2024年、ヨーロッパ各国のEC市場は堅調な成長を遂げ、オンラインショッピングは生活の一部として定着しました。<br>
その中でも注目されるのが「越境EC（クロスボーダーEC）」の拡大です。<br>
国を越えて商品を売買するスタイルが、今や欧州市場の主流になりつつあります。

## 越境EC拡大の波：各国の動向と注目ポイント

### オランダ：越境ECの12%を占め、中国勢が台頭
2024年、オランダではオンライン支出全体の12%（約44億ユーロ）が越境ECによるものでした。<br>
特に注目すべきは、中国のECプラットフォームの急成長です。越境注文のうち28%が中国からの購入で、前年の21%から大きく増加。総額4億3,400万ユーロ、注文件数1,150万件に達し、**中国がオランダにおける最大の国際購入先となりました**。<br>
これにより、中国の低価格商品と豊富な商品バリエーションがオランダ消費者に浸透しており、SheinやAliExpressなどのプレーヤーが存在感を強めています。

### スペイン：越境取引が全体の57%を占める巨大マーケット
スペインでは、オンライン売上のうち57.2%が越境ECによるもので、総額は140.5億ユーロに達しました。<br>
とくにEU内との取引が盛んですが、オランダ同様に中国系プラットフォームの台頭も見逃せません。<br>
一方、スペインからの越境輸出は限定的で、輸出額は33.5億ユーロにとどまり、越境取引における赤字が課題となっています。

### イタリア：AI活用と越境戦略の融合
イタリアのオンラインショッピング利用率はまだまだ低いです。<br>
しかし、14%以上のEC事業者がドイツやフランスをはじめとする欧州市場で商品を販売しており、AIによる翻訳やパーソナライズ化がその後押しをしています。これにより、中小企業でも海外展開が現実的な選択肢となってきました。

### アイルランド：欧州で最も高いオンラインショッピング利用率を記録
Eurostat（欧州統計局）の最新報告書によると、2024年、アイルランドのインターネット利用者の96%がオンラインで商品やサービスを購入し、欧州諸国の中で最も高いオンラインショッピング利用率を示し、eコマース市場の成長が続いています。<br>今後もオンラインショッピングの利用が拡大し、関連市場の発展が期待されます。<br><br>
利用率の高さがアイルランドに続くのは、オランダ（94%）とデンマーク（91%）です。<br>
一方で、ブルガリアのオンラインショッピング利用率は57%と最も低く、イタリアとルーマニアは共に60%にとどまっています。

### 中国プラットフォームの存在感：ヨーロッパで何が起きているのか？
![ChatGPT Image202501-2.png](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/Chat_GPT_Image202501_2_01ce4129d9.png)
オランダのケースに象徴されるように、中国系プラットフォーム（例：Shein、Temu、AliExpress）はヨーロッパ市場で急速にシェアを伸ばしています。<br>その背景には以下のような強みがあります：
- 圧倒的な価格競争力と無料配送
- アプリを通じたゲーミフィケーションや短時間セールによる購買促進 
- 多言語・多通貨対応の強化
- 欧州倉庫・物流ハブの整備（例：ポーランド、ベルギー、スペインに拠点を設置）

これにより、従来の欧州小売業者だけでなく、米国や日本のEC企業にとっても競争環境が激化しています。<br>
その中でも中国のオンラインマーケットプレイス「Temu」は、ヨーロッパ市場での迅速な配送を実現するため、現地倉庫の活用を開始しました。2024年12月以降、ドイツ、フランス、スペイン、オランダ、イタリア、オーストリアなどの国々で、現地倉庫からの出荷が可能となり、従来数週間かかっていた配送時間が数日に短縮されています。Temuは将来的に、ヨーロッパでの注文の80%を現地倉庫から出荷することを目指しているそうです。<br>
また、同社は米国で小売メディア広告のテストを開始しており、今後ヨーロッパへの展開も計画しています。<br><br>
しかし、欧州市場監視当局は、Temuを含む中国系プラットフォームの商品は欧州の規制に違反しているケースが多いと指摘しており、今後の対応が注目されています。

## 欧州市場全体の今後：2029年までに45%成長見込み
Forresterの調査によれば、ヨーロッパのEC市場は2024年から2029年の間に45%成長し、総額5,650億ユーロに達すると予測されています。<br>そのうちオンラインが占める割合は21%となり、特にイギリス（2,070億ユーロ）、ドイツ（1,460億ユーロ）、フランス（1,060億ユーロ）が主要市場を形成します。

#### 企業が今、取り組むべき越境EC戦略
- 物流の最適化：地域倉庫や配送パートナーの選定が鍵。まさにTemuが取り組んだ部分。特にスペインやルーマニアでは、地域物流センターの新設が競争力向上に直結しています。
- 国別ローカライズ：言語・税制・決済手段への対応が必須です。異なる言語・通貨に対応することで、現地ユーザーの離脱を防ぎます。
- 法制度・税制の理解：EU内とEU外では越境取引のルールが大きく異なるため、各国の税制や返品ポリシーへの対応が不可欠です。
- AIとパーソナライズの活用：イタリアやルーマニアに見られるように、AIの活用は翻訳、マーケティング、需要予測まで幅広い分野で威力を発揮しています。
- 中国勢との差別化：品質、ブランド力、アフターサービスなどで勝負
- マーケットプレイス戦略：AmazonやeBay、現地ECモールとの連携
- SNS・KOLとの連携：国ごとの消費行動に即したプロモーションを展開

## まとめ：ヨーロッパ越境ECは「次の成長エンジン」
越境ECは、単なる販売チャネルの拡大ではなく、ブランドを国際的に育てる絶好の機会でもあります。中国プラットフォームの進出が市場を刺激する中、欧州企業やグローバルなブランドは、戦略的な投資と現地理解をもってこの波に乗ることが求められています。<br>
今後のヨーロッパ市場を見据えるなら、「越境EC」は避けて通れないキーワードです。

#### 参考
・https://ecommercenews.eu/ecommerce-in-the-netherlands-increased-5-in-2024/ <br>
・https://ecommercenews.eu/belgians-spent-17-4-billion-euros-online-in-2024/ <br>
・https://ecommercenews.eu/italian-ecommerce-grew-6-in-2024/ <br>
・https://ecommercenews.eu/spanish-ecommerce-increased-almost-13/ <br>
・https://ecommercenews.eu/double-digit-online-growth-in-romania-continues/<br>
・https://ecommercenews.eu/temu-80-of-european-sales-via-local-warehouses/


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ヨーロッパEC市場の未来を切り拓く「越境EC」─成長のカギは国境を越えるプラットフォームにあり


<h2>はじめに</h2>



<p>2023年6月8日現在、コロナウイルスも収束し街中では、多くの外国人観光客を見かけるようになりました。中国の水際対策も撤廃され、さらに多くの観光客が期待できるでしょう。</p>



<p>コロナ以前にインバウンドに頼っていた小売店やメーカーにとっては、コロナは大きな打撃になりました。「この数年でインバウンドのありがたさを実感した」との声も聞きます。</p>



<p>そういった中で、タビアトとしての越境ECに再び注目が集まるとも言われています。タビナカで商品を購入してもらい、その後も越境ECで中長期的な関係を築いていこうというものです。今回は、そのタビアトとしての越境ECについて考えてみます。</p>



<h2>越境ECで購入する必然性について</h2>



<p>以前こちらの記事でもタビアトとしての越境ECについてまとめました。この記事では、タビアト越境ECがあまり盛り上がっていない理由として、</p>



<p>①大企業や自治体だとECとインバウンドでは、扱う部署が違うこと</p>



<p>②越境ECで買う理由（必然性）がある商品が少ないこと</p>



<p>以上を挙げました。</p>



<figure class="wp-block-embed is-type-wp-embed is-provider-launchcart-越境ec専用カート wp-block-embed-launchcart-越境ec専用カート"><div class="wp-block-embed__wrapper">
<blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="7GWh45c7S6"><a href="https://launchcart.jp/contents/ekkyo-ec_tabiato/">インバウンドが再び盛り上がる中タビアト越境ECの可能性はあるのか</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted" style="position: absolute; clip: rect(1px, 1px, 1px, 1px);" title="&#8220;インバウンドが再び盛り上がる中&lt;br&gt;タビアト越境ECの可能性はあるのか&#8221; &#8212; LaunchCart | 越境EC専用カート" src="https://launchcart.jp/contents/ekkyo-ec_tabiato/embed/#?secret=7GWh45c7S6" data-secret="7GWh45c7S6" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe>
</div></figure>



<p>この必然性について、もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。</p>



<p>越境ECというビジネスモデル自体、国内ECと比較して送料などが掛かるわけですから構造的なハンディキャップがあります。そもそも越境ECで買う理由（必然性）が必要なことは、タビアト越境ECに限りません。</p>



<p>越境ECで買う理由（必然性）についてさらに分解すると、「機能的な価値」と「情緒的な価値」に分けられると言われています。マーケティングの教科書に載っているような内容です。</p>



<p>「機能的な価値」は例えば、いろいろな機能がついてるだとか、サイズがコンパクトだとか他の製品と比べてより便利だから購入するということです。</p>



<p>「情緒的な価値」は、この商品を持っているとかっこいいだとかブランドの理念に共感しただとか、そういった商品のファンになってもらえるような価値を指しています。</p>



<h2>情緒的な価値の追求？</h2>



<p>この「情緒的な価値」の追求とそれに共感する人を増やすことこそが、タビアト越境ECの成功の秘訣なのではと思います。</p>



<p>「機能な価値」についてはものが溢れる現在では、なかなか差別化した訴求が難しくなっています。かつて中国人観光客が爆買いをしていた時期に購入されていたのは、ドラックストア商材や日本製の家電でした。しかし、現在では中国でもコストパフォーマンスの高い家電を購入できますし、かつてのように炊飯器を5個も6個も抱えて秋葉原を練り歩く姿は見られなくなっています。</p>



