越境ECってなに?
驚くべき市場規模とポテンシャル
はじめに
昨今のインターネットの普及や決済方法の簡素化、SNSによる評価経済といった技術革新が要因となり、誰もが・いつでも・どこからでも欲しい物を手に入れることが可能な世の中になりました。
ニュースでも取り上げられることも多々あり、ちょっとしたバズワードにもなりました。
そんなインターネット通販サイトを通じた国際的な電子商取引を指す「越境EC」はどのくらいのポテンシャルを持っているのか、簡単に概要をまとめました。
越境EC市場規模の推移
《出典》 経済産業省 Ali Research から作成
世界的に越境ECの成長率は現在国内ECの成長率の約2倍に相当する程急速に成長しており、2015年には3,000億ドルの総流通総額(GMV)、EC全体の15%を占めています。
その中で日本のEC成長率は11.8%と言われているのに反し、この急速な越境ECの成長は2020年までに前年比で約25%成長すると予測されています。
2020年には総流通総額(GMV)が約9,940億ドルに達すると予測されており、これは世界の電子市場取引市場の約22%のシェアに相当します。
この成長は言うまでなく小売業者や製造業者にとって比類のないいい風向きと言えるのではないでしょうか。
しかし、2018年の日本国内のは約18兆円に対し、2018年の日本人の越境ECのGMVは2770億円となっております。越境ECの総流通総額(GMV)は国内の1.5%のシェアにしか相当しません。
欲しいものが何でもそろっている私たち日本人にとって越境ECはそこまで馴染みはないですが、他国では越境ECは当然の様に行われているのです。
今現在は上記の様に越境ECと国内ECを分けて流通量等のデータが算出されていますが、今後は境という概念がなくなり、究極的には越境ECという言葉が死語になるのかもしれません。
用語
- 越境EC:インターネット通販サイトを通じた国際的な電子商取引でECとは”electronic commerce”(エレクトロニックコマース=電子商取引)の略。
- 総流通総額(GMV:Gross Merchandise Value):プラットフォームで取引される総額として扱われます。 基本的にこの総額は、ユーザーによってある特定の期間に費やされる額とされています。
関連記事はこちら
Author Profile
スターフィールド編集部
SHARE