アジア越境EC大手、Shopee・Lazada・天猫を徹底比較!
はじめに
越境ECモールで商品を販売しようとしても、海外でよく使われているモールは、私たちにとって馴染みがないものも少なくありません。
そこで今回は、アジア越境EC大手モールである Shopee、Lazada、天猫についてまとめました。
巨大市場中国といえば 天猫国際(Tmall Global)
天猫は、中国で最も使われているECモールです。越境の場合は、天猫国際に出店するのが基本です。天猫への出店には、現地法人が必須となるのでハードルが高いです。中国で越境ECをするならまずはじめに上がる選択肢ではありますが、出店審査があるため、入念な準備が求められます。
ポイント
圧倒的規模
天猫と天猫国際を合わせた累計総額は84兆円。毎月約7億人のユーザーが訪問します。
中国圧倒的No.1モール!若い「中間所得層」の利用が多い
天猫国際の46%の消費者が、「中間所得層」。この層は、商品の安全や品質にこだわる傾向にあります。また50%以上の利用者が、30歳以下です。
急成長中!shopee
近年、急激な成長を見せるシンガポール発のECモールshopee。日本からは、東南アジアの5カ国(シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア・フィリピン)と台湾に向けて、販売できます。出店審査も厳しくなく、初期費用もかからないので、手軽に越境ECを始められるのも特徴です。
ポイント
出店へのハードルが低い!
出店への審査は厳しくなく、個人でも出店が可能。個人輸出ビジネスにも使えます。
「Shopee Guarantee」で消費者も安心
消費者が商品を受け取るまでは、shopeeから販売者への支払いを保留にするというもの。商品が届かなかったり、違うものが届いたりといったトラブルを防止しています。また返品やお問い合わせルールの徹底が図られており、消費者保護を重視しているモールと言えます。
東南アジアECのパイオニアLazada
2016年、天猫を運営する中国のアリババグループが買収をしたLazada。2030年までに6億人の東南アジアの人々にサービスを届けることを目標とし、拡大を続けています。東南アジアの6カ国(シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア・フィリピン・ベトナム)に向けて販売できます。
ポイント
一気に東南アジア6カ国へ販売!
グローバルアカウントなら、一度の商品登録で6カ国のマーケットに同時掲載が可能です。
国内仕分けセンター完備!
難しい海外配送の手間を省き、オーダーが入ったら日本国内のLazada仕分けセンターに送るだけで、商品が海外に届きます。
3つのモール比べてみたら?
天猫国際 | Shopee | Lazada | |
展開国 | 中国 | 東南アジア5カ国 ・シンガポール ・マレーシア ・タイ ・インドネシア ・フィリピン 台湾 | 東南アジア6カ国 ・シンガポール ・マレーシア ・タイ ・インドネシア ・フィリピン ・ベトナム |
初期費用 | 5万元(約85万円)、10万元(約170万円)、15万元(約255万円)出店形態により異なる。 | なし | なし |
年会費 | 3万元または6万元 | なし | なし |
販売手数料 | 0.5%から5% カテゴリーにより異なる。 | 5% | 3%〜 国やカテゴリーによって異なる |
複数国への出店 | – | 複数国のアカウントを作成する必要がある | 1度の商品登録で6カ国のマーケットに同時掲載 |
出店条件 | 法人 | 個人事業主 法人 | 法人 |
配送方法 | 日本から直送。または中国保税区にあるTmallの倉庫へ配送。 | 日本から直送。 シンガポール向けのみshopeeの日本倉庫へ配送も可能。 | 日本国内の Lazada仕分けセンターに配送 |
まとめ
アジア向けの3大モールの概要をまとめてみました。販売したい規模や予算、社内体制によって、適切なモールは変わってきます。概要が分かったら、実際にモールの販売ページを覗いてみるのもいいでしょう。
《参考・画像出典》
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IKUTA
最近、よくセミナーにも登場します。
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