<p>「情緒的な価値」を高めブランドのファンになってもらうには、インバウンドで店舗に来てもらうのが最も効果的と思います。ブランドに対するファンになってもらい、継続的に商品を購入してもらえる状態はECにおいて理想的な状態です。EC販売は、顧客と中長期的な関係を持つ前提に設計をすることが多いです。一度店舗に来店してもらいブランドの雰囲気やカスタマーサービスで、ファン化する。来店のタイミングで、インスタグラムなどSNSに登録してもらい、長期的なコミュニケーションを図り、再度の購入を促す。そんなフローの実現が、タビアト越境ECのキモになるのではないでしょうか。</p>



<p></p>



<p></p>



<h2>まとめ</h2>



<p>「情緒的な価値」をいかに高め、越境ECという多少購買ハードルが高いスキームでも購入してもらうか、考え続けたいと思います。</p>


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インバウンド復活！タビアト越境ECについて考える

<h2>はじめに</h2>
<p>弊社で越境EC運用支援を開始したクライアントさまより先日、以下内容の旨のご相談を受けました。</p>
<h6>現在加入しているPL保険が国内限定の契約だが、越境EC販売で何かあったときのために、海外PL保険に入った方がよいでしょうか？</h6>
<p>良くご相談頂く内容の一つであるため、どう考えるべきかの見解をシェアします。</p>
<h2>そもそも「PL保険」って？</h2>
<p>PL保険は正式には「生産物賠償責任保険」（英語ではProduct Liability Insurance）といいます。「PL」は&#8221;Product Liability&#8221;の頭文字です。　以下、日本損害保険協会からの「PL保険」に関するQA抜粋です。</p>
<p><a href="https://soudanguide.sonpo.or.jp/body/q094.html">https://soudanguide.sonpo.or.jp/body/q094.html</a></p>
<p><img loading="lazy" class="size-full wp-image-11969 alignnone" src="/uploads-archive/lc/2023/06/9b075cf810ef0b9e3deb963593ced73e.png" alt="" width="1125" height="331" srcset="/uploads-archive/lc/2023/06/9b075cf810ef0b9e3deb963593ced73e.png 1125w, /uploads-archive/lc/2023/06/9b075cf810ef0b9e3deb963593ced73e-300x88.png 300w, /uploads-archive/lc/2023/06/9b075cf810ef0b9e3deb963593ced73e-1024x301.png 1024w, /uploads-archive/lc/2023/06/9b075cf810ef0b9e3deb963593ced73e-768x226.png 768w, /uploads-archive/lc/2023/06/9b075cf810ef0b9e3deb963593ced73e-600x177.png 600w" sizes="(max-width: 1125px) 100vw, 1125px" /></p>
<p>よって、食品等のメーカーや、飲食店等の多くが加入している保険です。</p>
<p>通常、「PL保険」に加入している場合、その損賠賠償範囲は、自社で生産・販売した製造物などによって<strong><em><span style="color: #000000;">『日本国内』</span></em></strong>で第三者の身体や財物に損害を与え、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償を受けることができます。</p>
<h2>越境EC販売する際、海外PL保険に入るべき？</h2>
<p><img loading="lazy" class="alignnone size-full wp-image-11970" src="/uploads-archive/lc/2023/06/70b08a16d2f9533f0c6845595e1335ab.jpg" alt="" width="1024" height="1024" srcset="/uploads-archive/lc/2023/06/70b08a16d2f9533f0c6845595e1335ab.jpg 1024w, /uploads-archive/lc/2023/06/70b08a16d2f9533f0c6845595e1335ab-300x300.jpg 300w, /uploads-archive/lc/2023/06/70b08a16d2f9533f0c6845595e1335ab-150x150.jpg 150w, /uploads-archive/lc/2023/06/70b08a16d2f9533f0c6845595e1335ab-768x768.jpg 768w, /uploads-archive/lc/2023/06/70b08a16d2f9533f0c6845595e1335ab-600x600.jpg 600w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>ここから本題です。</p>
<p>では、越境ECを通じて海外のお客様へ商品を販売する際、海外も対象にした「海外PL保険」に入るべきか（PL保険を海外も対象にするべきか）どうか。</p>
<p>PL保険を海外も対象にすると、<strong>保険料が上がります。</strong>どれくらい保険料が上がるかを保険会社から見積もり取り、<span style="text-decoration: underline;"><strong>予算上問題なさそうな範囲であれば、念のためという意味で入っておいた方が良いと思います。</strong></span></p>
<div>ただし、越境ECで販売をしている多くの日本企業で、とくに販売開始したばかりのころは、ほとんど海外PL保険に加入していないと思います。　その考えの背景は、ある程度越境ECで売れてきたら、海外も対象にする想定で、まだ加入していないという状況が多いと思います。</div>
<h2>まとめ</h2>
<p>越境ECを通じた販売件数が増えれば、それに乗じて海外のお客様から訴訟されるリスクも相対的に高まります。<
ただ、その訴訟リスクをどれくらいの割合でみるか次第で、PL保険に加入するかどうか考えるべきでしょう。
訪日観光客の方がすでに自社商品を日本で購入いただいていて、母国に帰って何かあった際は、日本国内限定PL保険ではカバーされません。どれくらいの訪日観光客の方が自社商品をすでに購入頂いているかも踏まえ、すぐにでも海外PL保険に加入するか、月間〇〇〇件くらい越境ECで売れだしたら加入するか、という形で考えれば良いと思います。
</p>


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越境EC販売する際に海外PL保険加入すべきか？

<p>2023年5月、バンコク、KLの日系企業のEC事情を視察してまわりました。結論としては長いコロナ禍を経て、進出のハードル、そして成功するハードルは更に上がっていると感じました。</p>
<p>具体的には、</p>
<ol>
<li>日系の支援企業の多くが撤退している</li>
<li>規制が厳しくなっている</li>
<li>二極化が進んでいる</li>
</ol>
<p>という理由が考えられます。</p>
<h4>1. 日系企業の多くが撤退している</h4>
<p>例えばバンコクで取引の有無に関わらず私がコネクションのある日系の支援企業は最大で5社ありました。が、今は6社が撤退もしくは休業状態です。残りの2社もローカル案件のみにシフトしており日系企業の支援またはECの支援を行っていない状態です。</p>
<p>このような状況もあり今回一括で問い合わせできるサイトから新規のコンタクトを試みました。なんと4社へのコンタクトを試みましたが2社はそもそもURLが404、、残り2社はメールを送りましたが返信が来ませんでした。</p>
<p>長いコロナ禍のダメージを痛感しました。と同時に、私が知る限りのタイへのECの進出支援を行っている日系企業はゼロになってしまったということを認識しました。</p>
<p>進出の支援や運用代行をタイで依頼したい場合は、私の知る限りでは現地企業に頼らざるを得ない状況となったようです。</p>
<h4>2. 規制が厳しくなっている</h4>
<p>これは国によって異なりますが、現在外資規制はあらゆる分野で厳しくなる傾向にあります。</p>
<p>それに加えて大手メディアやSNSでの広告規制がかなり厳しくなりました。結果としてローカルのメディアやKOLなどしか選択肢がなくなり、安定的な運用が難しくなったということが引き続き起こっているようです。</p>
<h4>3. 二極化が進んでいる</h4>
<p>エビデンスは無いのですが、ローカルの支援企業数社に話を聞きましたが口を揃えて同じことを言っていました。</p>
<p>ブランド価値が高いか、価格が安いか。このどちらかでなければ特にECにおいては成功できないということでした。</p>
<p>EC+広告だけ且つ短期で成功させようというのは国によって更にハードルが上がっているようです。しっかりとブランディング戦略として比較的長いスパンで投資が求められているようでした。</p>
<h2>新たなプラットフォームDON DON DONKI</h2>
<p>そんな中日本企業にとっての新たなプラットフォームとなり得るのでは? と強く思わせる存在としてドン・キホーテの存在がありました。</p>
<p>海外では「DON DON DONKI」として展開しており、アジアでは既に38店舗(2023年5月時点)も出店をしているそうです。</p>
<p>シンガポール: 15</p>
<p>香港: 10</p>
<p>タイ: 6</p>
<p>マレーシア: 4</p>
<p>台湾: 2</p>
<p>マカオ: 1</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>私も各国且つなるべく多くの店舗に行ってみましたが人はたくさん入っていました。(何を買っているのかはよくわかりませんでした、、)</p>
<p>基本的にほぼ全て日本の製品で、特に食品関係が人気のようでした。惣菜や寿司、和牛や生鮮食品などがどの店舗にもありました。</p>
<p><img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11884" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4436-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11897" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4599-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11896" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4598-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11895" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4597-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11894" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4596-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11893" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4445-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11892" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4444-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11891" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4443-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11890" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4442-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11889" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4441-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11888" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4440-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11887" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4439-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11886" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4438-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /> <img loading="lazy" class="alignleft size-thumbnail wp-image-11885" src="/uploads-archive/lc/2023/05/IMG_4437-150x150.jpg" alt="" width="150" height="150" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>個人的な感想にはなりますが、各国での日系商品との接点として非常に有用に感じました。<br />
具体的には、例えばネットでやすかったとしても日本のインスタントラーメンを買ってみようと思っても実際に購入完了まで行くハードルは高いと思います。特に初めての商品においては。<br />
しかし会社帰りにドンキでちょっと買ってみてその日食べるとなるとかなりハードルは下がると思います。<br />
このようなテスト販売的な使い方から、各国における中長期のブランド戦略の一部としても、幅広く使えるプラットフォームだなと感じました。</p>

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【DON DON DONKI】アジア進出を目指す日系企業の新たなプラットフォーム??


