【国際eパケット廃止】
代わりになるサービスと料金の比較!
はじめに
越境EC物流最大の味方、国際eパケットが2023年10月1日より廃止されることが決定しました。
これまで国際eパケットを利用してきた事業者様にとっては、輸送方法の切り替えをしなくてはいけません。
今回は、国際eパケットの代わりになりそうな日本郵便の輸送方法とその金額を簡単にまとめてみました。
小形包装物(Small Packet)
まず、国際eパケットの代わりに最適なのは「小型包装物」です。
サイズや重量の規定(2kgまで)等が国際eパケットと全く同じで、料金体系も、100gから2000gまで100g刻みなところも同じです。
異なるのは、地帯区分の分け方で、国際eパケットだと第4地帯までしかなかったのが、小型包装物は第5地帯まであります。
こちらでは、中国・台湾・韓国向けの第1地帯(国際eパケットの場合、他のアジア諸国も可)と、アメリカ向けの第4地帯を比較してみます。
※実際の料金表は、100gごとに料金体系が変わりますが、こちらでは一部のみの記載とさせていただきました。
重量 | eパケット(第1地帯) | 小型包装物(第1地帯) | eパケット(第4地帯) | 小型包装物(第4地帯) |
---|---|---|---|---|
100g | 690円 | 350円+410円 | 1150円 | 830円+410円 |
300g | 870円 | 550円+410円 | 1410円 | 1250円+410円 |
500g | 1050円 | 750円+410円 | 1670円 | 1670円+410円 |
1000g | 1500円 | 1250円+410円 | 2320円 | 2720円+410円 |
1500g | 1950円 | 1750円+410円 | 2970円 | 3770円+410円 |
2000g | 2250円 | 2400円+410円 | 3620円 | 4820円+410円 |
小型包装物の金額で、+410円とされているのは、書留料金です。
国際eパケットにも書留料金が含まれていたので、輸送料だけを考えると、値上げどころか値下げですが、書留量も含むと、全体的に数百円程度値上がりしたことが分かります。
EMS
次に検討されるのは、EMSでしょう。 国際配送で最も利用されているのがEMSかもしれません。 小型包装物や国際eパケットと違い、大きな荷物も送れる&リードタイムも短い、というのが特徴的です。
重量 | eパケット(第1地帯) | EMS(第1地帯) | eパケット(第4地帯) | EMS(第4地帯) |
---|---|---|---|---|
100g | 690円 | - | 1150円 | - |
300g | 870円 | - | 1410円 | - |
500g | 1050円 | 1450円 | 1670円 | 3900円 |
1000g | 1500円 | 2200円 | 2320円 | 5300円 |
1500g | 1950円 | 2800円 | 2970円 | 6600円 |
2000g | 2250円 | 3400円 | 3620円 | 7900円 |
ただ、国際eパケットからEMSに切り替えを検討する場合は、場所や重さによっては2倍近い金額の値上がりになる事が分かりました。
これまでリードタイムで受取人様からのクレームがない、重たい・大きい荷物ではない、という場合には、小型包装物の方が無難でしょう。
まとめ
今回は、国際eパケット廃止に伴い、類似サービスのコスト比較をしてみました。
越境ECの難点が「輸送費用」。 毎年のように輸送費が値上がりしているので、いつになったら昔のように戻るんだろう・・と願うばかりです。
こちらの料金表を参考に作成しました
https://www.post.japanpost.jp/int/download/epacket-charges.pdf https://www.post.japanpost.jp/int/2023fee_revision_kokusai/pdf/charge04.pdf https://www.post.japanpost.jp/int/charge/list/ems_all.html
※こちらでご紹介した料金表は、2023年9月時点の情報です。
実際に輸送される際には、日本郵便が発表している正しい料金表をご参照ください。
Author Profile
MINGFAN
自称東南アジアオタク。SNSの中の人、メルマガの人です。アジアのマーケット事情やShopeeの運営系を中心に書いてます。
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