越境ECプロジェクトの進め方
はじめに
越境EC支援事業を行う中で、越境ECに挑戦したいものの、どのように越境ECを開始したらいいのかご相談いただくことがあります。今回は、越境ECプロジェクトの進め方についてご紹介します。
越境ECには何が必要?
越境ECを実現するためには、大まかに①企画構想、②販売開始までの事前準備、③販売開始後の運営を組み立てる必要があります。越境EC開始後には運営業務に加えて売上拡大施策を平行して行っていきます。全体感は以下の図の通りです。
手順を追って抜け漏れのないように
越境ECの実現に向けて必要な項目は、ある程度決まったものがあります。上記の項目を一つずつクリアしていけば、越境ECの開始と越境EC開始後の事業運営を行うことが可能です。
越境ECでつまずいてしまうよくあるパターンなのですが、とりあえず越境ECを始めることがゴールになっており、販売開始後の目標が立っていない場合があります。このような場合、もう少し付け加えると、全体感を考える前にまず手を動かすことが優先されていて、何から手を付けていいかわからない状態で準備を開始されることが多くみられます。場当たり的にとにかく思い付いた項目を調査・準備して、結果として準備に抜け漏れが多く、なかなか越境EC販売に辿り着けないことが見受けられます。
また、なんとか越境EC販売に辿り着いたものの、とりあえず既存社員で越境ECのカスタマー対応をやってみる方針の下で、外国語対応に挑戦。リソース不足が重なる中で外国語対応に苦戦してCS対応が遅れてしまい、販売者としての評価が下がってしまったケースもあります。
いずれの場合もまずやってみようの精神でスピード感を感じられ、ポジティブな捉え方ができます。一方で、計画が機能せずに越境ECの組み立てをしっかり行うところまで逆戻りしてしまい、結果として本来あるべき姿に到達するまでに時間がかかってしまいます。
越境ECのプロを活用
越境ECは海外販路の拡大に有効な手段の一つです。取扱商品の海外ニーズを見ながら、リソース管理を行って販売を組み立てていくことが大切です。越境ECのプロジェクトを進めるにあたって大切なことは、越境ECの目的を設定してチームに共有することです。目的を設定してから何を準備したらいいのかわからなかったり、社内リソースが足りなかったりした場合は、越境ECのプロにお任せしてみましょう。海外ECモールへの出店や自社ECサイトの準備、マーケティング活動まで中長期的に支援が可能です。越境ECのプロは、自社だけで準備するよりも販売開始までの立ち上げが早く、結果としてコストも抑えながら売上拡大に向けた将来像に向けて伴奏パートナー役を担います。
まとめ
越境ECは手順を踏めばしっかりと開始することができます。今は越境ECを実現する支援企業が充実しています。最初の相談は無料の事業者も多いので、お気軽に相談してみてください。
Author Profile
MAKOTO TAJIRI
-越境ECコンサルタント- 貿易・国際物流分野において、営業・新規ビジネス開発・貿易実務に従事。 国際物流企業→総合コンサルティングファームを経てスターフィールド入社。 日本企業の海外輸出相談経験を持つことから、貿易・国際物流・事業構築を得意分野としています。 趣味はスイーツ(食べること専門)、愛犬と散歩、ドライブ。
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