<h2>はじめに</h2>



<p>越境EC対応サービス『WorldShopping BIZ』を提供している株式会社ジグザグと、海外ビジネス支援プラットフォーム「Digima〜出島〜」が共同で、『越境EC・ウェブインバウンド®白書』を作成、リリースしました。</p>



<p>どちらも当社が日頃お世話になっているパートナー企業です。<br>本記事では、概要と、私が特に参考になった箇所をご紹介します。</p>



<p>現在無料で入手できるので、ご興味があるかたはぜひ。</p>



<h2>【第一部】海外展開における越境ECの現状</h2>



<p>第一部では、海外ビジネス支援プラットフォーム「Digima〜出島〜」にきた相談4,022件の集計、分析を行っています。<br>国別の相談内容の割合や、海外展開の方法などの項目がグラフで表現されています。</p>



<p>過去9年間の選出先国ランキングの推移 という表が興味深いものでした。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" width="1024" height="790" src="/uploads-archive/lc/2023/04/bbd9df75747123d6477cde9f36f362fc-1024x790.png" alt="" class="wp-image-11701" srcset="/uploads-archive/lc/2023/04/bbd9df75747123d6477cde9f36f362fc-1024x790.png 1024w, /uploads-archive/lc/2023/04/bbd9df75747123d6477cde9f36f362fc-300x231.png 300w, /uploads-archive/lc/2023/04/bbd9df75747123d6477cde9f36f362fc-768x592.png 768w, /uploads-archive/lc/2023/04/bbd9df75747123d6477cde9f36f362fc-600x463.png 600w, /uploads-archive/lc/2023/04/bbd9df75747123d6477cde9f36f362fc.png 1028w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>中国、アメリカ、ベトナム、タイが人気があり、毎年微妙に順位を変えてきています。<br>また、近年は台湾の人気が出てきているのも読み取れます。<br>興味深い点としては、アメリカを除いては、アジア以外の地域はほとんど顧みられていない点です。<br>表中ではヨーロッパと一括にされているのを見ても、意識の低さが伺いしれます。<br>アフリカや南米なども皆無です。</p>



<p>また第一部では、各国の市場規模や、各国のECプラットフォームの概要なども記述されており、参考になると思います。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" width="584" height="149" src="/uploads-archive/lc/2023/04/1a603dbe7dc9d8c5b4c0416f31769256.png" alt="" class="wp-image-11703" srcset="/uploads-archive/lc/2023/04/1a603dbe7dc9d8c5b4c0416f31769256.png 584w, /uploads-archive/lc/2023/04/1a603dbe7dc9d8c5b4c0416f31769256-300x77.png 300w" sizes="(max-width: 584px) 100vw, 584px" /></figure>



<h2>【第二部】主要国のユーザー動向</h2>



<p><br>第二部では、アメリカ、マレーシア、シンガポール、台湾、香港在住者の1,795人を対象にインターネット上で自主調査を行った結果を伝えています。</p>



<p>各国ユーザーのECでの購入場所や使用SNSなどの調査は、進出国検討のための良い材料となるでしょう。<br>各質問について、「訪日経験あり/なし」のクロス集計も行っており、興味深いものでした。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" width="614" height="265" src="/uploads-archive/lc/2023/04/d30635030a32c130ddc320271c5ad483.png" alt="" class="wp-image-11702" srcset="/uploads-archive/lc/2023/04/d30635030a32c130ddc320271c5ad483.png 614w, /uploads-archive/lc/2023/04/d30635030a32c130ddc320271c5ad483-300x129.png 300w, /uploads-archive/lc/2023/04/d30635030a32c130ddc320271c5ad483-600x259.png 600w" sizes="(max-width: 614px) 100vw, 614px" /></figure>



<h2>【第三部】越境EC活用企業の実態調査から読み解く成功の鍵</h2>



<p>第三部が個人的には一番刺激的でした。<br>こちらは、越境EC事業を実施・検討している企業236社に独自にアンケートを行ったものです。<br>越境EC歴3年以上の企業を便宜的に「越境EC成功企業」と定義して、成功していない企業との違いを分析しています。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" width="593" height="489" src="/uploads-archive/lc/2023/04/ec9ddd0226ebaba5cbeee86e440540bd-1.png" alt="" class="wp-image-11704" srcset="/uploads-archive/lc/2023/04/ec9ddd0226ebaba5cbeee86e440540bd-1.png 593w, /uploads-archive/lc/2023/04/ec9ddd0226ebaba5cbeee86e440540bd-1-300x247.png 300w" sizes="(max-width: 593px) 100vw, 593px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" width="586" height="648" src="/uploads-archive/lc/2023/04/cbc6918eafd10528d5661e5b753d6a07.png" alt="" class="wp-image-11705" srcset="/uploads-archive/lc/2023/04/cbc6918eafd10528d5661e5b753d6a07.png 586w, /uploads-archive/lc/2023/04/cbc6918eafd10528d5661e5b753d6a07-271x300.png 271w" sizes="(max-width: 586px) 100vw, 586px" /></figure>



<p>また、個人的には越境ECをやっている企業の従業員規模と売上規模のデータも興味深いものでした。</p>



<p>これは私の実感ともぴったり合っているのですが、従業員10名以下（国内売上規模1億円未満）の小企業と、従業員101名〜500名（国内売上規模100億円〜500億円）の中企業の２つのボリュームゾーンがあります。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" width="571" height="462" src="/uploads-archive/lc/2023/04/8ae31faadd4eee47cf345c400ef8d822-1.png" alt="" class="wp-image-11707" srcset="/uploads-archive/lc/2023/04/8ae31faadd4eee47cf345c400ef8d822-1.png 571w, /uploads-archive/lc/2023/04/8ae31faadd4eee47cf345c400ef8d822-1-300x243.png 300w" sizes="(max-width: 571px) 100vw, 571px" /></figure>



<h2>ダウンロードはこちら</h2>



<p>現在無料でダウンロードが可能です。<br>ご興味ある方はぜひ御覧ください。</p>



<p><a href="https://www.worldshopping.biz/download/whitepaper2023/index.html?fbclid=IwAR29uscwox7Y1wI12920JUOj7f5LJRutfCRvcb_QkQtiwp89QKNABmkhkuo" target="_blank" rel="noreferrer noopener">「越境EC・ウェブインバウンド®白書2023」無料ダウンロード</a></p>



<p>記事中に引用している画像は全て上記から取得させていただいています。</p>

『越境EC・ウェブインバウンド®白書』を紹介！

<h2>はじめに</h2>
<p>越境ECを始める前に、「自社の商品は売れるだろうか&#8230;」「競合の商品は何だろうか&#8230;」気になる方、多いと思います。<br />
市場調査をするほど、検討が進んでいる訳でもないし、コストもかけたくない。現地視察も行けないし、言語も分からない、どうしよう&#8230;</p>
<p>大丈夫です。<br />
「何が」「どれくらいの価格で」「どのくらい」販売されているか、ネット上で調べることができます！</p>
<p>今回は、現地のECモールを検索して、簡易に市場調査を行う方法をお伝えいたします。越境ECをやってみたくて、ウズウズしている方のご参考になれば幸いです。</p>
<h2>どのECモールが良い？</h2>
<p><img loading="lazy" src="/uploads-archive/lc/2022/08/artem-beliaikin-Ta3f1ZcCgWg-unsplash-1024x683.jpg" alt="" width="1024" height="683" class="aligncenter size-large wp-image-10982" srcset="/uploads-archive/lc/2022/08/artem-beliaikin-Ta3f1ZcCgWg-unsplash-1024x683.jpg 1024w, /uploads-archive/lc/2022/08/artem-beliaikin-Ta3f1ZcCgWg-unsplash-300x200.jpg 300w, /uploads-archive/lc/2022/08/artem-beliaikin-Ta3f1ZcCgWg-unsplash-768x512.jpg 768w, /uploads-archive/lc/2022/08/artem-beliaikin-Ta3f1ZcCgWg-unsplash-600x400.jpg 600w, /uploads-archive/lc/2022/08/artem-beliaikin-Ta3f1ZcCgWg-unsplash-1536x1024.jpg 1536w, /uploads-archive/lc/2022/08/artem-beliaikin-Ta3f1ZcCgWg-unsplash-2048x1365.jpg 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
現地に行かず、現地の販売価格を知るには、「ネット上の販売価格」を見ることが最も手っ取り早い方法です。<br />
その時に、一番役に立つのはECモール。日本の楽天やAmazonのようなサイトの事です。</p>
<p>日本で「Amazon」「楽天」がメジャーなように、各国ごとでメジャーなECモールが異なります。一般的には、最もよく利用されている2つのECモールで調査を行うと良いでしょう。</p>
<p>アジア各国でよく利用されているECモールに関しては、本サイトでも色々ご紹介しているので、見てみてください。<br />
  <div class="lcLink">
    <a href="https://launchcart.jp/contents/ekkyo-ec_market_singapore/">
      <figure class="lcLink__figure"><img src="/uploads-archive/lc/2019/09/duy-nguyen-9WwWGeHEbmQ-unsplash-300x169.jpg" alt="各国のEC事情シリーズ「シンガポールのEC事情大解剖」"></figure>
      <div class="lcLink__text">
        <h3 class="lcLink__title">各国のEC事情シリーズ「シンガポールのEC事情大解剖」</h3>
        <div class="lcLink__info">
          <p class="lcLink__category">EC市場</p>
          <p class="lcLink__date">2019.9.23</p>
        </div>
      </div>
    </a>
  </div></p>
<p>また、ドラッグストア系であれば、「Watsons」が東南アジア圏では有名です。日本らしさを出したい場合、国によって異なるものの、ドン・キホーテやマツモトキヨシが現地展開している場合もあるので、直接現地ホームページを覗いてみるのも良いかもしれません。</p>
<h3>販売数が見えちゃうアジア越境ECモール「Shopee」</h3>
<p>その中でも特にオススメなのが、Shopeeです。<br />
台湾＋東南アジア圏の国で展開している巨大ECモールです。</p>
<p>市場調査の際に、Shopeeが特に優れている点が、「販売個数」が見える事。一般的には「価格」や「レビュー数」を見ることができますが、「販売個数」が見えるのは稀です。</p>
<p>Shopeeでの見え方、並び順は全ての国で共通で、「評価数（☆）」「レビュー数」「販売個数」です。<br />
例えば、こちらでは、評価が4.8/5、レビュー数は132件、販売個数は2705個、<br />
<img loading="lazy" src="/uploads-archive/lc/2022/08/b19dd29303c3fe8b10020dad1f99e652-1024x400.png" alt="" width="1024" height="400" class="aligncenter size-large wp-image-10975" srcset="/uploads-archive/lc/2022/08/b19dd29303c3fe8b10020dad1f99e652-1024x400.png 1024w, /uploads-archive/lc/2022/08/b19dd29303c3fe8b10020dad1f99e652-300x117.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/08/b19dd29303c3fe8b10020dad1f99e652-768x300.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/08/b19dd29303c3fe8b10020dad1f99e652-600x234.png 600w, /uploads-archive/lc/2022/08/b19dd29303c3fe8b10020dad1f99e652.png 1250w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
こちらでは、評価が4.9/5、レビュー数は11件、販売個数は20個、<br />
<img loading="lazy" src="/uploads-archive/lc/2022/08/94e1ce0b0195b7a00c5822e2240625f0-1024x441.png" alt="" width="1024" height="441" class="aligncenter size-large wp-image-10976" srcset="/uploads-archive/lc/2022/08/94e1ce0b0195b7a00c5822e2240625f0-1024x441.png 1024w, /uploads-archive/lc/2022/08/94e1ce0b0195b7a00c5822e2240625f0-300x129.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/08/94e1ce0b0195b7a00c5822e2240625f0-768x331.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/08/94e1ce0b0195b7a00c5822e2240625f0-600x258.png 600w, /uploads-archive/lc/2022/08/94e1ce0b0195b7a00c5822e2240625f0.png 1247w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><br />
といった具合です。</p>
<p>Shopee以外のECモールは、販売数を見ることはできません。しかし、日本と同じようにレビュー数から相対的に人気商品なのか、人気でないのかを見極めることができません。</p>
<h2>検索する時のポイント</h2>
<p>では、次に「何と検索したら」自社商品、或いは類似の競合商品が出てくるのでしょうか？</p>
<h3>カテゴリーで検索</h3>
<p>一番手っ取り早い方法は、「カテゴリー名」で検索をすることです。<br />
化粧品、キャンプ用品、ペットグッズ、メガネ、等のカテゴリー名をGoogle翻訳で現地語で検索をかけ、そのままECモールの検索画面に打ち込みます。</p>
<p>価格順や評価順で並べ替えてみることで、売れ筋の価格帯や、傾向を読み取ることは出来ると思います。<br />
しかし、あまりにも幅が広すぎる点がデメリットです。</p>
<h3>日本の有名競合商品名（or自社商品名）で検索</h3>
<p>まだ越境ECを始めたばかりで、現地の類似商品をベンチマークにすることは、少しハードルが高いかもしれません。<br />
その場合、現地で展開をしている、日本の競合商品名で検索してみると良いでしょう。</p>
<p>現地語での商品名が分からない場合、中華圏向けであれば、漢字の商品名や企業名で、その他の言語圏であれば、商品名のローマ字表記で検索してみてください。</p>
<p>現地で展開していなくても、海外旅行のお土産品として人気だった品物は、Shopee内で販売されているケースがあります。<br />
1つ検索して出てこなくても、漢字をローマ字にしてみたり、少し検索方法を工夫するだけで、色々な情報が出てきます。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>今回は、越境EC展開前の企業様向けに、現地ECモールを見て、簡単な市場調査をする方法をご紹介しました。<br />
海外事業となると、途端に「どうすれば良いか分からない&#8230;」と迷ってしまわれる方もいらっしゃいますが、基本的には日本のEC展開とするべきことは同じです。<br />
100%理解できない言語を見ることは、最初ストレスになってしまうかもしれませんが、徐々に慣れてきます。</p>
<p>ぜひ、ネットから手に入れられる現地情報をキャッチして、越境EC展開にチャレンジしてみてください。</p>


