【越境EC】古着業界が火傷じゃ済まないくらい熱くなる
はじめに
世間で知れ渡ってきた「SDGs」が、アパレル業界にも大きな影響を与え始めています。
アパレル業界は、廃棄が多い(例:日本では5割)ことから、サスティナブルから最も遠い存在であるとも揶揄をされています。
そんなアパレル業界がSDGsの広まりにつれて、どのような変貌を遂げているのでしょうか!?
今後起きうること
世界の中古アパレル市場の爆速な成長
世界の中古アパレル市場は、2021年から2022年だけでも最大124%の成長がある見込みです。
毎年、125%前後の成長を続けて、この5年で流通額は倍増する(2021年96億ドル→2026年2180億ドル)と予測されています。
特に、SDGsに関心の高い欧米圏での伸び率がすごいです。
特に、アメリカではファストファッションの生産と廃棄を終わらせるために、政府が加速させるようなインセンティブのある政策を出すと言われています。
リセールの伸び率がどこの国よりも高く、5年で3.6倍以上と予想されています。
越境ECにおいて、攻めるべきはアメリカでしょう!
引用元:https://www.thredup.com/resale/
アパレルブランドが公式に古着を取り扱うようになる
英下院環境監査委員会(EAC)は、「英国ファッション業界の現在のビジネスモデルは持続不可能」と明言し、小売事業者に対応の改善を促した。
引用元
2019年1月31日、イギリスのアパレル小売大手16社を対象に調査した環境及び労働観点でのサステナビリティ対応状況に関する暫定結果を発表しました。16社の評価は、以下の通りです。
Engaged(取り組んでいる)
- バーバリー
- マークス&スペンサー
- テスコ
- プライマーク
- ASOS
Moderately Engaged(まあまあ取り組んでいる)
- アズダ
- Arcadia
- Next
- Debenhams
Less Engaged(あまり取り組んでいない)
- アマゾンUK
- JDスポーツ
- スポーツダイレクト
- カートジェイガー
- Boohoo
- Missguided
- TJX Europe
ファッション業界の現在のビジネスモデルは持続不可能であると断言されており、その打開策として、リセール・リサイクルを前提に服を作るようになります。
各国政府が古着のリセール・リサイクルを後押ししてくる可能性がかなり濃厚です。
実際に、ヴァレンティノが公式にヴィンテージ買取・販売を開始しました。
「保有しているアイテムをEメールで写真を添付すると、買取可能な場合のみストアから返信が届く」という仕組みで運用しています。また、洋服のお直しサービスも行なっているようです。
今後、ハイブランドが偽物の販売のないヴィンテージのECを始めること間違いないでしょう!
リセール価格がわかるようになる
各アパレルブランドが正式にヴィンテージアイテムを販売することで、リセール価格がわかるようになります。
そのため、リセール価格がいくらなのかという売る前提で購入を行うようになります。
購入金額 - リセール価格 = 実施の出費
という感覚で購入するようになります。
まとめ
全世界でアパレルの中古市場の成長が急加速します。特に欧米圏!
各ブランドがリセール/リサイクルを行うようになり、ECでも行われるようになります。
リセール/ヴィンテージアイテムを買い求める人が増えるので、その準備を早めにしましょう!
Author Profile
M.NIWAYA
なんとなく入った学校で、ITの知識を叩き込まれる。 エンジニアをしたり、カスタマーサクセスをしたり、マーケを楽しんだり。美味しいものと洋服を愛してます。
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