北部にある下高井郡野沢温泉村です。 日本で唯一、「温泉」と付く村だそうで、13の共同浴場巡りが人気の温泉街です。 人口3,700人程度の村に、コロナ前の2018年は約140,000人の外国人観光客が訪れる人気エリアです。 標高1,650メートルに位置する野沢温泉スキー場は、上質なパウダースノーを味わえ、外国人旅行客にも人気です。

外国人観光客が増えたきっかけ

野沢温泉村に外国人旅行客が増えたのは、2000年代からです。 1998年の長野オリンピックを契機に、同じ長野県で上質なパウダースノーを 目玉にした海外向けのPR活動の結果、オーストラリアをはじめとした多くの外国人旅行客が増えました。 野沢温泉に魅了されて移住してきた外国人も増え、その移住者が旅行客を呼び込んだこと、新幹線開通によるアクセス改善等から、訪問者は右肩上がりに増えました。

そんな中で、課題が見えてきました。

現金しか受け付けない飲食店・小売店

外国人旅行客はクレジットカード決済を希望する方が多いのですが、当時、野沢温泉の飲食店や小売店の8割は「現金のみ」でした。 また、海外発行の銀行カードで現金を引き落とせるATMほぼありませんでした。

食べたい・飲みたい・買いたいという外国人旅行客に対してのチャンスロス、売り逃しが起きてました。

そこで、商工会主導でキャッシュレス決済の導入を進め、且つ、地銀とも協力し海外発行銀行カードでも現金を引き出せるATMの設置を進めました。

2019年時点で、6割~7割の飲食店がキャッシュレス決済導入しているようです。

まとめ

あらゆる施策で集客をしてお客様を集めることができたとしても、お客様の望む決済手段がないと、売り上げは立たないということは、ECでも同じ。

穴の開いたバケツではもったいないということです。

野沢温泉、どんな町(村)か楽しみです。

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DICE.K

海外ネタを中心に書いてます。

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