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今日からできるアジア越境EC市場調査！<br>各国の人気商品を調べる簡単なポイント紹介

<h2>はじめに</h2>
<p>以前にインドのEC事情を紹介した内容を投稿しましたが、今回はインドでAmazonと2強のECモールと言われる、Flipkart」（フリップカート）の詳細を調べてみました。</p>
<p>最近のニュースで、国別人口世界2位のインドが、来年2023年には中国を上回り世界1位になると報道されていたり、</p>
<p>先日商談した先の方が、インド市場を熱く語っていたので、インドを深掘って調べてみようと思います。</p>
<h2>Flipkart（フリップカート）とは</h2>
<p>Flipkartは2007年に設立された、インドを代表するEコマースのマーケットプレイスです。</p>
<p>元Amazon.comの社員であり、インド工科大学デリー校の同窓生だった、サチン・バンサルとビニー・バンサルによって設立されました。</p>
<p>設立当初は、オンライン書籍販売から始まり、その後、音楽・電子機器・ファッション・食料品など、商品カテゴリーを増やしていきました。現在は80カテゴリー、1億5,000万点以上の商品が販売されています。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-large wp-image-10934" src="/uploads-archive/lc/2022/08/flipkart-1024x260.png" alt="" width="1024" height="260" srcset="/uploads-archive/lc/2022/08/flipkart-1024x260.png 1024w, /uploads-archive/lc/2022/08/flipkart-300x76.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/08/flipkart-768x195.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/08/flipkart-600x152.png 600w, /uploads-archive/lc/2022/08/flipkart-1536x389.png 1536w, /uploads-archive/lc/2022/08/flipkart.png 1976w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>生い立ち、Amazon.comに似ていますね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>登録ユーザー数3億5,000万人以上、登録販売者数30万人以上の巨大マーケットプレイスです。</p>
<h2>出資先企業</h2>
<p>2018年にアメリカのWalmart（ウォルマート）が160億USDでFlipkartの株式の75％以上を取得し、Walmart傘下となりました。</p>
<p>また、2021年7月には、ソフトバンクグループやシンガポールファンド等から36億USDを調達しています。</p>
<p>当時の発表資料によれば、大株主の米ウォルマートに加え、中国のテンセント、ソフトバンクグループ、米国のアンタラ・キャピタル、アブダビ首長国政府系ファンドのADQ、シンガポール政府系ファンドのGIC、カタール投資庁、カナダ年金制度投資委員会（CPPIB）も調達に参加しています。</p>
<p>2023年前半に米国での上場を計画しています。</p>
<p>現在の時価総額は700億USDのようです。</p>
<h2>ライバル</h2>
<p>Flipkartの競合はAmazon.in（アマゾンインド）です。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-large wp-image-10935" src="/uploads-archive/lc/2022/08/898257-amazon-vs-flipkart-1024x576.jpg" alt="" width="1024" height="576" srcset="/uploads-archive/lc/2022/08/898257-amazon-vs-flipkart-1024x576.jpg 1024w, /uploads-archive/lc/2022/08/898257-amazon-vs-flipkart-300x169.jpg 300w, /uploads-archive/lc/2022/08/898257-amazon-vs-flipkart-768x432.jpg 768w, /uploads-archive/lc/2022/08/898257-amazon-vs-flipkart-600x338.jpg 600w, /uploads-archive/lc/2022/08/898257-amazon-vs-flipkart.jpg 1280w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>FlipkartとAmazon.inがインドのEC市場をリードしており、Flipkartが市場の約4割、Amazon.inが市場の約3割を占めます。</p>
<p>その他ECサイトとしては、Alibaba等が出資するSnapdeal、インドの決済会社Paytmが運営するPaytm Mallなどが追随しています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<h2>決済（ペイメント）</h2>
<p>Flipkartはグループ会社に、PhonePeという決済会社を持っています。</p>
<p>PhonePeは、インドで有名な決済PaytmやGoogle Payと覇権を争っている、インド有数の決済アプリです。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-large wp-image-10936" src="/uploads-archive/lc/2022/08/PhonePe-1152x864-1-1024x768.jpg" alt="" width="1024" height="768" srcset="/uploads-archive/lc/2022/08/PhonePe-1152x864-1-1024x768.jpg 1024w, /uploads-archive/lc/2022/08/PhonePe-1152x864-1-300x225.jpg 300w, /uploads-archive/lc/2022/08/PhonePe-1152x864-1-768x576.jpg 768w, /uploads-archive/lc/2022/08/PhonePe-1152x864-1-600x450.jpg 600w, /uploads-archive/lc/2022/08/PhonePe-1152x864-1.jpg 1152w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>PhonePeは45.27%の市場シェアを持ち、Google Payの34.67%の市場シェアを引き離しています。</p>
<p>Phonepeは、中国のWeChatのミニプログラムのように、ミニアプリのためのプラットフォームを提供しています。</p>
<h2>物流</h2>
<p>Flipkartは自社で物流体制を整備しており、取扱荷物の8割以上を自社物流網で取り扱っています。</p>
<p>インドの複数の物流スタートアップ企業にも出資をし、整備を進めています。</p>
<p>なお、Amazon.inも自社で物流体制を整備しており、インド2強のECサイトの成長ドライバーになっています。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>インドのEC市場で4割のシェアを占めるFlipkart、来年2023年にはアメリカで上場予定なので、その後はインド国外へも展開していくものと思います。</p>
<p>今後も注目していきたいと思います。</p>

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インドの巨大ECモール「Flipkart」（フリップカート）を調べてみた


<h2>はじめに</h2>



<p>越境EC支援をしていると、「食品を売りたい」というお声がよくあります。<br>しかしながら、日本に在庫を置き、売れるたびに海外配送をする”狭い意味での越境EC”の場合、<br>賞味期限や温度管理など物流の問題で、サポートできないケースが少なからずあります。<br>また、食品関係は、商品単価が安いことから、利益を出すことも難しいことも問題です。</p>



<p>そのようなケースでは、越境EC（BtoC）ではなく海外貿易（BtoB）のほうがハマることがあります（弊社は海外貿易はサポートしていないですが）。</p>



<p>海外BtoBといえば、セカイコネクトなどのサービスがありますが、今回ご紹介するサービスもとても良さそうです。</p>



<h2>umamillとは</h2>



<p>umamill株式会社は、ソフトバンク株式会社の従業員を対象とした新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」を活用して、2019年4月に設立された会社です。</p>



<p>「日本の全ての食品メーカーが輸出に挑戦できる場をつくる」をコンセプトに、海外で日本の食品を探す「バイヤー」と、日本の「食品メーカー」をつなぐサービスです。</p>



