各国の商慣習・文化に合わせるシステム(ローカライズ)
はじめに
最近越境ECという言葉を耳にするのが当たり前になってきました。日本国内のカートシステムの多くも続々と越境対応されているようです。
(ここでは対応という言葉を使用します。)
EC・web業界では売上を最大化するために、「最適化」という言葉がよく使われます。例えば、SEO(検索エンジン最適化)やEFO(エントリーフォーム最適化)などはコンバージョン最適化の為に行われる施策になります。
これらは国内向けECのみならず、国境を超えた販売の越境ECも同様で、国境を越えるとなると「現地化・最適化」しなければならない点が数多く挙げられます。
本記事では、越境カートを選別する際に考慮するべき点をご紹介します。
越境対応カートを選ぶ6つのポイント!
越境対応と聞いてまずはじめに多言語・多通貨の対応が頭に浮かぶ方が大半かと思います。
それらに次いで、国際配送料自動計算機能やInvoiceの自動発行等が越境ECを行うにあたって必要になってくるかもしれませんが、望ましい成果を達成したい場合これらの「対応」だけでは不十分です。
確かにPayPalやクレジットカードが一般的な支払いでそれなりにECのインフラが整っている欧米圏ではそれなりの結果が出るとされています。
ところが、アジア圏は、通貨から言語はもちろん、好まれる決済手段やオファーが各国で大きく異なってきます。更に経済の発展度合いや法律も各国異なります。
ここではカートシステムを選ぶ際のポイントをお伝えします。
①決済方法
前述した通り、通貨を対応していても提供する決済方法が「PayPal、クレジットカード」のみでは、購入に繋がらないケースが多々あります。
例えば、ベトナムでは若年層の人口ボリュームが非常に多く、支援業者も増え続け注目されている市場の一つですが、2019年現在クレジットカードの普及率は2%にとどまっており、一番望まれている決済手段は代引きです。
現地の代引きサービスと接続している。接続が可能なカートシステムが必要になってきます。
ベトナム以外の国でも同様に各国の特徴があります。詳しくはこちらから各国の決済方法をご覧ください。
②サーバー
ECサイトにとってページ表示速度というのは非常に重要となってきます。
国内販売の場合は特に気にする必要がありませんが、海外に販売するとなると必然的に物理的距離が遠なるため表示速度が遅くなります。
そのため、サーバーを設置するリージョンが選べるかどうかが重要になってきます。
代わりにCDN(Contents Delivery Network)を活用し対応するのも構いません。
LaunchCartはこんなにもリージョンの選択肢を提供しています。
詳しくはこちらから
③ページの遷移やデザイン
日本のスーパーマーケットとその他の国のスーパーマーケットは、レイアウトやデザインが大きく異なるように、お客様が快適・心地良いと感じる店舗のレイアウトやデザインは各国異なるのです。
オンラインでも同様に、ECサイトのレイアウトやデザインは大きく異なります。
例を上げると、購入完了ページに到達するまでに、購入確認ページが不要だったり、入力フォームへの入力手順が異なったりと、リアル店舗と同様に現地の方が好むUIを提供する必要があります。
④エンドユーザーのみならず利用者へのローカライズ
越境展開を行う際、多くの企業様が専門に特化したパートナーにBPOするかと思われます。
委託先のパートナーの多くは販売先国現地の方が多いため、日本のカートシステムに不慣れなことが多いです。
エンドユーザーのみならず、カートを使う方へもローカライズがされたUIのシステムも必要になってきます。
(LaunchCartは管理画面も現地言語で、世界水準のディスプレイで直感的に操作しやすいのが特徴です。)
⑤利用者のみならず、各国物流会社・CS等の
パートナーへのローカライズ
その他、カートシステム利用者のみならず、連携をする各国のパートナーとの連携も重要になってきます。
下図:現地のWMSとの接続
注文を確認し順次出荷すれば、自動的にステータスが変わり発送メールも自動的に送られます。
そのあとに生じたキャンセルや受け取り拒否なども自動的にステータスが変わるように設計されています。
⑥国の特殊な制度への対応
その他には、販売先国の制度に沿ってECを展開しなければなりません。
そのような現地特有の制度にもシステムで対応できたら嬉しいですよね。
台湾の例をあげると、
例)台湾:統一発票
統一発票は台湾の税号の制度で民間営利団体や公共事業機構が商品やサービスを提供したあと発行される公的なレシートのことです。LaunchCartは全て自動的に処理することができます。
まとめ
今日越境という言葉があたりまえになってきました。しかし、越境ECを行う際「対応」だけでは不十分でCVをなかなか得ることが来ません。
上記の各項目はほんの一部でしかありません。
CVをしっかり取りに行くためには決済方法、ページの表示速度、デザインやオファーの柔軟性、エンドユーザーのみならず、ステークホルダーに最適化した(特化した)カートシステムが必要になります。
今回ご紹介した項目をカートシステムを選別する際の参考にしてみてください。
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スターフィールド編集部
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