【Shopee配送方法】
Shopee独自の配送サービス、SLSについてまとめてみた
はじめに
Shopeeを始める上で、事前に確認するべきことがいくつかあります。- 商品は販売できるか
- 現地の類似商品に比べて、機能的な特徴や価格競争力がある(=売れる見込みが少しだけでもあるか)
- 輸送ができるか
などなど、かなり基本的な事が多いですが、越境ECを始めるとなると、沢山の事を考えないといけないので、意外と大切なことを見落としてしまう事も多いです。
今回は、その中でも配送、特にShopeeの独自配送サービスであるSLSについてまとめてみました。
SLSとは
Shopee Logistics Serviceの略で、Shopeeが海外顧客まで直接商品を安心安全に運んでくれるサービスの事を指します。 実際の物流業者名ではなく、サービスの総称をSLSと読んでいます。SLS発送以外の違い・メリット
ちなみに、SLS以外の発送を、Other Logistics といいます。国内配送だけで良い
SLSの一番のメリットは、日本国内にあるShopee倉庫に商品を送るだけで、顧客向けの配送も管理画面のステータス変更も、全て自動化してくれるという事です。Shopeeの国内倉庫に商品が届き、後述のSLSラベルがスキャンされた段階で、Shipping(運送中)にステータスが変わる仕組みになっています。
関税のトラブルがなくなる
一般的な郵便で配送をすると、受取人(Shopeeで購入してくれたお客様)側に関税の請求がされてしまいます。関税率の高い商品を販売しているショップさんにとっては、クレーム対策や事前の関税についての周知等、苦労されているでしょう。
SLSを利用すれば、Shopeeが立て替えてくれて、売上から相殺(マレーシア・フィリピン)だったり、事前に商品価格に上乗せ(シンガポール)したりすることで、購入者にShopeeの販売ページでの表示価格以上の請求がされないようになっています。
Shopeeの管理画面で貨物の追跡ができる
海外配送の場合、一般に荷物がどこまで届いているのか追跡できなかったり、できたとしても更新が遅かったりする場合があります。
SLSでは、Shopeeが荷物のステータスを細かく更新してくれるため、かなり正確に荷物の状況を把握できます。
また、不在で届けられなかった等、トラブルがあった際にも記録をしてくれているので、安心です
売上金のサイクルが早くなる
バイヤーが受け取りボタンを押すと、オーダー完了とみなされ、管理画面に売上が反映されます。 しかし、この受け取りボタンを押してくれるバイヤーは少なく、Shopee側で自動的にオーダー完了にしてもらうまで待たないといけません。SLSの場合、配達が完了した時点で、貨物追跡ステータスが「Parcel has been delivered 」に更新されます。その後、3日後(Shopee Guarantee Period)には自動的にオーダー完了してくれます。
一方、Other Logisticsの場合は、EDD(Estimated Delivery Date)に加えて、台湾、タイどちらも7日間のShopee Guarantee Period が経たないと、オーダー完了にしてもらえません。
Shopeeの方で、配達した記録が残っているからこそ受け取られた注文の売上が早く入ってくる、というメリットがある、と言えるでしょう。
SLS発送の注意点・デメリット
良いことばかりのSLSですが、いくつかデメリットもあるので、共有します。二重梱包が必須
SLS発送の注文は、各注文の梱包にラストワンマイルラベルを貼り付ける必要があります。加えて、それらの注文を1つにまとめて、日本国内のShopee倉庫に送らなければいけません。Shopee専用のラベルの貼り付けに関しては、倉庫によっては対応できなかったり、別料金が発生する事があるでしょう。SLSが必須のシンガポール、マレーシア、フィリピン向けの販売を検討している人は、Shopeeを始める前にSLSの発送対応をどのようにするか、考える事がオススメです。
送料がダブルでかかる
国内倉庫への国内配送と、SLSの送料がかかります。 1回の発送で1注文しかない・・という状況だと、なかなか送料負担が大きくなってしまうので、たくさん売れるショップに早く育てて、1回の送料分を抑えられるようにしないといけません。また、送料関連ではもう1つ注意すべきことがあります。
日本国内はサイズでの課金、国際配送は、一定のサイズ以下で重量課金です。 軽くて小さいものは、送料の面でかなり有利ですが、大きくて軽いもの、小さくて重いものなどは、国内・海外どちらかの配送料で少し悩むことになるかもしれません。
まとめ
ということで、本日はShopeeのSLSについてまとめてみました。スターフィールドでは、Shopee運営にお困りの企業様向けに、Shopeeの支援サポートをさせていただいています。
一緒にShopeeで売り上げを上げて、アジア展開を目指していきたい企業様、お問い合わせお待ちしています!
Author Profile
MINGFAN
自称東南アジアオタク。SNSの中の人、メルマガの人です。アジアのマーケット事情やShopeeの運営系を中心に書いてます。
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