<p>海外展開したい日本の食品メーカーが抱える、下記のようなお困り事を解決するサービスです。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" width="952" height="290" src="/uploads-archive/lc/2022/07/81c4752938960e68b4d9422bed671591.png" alt="" class="wp-image-10913" srcset="/uploads-archive/lc/2022/07/81c4752938960e68b4d9422bed671591.png 952w, /uploads-archive/lc/2022/07/81c4752938960e68b4d9422bed671591-300x91.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/07/81c4752938960e68b4d9422bed671591-768x234.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/07/81c4752938960e68b4d9422bed671591-600x183.png 600w" sizes="(max-width: 952px) 100vw, 952px" /></figure>



<h2>サービスの流れ</h2>



<ol><li>日本の食品メーカーが自社の商品情報や画像を「umamill」サイトに無料で掲載</li><li>海外の食品バイヤーは「umamill」で商品を購入する前に、各食品メーカーなどからサンプル品を無料で取り寄せることが可能</li><li>海外への輸送とそれに関わる手続きなどはumamill株式会社が代行 </li></ol>



<p>＼日本の食品メーカーなどは国内のバイヤーとの取引と同様の手続きで商品を海外に輸出することが可能に／</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" width="1016" height="440" src="/uploads-archive/lc/2022/07/a187c414565b73b9f08ea731565ae72f.png" alt="" class="wp-image-10915" srcset="/uploads-archive/lc/2022/07/a187c414565b73b9f08ea731565ae72f.png 1016w, /uploads-archive/lc/2022/07/a187c414565b73b9f08ea731565ae72f-300x130.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/07/a187c414565b73b9f08ea731565ae72f-768x333.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/07/a187c414565b73b9f08ea731565ae72f-600x260.png 600w" sizes="(max-width: 1016px) 100vw, 1016px" /></figure>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" width="1024" height="624" src="/uploads-archive/lc/2022/07/87d76fa1e42683f3b7a4601483b03cf2-1024x624.png" alt="" class="wp-image-10916" srcset="/uploads-archive/lc/2022/07/87d76fa1e42683f3b7a4601483b03cf2-1024x624.png 1024w, /uploads-archive/lc/2022/07/87d76fa1e42683f3b7a4601483b03cf2-300x183.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/07/87d76fa1e42683f3b7a4601483b03cf2-768x468.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/07/87d76fa1e42683f3b7a4601483b03cf2-600x366.png 600w, /uploads-archive/lc/2022/07/87d76fa1e42683f3b7a4601483b03cf2-1536x937.png 1536w, /uploads-archive/lc/2022/07/87d76fa1e42683f3b7a4601483b03cf2.png 1814w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<h2>初回輸出”成約保証”型プロモーションも！</h2>



<p>出店コストはほぼ０ですが、ただ商品を並べるだけだと、海外企業の目に止まらず契約にいたらないケースもあるでしょう。</p>



<p>その問題に対応するために、SNSなどの<a href="https://www.umamill.jp/PromoFirstexport?utm_term=umamill&amp;utm_campaign=%E5%88%9D%E5%9B%9E%E8%BC%B8%E5%87%BA%E6%88%90%E7%B4%84%E5%9E%8B%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%A2LP&amp;utm_source=adwords&amp;utm_medium=ppc&amp;hsa_acc=6029519198&amp;hsa_cam=16586175833&amp;hsa_grp=136213224124&amp;hsa_ad=587987826182&amp;hsa_src=g&amp;hsa_tgt=kwd-1282717949230&amp;hsa_kw=umamill&amp;hsa_mt=b&amp;hsa_net=adwords&amp;hsa_ver=3&amp;gclid=Cj0KCQjw54iXBhCXARIsADWpsG8cEA8XsialWWTYH8MRcqxLzk065T6y9bEDtVhkCOHr2XB-SC7XRlkaAlCCEALw_wcB" data-type="URL" data-id="https://www.umamill.jp/PromoFirstexport?utm_term=umamill&amp;utm_campaign=%E5%88%9D%E5%9B%9E%E8%BC%B8%E5%87%BA%E6%88%90%E7%B4%84%E5%9E%8B%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%A2LP&amp;utm_source=adwords&amp;utm_medium=ppc&amp;hsa_acc=6029519198&amp;hsa_cam=16586175833&amp;hsa_grp=136213224124&amp;hsa_ad=587987826182&amp;hsa_src=g&amp;hsa_tgt=kwd-1282717949230&amp;hsa_kw=umamill&amp;hsa_mt=b&amp;hsa_net=adwords&amp;hsa_ver=3&amp;gclid=Cj0KCQjw54iXBhCXARIsADWpsG8cEA8XsialWWTYH8MRcqxLzk065T6y9bEDtVhkCOHr2XB-SC7XRlkaAlCCEALw_wcB" target="_blank" rel="noreferrer noopener">広告プロモーションもセットになったプラン</a>があるようです。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" width="1024" height="627" src="/uploads-archive/lc/2022/07/3dbc1961f9a399eeed5e3253a5528646-1024x627.png" alt="" class="wp-image-10912" srcset="/uploads-archive/lc/2022/07/3dbc1961f9a399eeed5e3253a5528646-1024x627.png 1024w, /uploads-archive/lc/2022/07/3dbc1961f9a399eeed5e3253a5528646-300x184.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/07/3dbc1961f9a399eeed5e3253a5528646-768x470.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/07/3dbc1961f9a399eeed5e3253a5528646-600x367.png 600w, /uploads-archive/lc/2022/07/3dbc1961f9a399eeed5e3253a5528646.png 1052w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>輸出が成立しなければ費用がかからないとしています。<br>YoutubeやSNS広告を行って50万円というのは魅力的です。<br>ただ、成約の定義として1ケースでも販売となれば成約として認定されるというのは、意識したほうがいいでしょう。</p>



<h2>まとめ</h2>



<p>越境EC（BtoC）と海外貿易（BtoB）は決して別物ではありません。</p>



<p>越境ECの支援業者のなかにも、貿易のサポートや現地でのオフラインでの販促にまで手を広げて実績を上げているケースもあります。</p>



<p>メーカーは自社の商品の特性などから最適な海外進出方法を選択する必要があります。越境ECではまらないケースも、海外貿易でなら成立することもあります。</p>



<p>幅広く検討することをおすすめします。</p>


<p><small><br />
《参考・画像出典》</p>
<p><a href="https://www.umamill.jp/MeritPage" data-type="URL" data-id="https://www.umamill.jp/MeritPage" target="_blank" rel="noreferrer noopener">出店のメリット</a></p>
<p><a href="https://www.umamill.jp/" data-type="URL" data-id="https://www.umamill.jp/" target="_blank" rel="noreferrer noopener">サービスサイト</a></p>
<p></small></p>

海外BtoBの注目サービス！<br>ソフトバンク発の日本食輸出支援プラットフォームumamill<!--hashimoto--!>

<h2>はじめに</h2>
<p>世間で知れ渡ってきた「SDGs」が、アパレル業界にも大きな影響を与え始めています。<br />
アパレル業界は、廃棄が多い（例：日本では5割）ことから、サスティナブルから最も遠い存在であるとも揶揄をされています。<br />
そんなアパレル業界がSDGsの広まりにつれて、どのような変貌を遂げているのでしょうか！？</p>
<h2>今後起きうること</h2>
<h3>世界の中古アパレル市場の爆速な成長</h3>
<p>世界の中古アパレル市場は、2021年から2022年だけでも最大124%の成長がある見込みです。<br />
毎年、125%前後の成長を続けて、この5年で流通額は倍増する(2021年96億ドル→2026年2180億ドル)と予測されています。<br />
特に、SDGsに関心の高い欧米圏での伸び率がすごいです。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-10807" src="/uploads-archive/lc/2022/06/3eacbe61a09beae62d5593ad33fad1b1.png" alt="" width="965" height="664" srcset="/uploads-archive/lc/2022/06/3eacbe61a09beae62d5593ad33fad1b1.png 965w, /uploads-archive/lc/2022/06/3eacbe61a09beae62d5593ad33fad1b1-300x206.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/06/3eacbe61a09beae62d5593ad33fad1b1-768x528.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/06/3eacbe61a09beae62d5593ad33fad1b1-600x413.png 600w" sizes="(max-width: 965px) 100vw, 965px" /></p>
<p>特に、アメリカではファストファッションの生産と廃棄を終わらせるために、政府が加速させるようなインセンティブのある政策を出すと言われています。<br />
リセールの伸び率がどこの国よりも高く、5年で3.6倍以上と予想されています。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-large wp-image-10808" src="/uploads-archive/lc/2022/06/4987ffe542f56641c7a3735686be2f6e-1024x762.png" alt="" width="1024" height="762" srcset="/uploads-archive/lc/2022/06/4987ffe542f56641c7a3735686be2f6e-1024x762.png 1024w, /uploads-archive/lc/2022/06/4987ffe542f56641c7a3735686be2f6e-300x223.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/06/4987ffe542f56641c7a3735686be2f6e-768x571.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/06/4987ffe542f56641c7a3735686be2f6e-600x446.png 600w, /uploads-archive/lc/2022/06/4987ffe542f56641c7a3735686be2f6e.png 1035w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>越境ECにおいて、攻めるべきはアメリカでしょう！</p>
<p style="text-align: right;">引用元：<a href="https://www.thredup.com/resale/">https://www.thredup.com/resale/</a></p>
<h3>アパレルブランドが公式に古着を取り扱うようになる</h3>
<blockquote><p>英下院環境監査委員会(EAC)は、「英国ファッション業界の現在のビジネスモデルは持続不可能」と明言し、小売事業者に対応の改善を促した。<br />
<a href="https://sustainablejapan.jp/2019/02/07/eac-unsustainable-apparel/37112">引用元</a></p></blockquote>
<p>2019年1月31日、イギリスのアパレル小売大手16社を対象に調査した環境及び労働観点でのサステナビリティ対応状況に関する暫定結果を発表しました。16社の評価は、以下の通りです。</p>
<h4>Engaged（取り組んでいる）</h4>
<ul>
<li>バーバリー</li>
<li>マークス&amp;スペンサー</li>
<li>テスコ</li>
<li>プライマーク</li>
<li>ASOS</li>
</ul>
<h4>Moderately Engaged（まあまあ取り組んでいる）</h4>
<ul>
<li>アズダ</li>
<li>Arcadia</li>
<li>Next</li>
<li>Debenhams</li>
</ul>
<h4>Less Engaged（あまり取り組んでいない）</h4>
<ul>
<li>アマゾンUK</li>
<li>JDスポーツ</li>
<li>スポーツダイレクト</li>
<li>カートジェイガー</li>
<li>Boohoo</li>
<li>Missguided</li>
<li>TJX Europe</li>
</ul>
<p>ファッション業界の<strong>現在のビジネスモデルは持続不可能</strong>であると断言されており、その打開策として、<strong>リセール・リサイクルを前提に服を作る</strong>ようになります。</p>
<p>各国政府が古着のリセール・リサイクルを後押ししてくる可能性がかなり濃厚です。</p>
<p>実際に、ヴァレンティノが公式に<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000101366.html">ヴィンテージ買取・販売を開始</a>しました。<br />
「保有しているアイテムをEメールで写真を添付すると、買取可能な場合のみストアから返信が届く」という仕組みで運用しています。また、洋服のお直しサービスも行なっているようです。</p>
<p>今後、ハイブランドが偽物の販売のないヴィンテージのECを始めること間違いないでしょう！</p>
<h3>リセール価格がわかるようになる</h3>
<p>各アパレルブランドが正式にヴィンテージアイテムを販売することで、リセール価格がわかるようになります。<br />
そのため、リセール価格がいくらなのかという売る前提で購入を行うようになります。</p>
<p>購入金額　-　リセール価格　=　実施の出費</p>
<p>という感覚で購入するようになります。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>全世界でアパレルの中古市場の成長が急加速します。特に欧米圏！<br />
各ブランドがリセール/リサイクルを行うようになり、ECでも行われるようになります。<br />
リセール/ヴィンテージアイテムを買い求める人が増えるので、その準備を早めにしましょう！</p>

