各国のEC事情シリーズ
「台湾のEC事情大解剖」
はじめに
日本から近く、気軽に行き来ができる台湾。 物理的な距離に加え、親日国であるということから、近年日本企業はますます台湾へ進出しています。
今回は、そんな台湾におけるEC事情や人気のECサイトをご紹介いたします。
※2020年1月更新 ECモールに特化した台湾EC事情についてはこちらをご覧ください
台湾のEC事情
台湾のEC市場
国土が狭く、人口が少ないため、台湾全体の市場は、他国に比べたら小規模です。しかし、全人口におけるECの利用率は年々高くなってきており、ECにおける台湾マーケットはますます拡大していくと考えられています。
1111人力銀行の行った調査によると、93%の労働人口が過去1年間(2018年)にオンラインで最低1回は購入した経験があり、その内53.7%の人は海外から商品を購入したことがあるそうです。
また、Eコマースにおける日用消費財の購入割合を見てみると、台湾は小国ながらも、大国のアメリカや中国を抜いて5番目に高い割合を占めています。
これらのことから、台湾においてECは日常的に使われていることが分かります。
台湾の人気商品
台湾のECにおける人気商品はこちらです。
- メディア関連商品
- 小物・靴
- 消費家電
しかし、この他にも、美容・スキンケア、子育てグッズ、ゲーム類等、幅広い商材が台湾のEC市場では売買されている模様です。
《出典》Janio
台湾の主なECサイト
台湾では様々なECサイトが利用されていますが、今回はその中でもよく使われているものをいくつかご紹介します。
PChome
PChomeグループは、台湾発の大手老舗のECサイトです。大手インターネット企業のPChome Onlineが手掛けており、家電製品をはじめ、衣料品まで幅広いジャンルの商品があります。
24時間以内で商品が到着するPChome24h購物というサービスや、モール型のPChome商店街を展開しています。また、露店(Ruten)オークションでは、C to Cに特化したサービスを提供しており、どのサイトも台湾では最大のシェアを誇っています。
HP:PChomes購物中心
《出典》Jetro
博客来 Books.com
台湾版Amazonとも呼ばれている台湾発のECモールです。オンラインの書店としてスタートし、現在は書籍に限らず、CDやDVDなどのカルチャー商品や、文房具、インテリアなどの商品を主に扱っています。
Momo購物網
主に女性をターゲットにしたECサイトです。有名ブランドのアウトレット品や、人気レストランのクーポンがあったりと、女性に好かれるタイプの商品が多いことが特徴です。
HP:momo購物網
Yahoo奇摩
台湾のヤフーが運営するECモールです。B2CサービスのYahoo!奇摩 購物中心と、B2B2C巣のYahoo!奇摩 超級商城の2つのショッピングサイトを展開しています。
低単価のコスメやファッションから、高単価の電子製品まで幅広いジャンルの商品があり、消費者客層の年代もかなり幅広いです。
台湾人の間では、信頼性の高いECサイトとして認知されています。
HP:Yahoo奇摩購物中心, Yahoo!奇摩 超級商城
《参考》Taiwan Labo
まとめ
台湾のEC市場はますます活発化することが予想されています。親日国であり、Google、Yahoo、Facebook等の日本でお馴染みの検索エンジンをそのまま使うことができる台湾は、海外進出を考える際に見逃してはならない国です。
しかし、ご覧の通り、台湾では多くのECモールが乱立している状態です。自社製品の特徴や良さを全面的にアピールできないと、台湾において売り上げを伸ばすことは難しいかもしれません。
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MINGFAN
自称東南アジアオタク。SNSの中の人、メルマガの人です。アジアのマーケット事情やShopeeの運営系を中心に書いてます。
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