【越境EC】古着業界が火傷じゃ済まないくらい熱くなる

<h2><span style="font-weight: 400;">はじめに</span></h2>
<p>越境ECの業界は、まだまだ歴史の浅い業界です。では、いつ頃から越境ECという言葉は認知されはじめたのでしょうか？最も注目された時期はいつだったのでしょうか？今回は、ある単語がどれだけGoogleで検索されたかが分かる Google trendsを使って、調べてみました。</p>
<h2><span style="font-weight: 400;">Google Trendsとは</span></h2>
<p>そもそも<a href="https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP" target="_blank" rel="noopener">Google Trends</a>とは、ある単語の検索回数の推移がわかるGoogleが提供するサービスです。</p>
<p>検索の推移はグラフで表されます。注意しなければならないのは、結果は検索された実際の数を表示しているのではなく、相対的な数を表示していることです。</p>
<p>表示されるデータは、選択された地域のある時間における検索の総数で割ったものです。検索のボリュームが最も高い場所が、グラフにおける最高地点になります。</p>
<p>では本題に入る前に、ちょっとしたクイズです。</p>
<blockquote><p>以下の3つのグラフは、桜、ディズニーランド、早稲田大学のいずれかについて検索トレンドを調べた結果です。期間は2004年から2022年6月までのデータです。</p>
<p>それぞれどの単語を表したグラフでしょうか？</p></blockquote>
<p><span style="font-weight: 400;">[1]</span></p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-large wp-image-10728" src="/uploads-archive/lc/2022/06/0264da92c663d287dbb2e18a31bfeb31-1024x349.png" alt="" width="1024" height="349" srcset="/uploads-archive/lc/2022/06/0264da92c663d287dbb2e18a31bfeb31-1024x349.png 1024w, /uploads-archive/lc/2022/06/0264da92c663d287dbb2e18a31bfeb31-300x102.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/06/0264da92c663d287dbb2e18a31bfeb31-768x262.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/06/0264da92c663d287dbb2e18a31bfeb31-600x205.png 600w, /uploads-archive/lc/2022/06/0264da92c663d287dbb2e18a31bfeb31-1536x524.png 1536w, /uploads-archive/lc/2022/06/0264da92c663d287dbb2e18a31bfeb31-2048x699.png 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p><span style="font-weight: 400;">[2]</span><img loading="lazy" class="size-large wp-image-10729 alignnone" src="/uploads-archive/lc/2022/06/c48c12029a43b0d37aba73b5548771e6-1024x348.png" alt="" width="1024" height="348" srcset="/uploads-archive/lc/2022/06/c48c12029a43b0d37aba73b5548771e6-1024x348.png 1024w, /uploads-archive/lc/2022/06/c48c12029a43b0d37aba73b5548771e6-300x102.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/06/c48c12029a43b0d37aba73b5548771e6-768x261.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/06/c48c12029a43b0d37aba73b5548771e6-600x204.png 600w, /uploads-archive/lc/2022/06/c48c12029a43b0d37aba73b5548771e6-1536x523.png 1536w, /uploads-archive/lc/2022/06/c48c12029a43b0d37aba73b5548771e6-2048x697.png 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><span style="font-weight: 400;">[3]</span><img loading="lazy" class="aligncenter size-large wp-image-10730" src="/uploads-archive/lc/2022/06/b06f670859b7e083954283909c15c1cd-1024x350.png" alt="" width="1024" height="350" srcset="/uploads-archive/lc/2022/06/b06f670859b7e083954283909c15c1cd-1024x350.png 1024w, /uploads-archive/lc/2022/06/b06f670859b7e083954283909c15c1cd-300x103.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/06/b06f670859b7e083954283909c15c1cd-768x263.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/06/b06f670859b7e083954283909c15c1cd-600x205.png 600w, /uploads-archive/lc/2022/06/b06f670859b7e083954283909c15c1cd-1536x526.png 1536w, /uploads-archive/lc/2022/06/b06f670859b7e083954283909c15c1cd-2048x701.png 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>正解は&#8230;<br />
[1]早稲田大学、[2]桜、[3]ディズニーランドでした。</p>
<p>早稲田大学は、入試の時期の2月に検索数が大きくなります。桜は４月ごろに突出していますね。ディズニーランドは、コロナで休園した2020年4月ごろに検索数がガクンと減っていることが読み取れます。</p>
<p>このようにGoogleTrendsを使えば、検索の相対的な数がわかります。</p>
<h2><span style="font-weight: 400;">越境ECの検索トレンドは？</span></h2>
<p>では、越境ECの検索トレンドはどのようになっているのでしょうか。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-large wp-image-10733" src="/uploads-archive/lc/2022/06/852fa7cdf2ccc5569b8e24d9dd70817c-1024x533.png" alt="" width="1024" height="533" srcset="/uploads-archive/lc/2022/06/852fa7cdf2ccc5569b8e24d9dd70817c-1024x533.png 1024w, /uploads-archive/lc/2022/06/852fa7cdf2ccc5569b8e24d9dd70817c-300x156.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/06/852fa7cdf2ccc5569b8e24d9dd70817c-768x399.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/06/852fa7cdf2ccc5569b8e24d9dd70817c-600x312.png 600w, /uploads-archive/lc/2022/06/852fa7cdf2ccc5569b8e24d9dd70817c-1536x799.png 1536w, /uploads-archive/lc/2022/06/852fa7cdf2ccc5569b8e24d9dd70817c-2048x1065.png 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>これを見ると越境ECという言葉は、2015年から検索数が伸び始め、2016年に早くもピークに達していることが分かります。ただ、それ以降も現在まで安定的に検索され続けていることがわかります。</p>
<p>ちなみに、弊社が販売する越境EC用カートシステムは2016年にリリースされております。ちょうど越境ECが注目された時期と重なりますね。</p>
<p>続いて、モールについても調べてみました。Google Trendでは、複数の検索ワードを比較することができます。今回は台湾の人気モールを見てみましょう。</p>
<p>台湾でアクセス数の多い以下のモールを4つ表示しています。</p>
<blockquote><p>
1位　Shopee蝦皮購物<br />
2位　PChome網路家庭平台<br />
3位　momo購物平台<br />
4位　露天拍賣<br />
<cite>（2020年1月のデータ）</cite></p></blockquote>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-large wp-image-10732" src="/uploads-archive/lc/2022/06/777c121a6421083d1ca78c382389fc96-1024x538.png" alt="" width="1024" height="538" srcset="/uploads-archive/lc/2022/06/777c121a6421083d1ca78c382389fc96-1024x538.png 1024w, /uploads-archive/lc/2022/06/777c121a6421083d1ca78c382389fc96-300x158.png 300w, /uploads-archive/lc/2022/06/777c121a6421083d1ca78c382389fc96-768x403.png 768w, /uploads-archive/lc/2022/06/777c121a6421083d1ca78c382389fc96-600x315.png 600w, /uploads-archive/lc/2022/06/777c121a6421083d1ca78c382389fc96-1536x807.png 1536w, /uploads-archive/lc/2022/06/777c121a6421083d1ca78c382389fc96-2048x1076.png 2048w, /uploads-archive/lc/2022/06/777c121a6421083d1ca78c382389fc96-1200x630.png 1200w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></p>
<p>ここで興味深いのが、アクセス数とグラフの高さが一致していないことです。shopeeは一番人気のモールですが、このグラフではPChomeとmomoが高くなっています。理由は定かではありませんが、shopeeは検索以外の流入、例えばアプリや広告などが多いのでしょうか。またPChomeとmomoの検索数が11月に多くなっているのは、独身の日（雙11）セールの影響だと考えられます。</p>
<h2><span style="font-weight: 400;">まとめ</span></h2>
<p>今回はGoogle Trendsの解説とそれを使って、越境ECについて調べてみました。越境ECという言葉が急速に広まる様子がよくわかりました。また台湾のモールについても調べてみました。検索数を参考にするといつモールが盛り上がっているかわかりますね。Google Trendsで自分の気になる単語を調べてみるのも面白いかもしれません。</p>

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Google trends で「越境EC」を分析してみた

<h2>はじめに</h2>
<p>今まで、各国ごとのEC市場規模のデータはあっても、なかなか世界各国を網羅した越境ECのデータがありませんでした。</p>
<p>そんな中、コロナ以降の越境ECの盛り上がりからか、国別で越境ECについての情報が見つかったので、こちらでご紹介いたします。</p>
<p>ポイントとしては、「アジア圏の越境ECがすごい」ということです。そのため、今回はアジア圏の国々を中心にご紹介させていただきます。また、画像内の文字が小さいため、ぜひ拡大してじっくりとデータを見ていただけますと幸いです。</p>
<p><small></p>
<p>※今回ご紹介するデータは、<a href="https://datareportal.com/" rel="noopener" target="_blank">DATAREPORTAL</a>の<a href="https://datareportal.com/reports/digital-2021-october-global-statshot" rel="noopener" target="_blank">DIGITAL 2021 OCTOBER GLOBAL STATSHOT</a>から引用しております。本レポート以外にも、国や地域ごとのデジタル関連のデータ等、非常に豊富な情報が掲載されておりますので、ぜひ他のレポートもご覧ください。</p>
<p></small></p>
<h2>越境ECを利用したことのある購入者の割合</h2>
<p><img loading="lazy" src="/uploads-archive/lc/2021/12/8caaf09939b886d62f369991bd388568.png" alt="" width="1539" height="865" class="aligncenter size-full wp-image-9090" srcset="/uploads-archive/lc/2021/12/8caaf09939b886d62f369991bd388568.png 1539w, /uploads-archive/lc/2021/12/8caaf09939b886d62f369991bd388568-300x169.png 300w, /uploads-archive/lc/2021/12/8caaf09939b886d62f369991bd388568-1024x576.png 1024w, /uploads-archive/lc/2021/12/8caaf09939b886d62f369991bd388568-768x432.png 768w, /uploads-archive/lc/2021/12/8caaf09939b886d62f369991bd388568-600x337.png 600w, /uploads-archive/lc/2021/12/8caaf09939b886d62f369991bd388568-1536x863.png 1536w" sizes="(max-width: 1539px) 100vw, 1539px" /></p>
<p>まず最初に、「越境ECを利用したことのある購入者の割合」についてです。こちらは、「過去に海外からオンラインで購入したことのある人」の割合を示しています。期間については言及されていません。</p>
<p>1位はエストニアの86%、アジア圏では、香港（75%）シンガポール（73%）マレーシア（52%）が上位にランクインしていました。<br />
越境ECで注目されている中国は、意外と低く47%。そして、日本はデータがありません（ランク外ということでしょうか。。）。</p>
<p>コロナ以前、越境ECは特に国土小さかったり、国内市場がそこまで大きくない国の方が、国外から商品を買う際に利用されている、利用されやすい、と言われていました。エストニア然り、香港やシンガポールなどは、まさにそこの部類に当てはまります。コロナ後であっても、継続して越境ECの利用が多いとも考えられます。</p>
<h2>全体のEC取引額に対する越境EC購入額の割合</h2>
<p><img loading="lazy" src="/uploads-archive/lc/2021/12/ac9edcf09bacb441bcda948340c58b51.png" alt="" width="1532" height="860" class="aligncenter size-full wp-image-9091" srcset="/uploads-archive/lc/2021/12/ac9edcf09bacb441bcda948340c58b51.png 1532w, /uploads-archive/lc/2021/12/ac9edcf09bacb441bcda948340c58b51-300x168.png 300w, /uploads-archive/lc/2021/12/ac9edcf09bacb441bcda948340c58b51-1024x575.png 1024w, /uploads-archive/lc/2021/12/ac9edcf09bacb441bcda948340c58b51-768x431.png 768w, /uploads-archive/lc/2021/12/ac9edcf09bacb441bcda948340c58b51-600x337.png 600w" sizes="(max-width: 1532px) 100vw, 1532px" /></p>
<p>次に、「全体のEC取引額に対する越境EC購入額の割合」についてです。こちらも期間については言及されてはいませんが、「全ECでの購入金額に対する、越境ECでの購入金額の割合」を示しています。</p>
<p>アジア圏で上位にランクインしたのは、1位マレーシア（59%）、4位シンガポール（44%）、7位ベトナム（38%）、インド（29%）、インドネシア（23%）でした。</p>
<p>マレーシアに関しては、越境ECでの購入経験者数は2人に1人程度である一方、越境ECでの購入額は非常に高いことが伺えます。また、シンガポールは購入経験のある人も、購入金額も高く、越境ECでの参入がしやすい市場だと考えて良いかもしれません。</p>
<p>一方、日本のEC全体の購入金額のうち、越境ECでの購入に占める割合は、わずか13%。越境ECで購入したことのある人でも、どうしても海外にしか売っていないからという理由で購入されるケースが多いのではないかと感じています。越境ECの利用度や、越境ECに対する感覚的な距離に関しては、他のアジア諸国の方が近いのだと考えられます。</p>
<h2>【番外編】GDPに対するECの利用額の割合</h2>
<p><img loading="lazy" src="/uploads-archive/lc/2021/12/b225055ce4c78a5cb9dcebd5d31fdbba-1.png" alt="" width="1535" height="869" class="aligncenter size-full wp-image-9093" srcset="/uploads-archive/lc/2021/12/b225055ce4c78a5cb9dcebd5d31fdbba-1.png 1535w, /uploads-archive/lc/2021/12/b225055ce4c78a5cb9dcebd5d31fdbba-1-300x170.png 300w, /uploads-archive/lc/2021/12/b225055ce4c78a5cb9dcebd5d31fdbba-1-1024x580.png 1024w, /uploads-archive/lc/2021/12/b225055ce4c78a5cb9dcebd5d31fdbba-1-768x435.png 768w, /uploads-archive/lc/2021/12/b225055ce4c78a5cb9dcebd5d31fdbba-1-600x340.png 600w" sizes="(max-width: 1535px) 100vw, 1535px" /></p>
<p>そして最後に、越境ECとは少し離れてしまいますが、GDPに対するECの利用額の割合で面白いデータを見つけたのでご紹介します。</p>
<p>GDPに対して、ECの利用額が最も高かったのが、タイ（11.9%）、2位中国（11.5%）、7位香港（5.6%）、8位韓国（5.5%）、9位台湾（5.3%）と、トップ10位のうち半分が東アジア～東南アジアの国ということが分かりました。</p>
<p>ちなみに、日本は19位の3.8%でした。</p>
<p>他のアジアの国々では、いかに日々の経済活動でECが利用されているかが分かります。越境ECで進出する国を選定するときに、やはり「越境ECでの購入が慣れているか」そして「日常的にECで購入が行われているか」という観点はチェックしておくべきでしょう。この点に関しては、日本よりECでの購入頻度や越境ECの利用率が高いかもしれない、ということがデータからよく分かりました。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>いかがでしたでしょうか。越境EC（Cross-Border Ecommerce）のデータが、少しずつ社会で発表されるようになってきたことは、とても嬉しく思います。今後も、面白いデータがあったら、ご紹介いたします。</p>
<p><small>※こちらの資料を引用させていただきました。</small><br />
<iframe loading="lazy" src="//www.slideshare.net/slideshow/embed_code/key/sPgQ6CxQdwy5Ly" width="595" height="485" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" style="border:1px solid #CCC; border-width:1px; margin-bottom:5px; max-width: 100%;" allowfullscreen> </iframe> </p>


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【2021年10月最新】<br>アジア圏の越境ECがスゴイ！世界各国の越境ECのデータをご紹介！

<h2>はじめに</h2>
<p>人口14億人を擁する超巨大市場、中国。日本から中国への越境ECの市場規模は、1兆6558億円(前年比7.9％増)で、拡大を続けています。</p>
<p>様々な商品が中国に向けて販売されていますが、その中でも注目したいのが、化粧品です。少し古いデータですが、日本貿易振興機構（ジェトロ）が2018年に実施した「中国の消費者の日本製品等意識調査」には、「越境ECで何を購入したことがあるか」という質問があります。回答として、もっとも多かったのが基礎化粧品で、二番目がメイクアップ化粧品でした。また、「日本からの越境ECで今後何を購入したいか」という質問でも、基礎化粧品がトップでした。このように、中国市場で日本の化粧品は、注目度の高い商品であることが分かります。</p>
<p>そこで、今回の記事では中国の化粧品市場とトレンドについてまとめてみました。</p>
<p><iframe loading="lazy" width="481" height="299" seamless="" frameborder="0" scrolling="no" src="https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vQEJGlFd2P_5rDi-w1wDfcRdIXf284IYDk9sA5OYFv-xf0s6_rFr33G4ePhaQOKC6njjQHNCka8M-Cb/pubchart?oid=1217848323&amp;format=interactive"></iframe><br />
<iframe loading="lazy" width="483" height="298" seamless="" frameborder="0" scrolling="no" src="https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vQEJGlFd2P_5rDi-w1wDfcRdIXf284IYDk9sA5OYFv-xf0s6_rFr33G4ePhaQOKC6njjQHNCka8M-Cb/pubchart?oid=1168149624&amp;format=interactive"></iframe></p>
<h2>中国の化粧品市場</h2>
<p>まず、中国の化粧品市場について、日本と比較しながら見ていきます。中国における化粧品の市場規模は、2019年度6.2兆円(572億USD)です。日本は、3.8兆円 (350億USD)ですから、約1.6倍です。人口当たりで考えると、中国は約2750円、3万470円と大きな開きがあります。ただ、成長性は中国の方が高いといえます。グラフから分かるように、日本の市場規模は、過去15年間でほぼ変わらない一方、中国の市場規模は5倍にもなっています。化粧品などを買う余裕がある中間層の増加によって今後も市場規模は増加すると予想されます。</p>
<p><img loading="lazy" class=" wp-image-8091" src="/uploads-archive/lc/2021/08/2021-08-02-2.png" alt="化粧品市場規模の各国変化" width="600" height="450" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/2021-08-02-2.png 1092w, /uploads-archive/lc/2021/08/2021-08-02-2-300x225.png 300w, /uploads-archive/lc/2021/08/2021-08-02-2-1024x767.png 1024w, /uploads-archive/lc/2021/08/2021-08-02-2-768x575.png 768w, /uploads-archive/lc/2021/08/2021-08-02-2-600x449.png 600w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" /></p>
<p>貿易額の側面から見てみると、2020年1月~10月で、中国は化粧品を160億ドル輸入していますが、そのうち24.7（39億ドル）は日本からのものです。中国は日本から最も多くの化粧品を輸入しています。また、日本からの輸入量はここ5年で、8倍にも急増しています。この輸入量のうち、おおよそ3割程度は、EC上での取引と予想されます。中国での化粧品の販売チャネルは、スーパー、専門店、ドラッグストア、百貨店、オンラインストアなどがありますが、2018年時点で、オンライン上の取引が27%を占めているという調査結果があるためです。</p>
<p><img loading="lazy" class="size-full wp-image-8092" src="/uploads-archive/lc/2021/08/1c50f184bc150f62d6efd6522c93a16e.jpg" alt="" width="600" height="450" /> </p>
<h2>日本企業の対応とは？</h2>
<p>このように化粧品は、成長性が高い上に日本製品の人気もあるといっていいでしょう。では日本の化粧品は、ECモール上に商品を登録すれば、どんどん売れていくのでしょうか。一昔前ならば、日本製というだけで売れていた時代もあったかもしれません。しかし現在は、中国メーカーと日本や韓国、フランスなどの海外メーカーがしのぎを削っている状況です。特に、中国メーカーの伸びは目を引きます。国産化粧品ブランドの市場シェアはすでに56％に達しているとの統計もあります。国産製品も安全性や品質への信頼性が高まり、需要が増加しているといえます。</p>
<p>このような状況で、日本の化粧品会社が売り上げを伸ばしていくためには工夫が必要です。例えば資生堂は、中国向けライブコマースの取り組みを強化しています。ライブコマースとは、リアルタイムで映像を配信しながら商品を販売する手法です。視聴者が販売者に質問をすることも可能で、これまで伝えきれなった商品の魅力や背景を消費者に直接伝える手法として注目されています。20年11月の中国のEC商戦が盛り上がる「独身の日」には、資生堂のライブコマースの視聴者数が40万人にものぼったといいます。</p>
<p>資生堂のように大手でなくても、自社の商品の強みを分析し、適切な媒体で消費者に伝えていくことが大切です。ただ、日本製という魅力を強調するだけでなく、競争が激しい化粧品市場のなかで、他社との違いをどう打ち出していくかがカギを握りそうです。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>今回は、中国の化粧品市場とそのトレンドについてまとめました。中国の化粧品市場は今後も成長を続けていくと思われますが、その分競争も激しいです。自社商品の魅力を見つめ直し、消費者に伝えていけるかが重要です。</p>
<p><small><br />
《参考・画像出典》<br />
<a href="https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200722003/20200722003-1.pdf" target="_blank" rel="noopener">経済産業省</a>,<a href="https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/820261128897b417/20180028.pdf" target="_blank" rel="noopener">「中国の消費者の日本製品等意識調査」日本貿易振興機構</a>,<a href="https://www.nite.go.jp/data/000123350.pdf" target="_blank" rel="noopener">独立行政法人製品評価技術基盤機構（NITE）</a>,<a href="https://www.ycg-advisory.jp/learning/oversea_72/" target="_blank" rel="noopener">山田コンサルティンググループ株式会社</a>,<a href="https://www.jetro.go.jp/news/releases/2021/70e1273d1d40eabe.html" target="_blank" rel="noopener">「中国への化粧品輸出拡大加速化へ、国内企業の支援を強化」日本貿易振興機構</a>,<a href="http://japanese.china.org.cn/business/txt/2019-06/23/content_74900236_0.htm" target="_blank" rel="noopener">チャイナネット</a><br />
</small></p>

越境ECの定番、化粧品！中国における化粧品市場の規模と対応

<h2>はじめに</h2>
<p>「<a href="https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/210730_new_hokokusho.pdf" rel="noopener" target="_blank">電子商取引に関する市場調査</a>」が7月30日に発表されました。<br />
例年4-5月頃の発表だったのですが、コロナの影響か昨年に続き7月末と遅い発表となりました。</p>
<p>今年も、簡単に概要をまとめてみました。他の年のデータとも比較しながらご覧ください。</p>
<h2>国内EC市場</h2>
<h3>概要</h3>
<p>2020年のEC市場規模は19兆2,779億円となり、2019年の19兆3,609億円と比べ減少するという驚きの結果となりました。ですが、今回調査結果の表現方法が、例年のものから変更されているため、正確に比較できるよう独自に表を作成してみました。</p>
<p><img loading="lazy" src="/uploads-archive/lc/2021/08/1.jpg" alt="" width="810" height="168" class="aligncenter size-full wp-image-8036" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/1.jpg 810w, /uploads-archive/lc/2021/08/1-300x62.jpg 300w, /uploads-archive/lc/2021/08/1-768x159.jpg 768w, /uploads-archive/lc/2021/08/1-600x124.jpg 600w" sizes="(max-width: 810px) 100vw, 810px" /></p>
<p>「B. サービス系分野」の大幅減少が主因のようです。報告書では以下のように分析されています。</p>
<blockquote><p>サービス系分野の BtoC-EC 市場規模の減少は、同分野で最も市場規模の大きい旅行サービスが約６割減であることが大きく響いた。また、飲食サービス、チケット販売も相当の落ち込みであった。一方、今年度フードデリバリーサービスの BtoC-EC 市場規模推計を行ったところ、3,487 億円と大きな市場規模であることがわかった。</p></blockquote>
<p>フードデリバリーサービスはコロナ禍で最も伸びた産業の1つであり、3,487億円という数字は初めて公的機関から発表された市場規模と思われます。今までECとはほぼ無縁だった、外食産業のEC化という点で大きな意味がある統計データであり、その大きさは個人的には非常に驚きました。</p>
<p>コロナ前の外食産業の市場規模は、2019年が約34兆円であったため、その内の1%がEC化したといえます。</p>
<p>一方「A. 物販系分野」の成長率については21.71%の数字を記録し、2018年から2019年が8.09%だったことを考えると驚異的な伸び率であるといえるでしょう。これに伴いEC化率は8.08%と前年より1.32増加、昨年どの0.43から大きく成長しました。</p>
<p>「C. デジタル系分野」も昨年度伸び率5.11%に対し今年度は14.90%となり、こちらも高い伸び率となりました。</p>
<p>報告書に記載は無く、独自に計算をしてみましたが、全体のEC市場規模はマイナス0.429の成長率になりました。フードデリバリービジネスの急進と、物販、デジタル販売の好調をもってしても、旅行サービスへの大打撃から、EC市場全体ではマイナス成長。改めてコロナショックの怖さを思い知らされる結果です。</p>
<h2>越境EC</h2>
<h3>日本・米国・中国 3 ヵ国間の越境 EC 市場規模</h3>
<p><img loading="lazy" src="/uploads-archive/lc/2021/08/02a26045f6d6ef88e94b9f8505014734-300x285.png" alt="" width="300" height="285" class="aligncenter size-medium wp-image-8037" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/02a26045f6d6ef88e94b9f8505014734-300x285.png 300w, /uploads-archive/lc/2021/08/02a26045f6d6ef88e94b9f8505014734.png 570w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></p>
<p>毎度おなじみのこちらの図を見ると、日本から両国購入額合計は2兆9,226億円となり、昨年度の2兆5,592億円から14.2%成長したことがわかります。日本国内での物販のEC化も進んでいますが、それと同時に越境ECも同じくらいの成長率で伸びているのが分かります。</p>
<h3>EC市場規模国別ランキング</h3>
<p><a href="/uploads-archive/lc/2021/08/63a6631bb0826417be60b91a4e23ffdf.png" data-rel="lightbox-gallery-IXhNvXJO" data-rl_title="" data-rl_caption="" title=""><img loading="lazy" class="aligncenter wp-image-8039 size-medium" src="/uploads-archive/lc/2021/08/63a6631bb0826417be60b91a4e23ffdf-252x300.png" alt="" width="252" height="300" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/63a6631bb0826417be60b91a4e23ffdf-252x300.png 252w, /uploads-archive/lc/2021/08/63a6631bb0826417be60b91a4e23ffdf.png 459w" sizes="(max-width: 252px) 100vw, 252px" /></a></p>
<p>こちらも毎度おなじみのグラフ。こちそも中国の独走状態が止まらないことがわかります。2〜10位の合計が1兆5,285億USDなので、中国はその1.5倍を超える市場規模です。今年度、国の順位に関しては大きな変化はありませんでしたが、インドが1つ順位を上げ、ロシアがランク外となった代わりに、スペインがランクインしました。</p>
<h3>ポテンシャル推計値</h3>
<p><a href="/uploads-archive/lc/2021/08/24782b0b0c3e6059cb98d0b8a59e9141.png" data-rel="lightbox-gallery-IXhNvXJO" data-rl_title="" data-rl_caption="" title=""><img loading="lazy" class="aligncenter wp-image-8040 size-medium" src="/uploads-archive/lc/2021/08/24782b0b0c3e6059cb98d0b8a59e9141-300x223.png" alt="" width="300" height="223" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/24782b0b0c3e6059cb98d0b8a59e9141-300x223.png 300w, /uploads-archive/lc/2021/08/24782b0b0c3e6059cb98d0b8a59e9141.png 401w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></a></p>
<p>昨年は、2027年に4兆8,561USDに拡大するとの予想が発表されていましたが、今年は2026年にはほぼ同額である4兆8,200億USDまで拡大するという発表に代わっていました。世界的なECの伸びを考慮して、このような数値になったのだと考えられます。</p>
<h3>越境ECでの購入先トップ 3</h3>
<p><a href="/uploads-archive/lc/2021/08/286ea4dd8294d47e9506039ca5746ddb.png" data-rel="lightbox-gallery-IXhNvXJO" data-rl_title="" data-rl_caption="" title=""><img loading="lazy" class="aligncenter wp-image-8041 size-medium" src="/uploads-archive/lc/2021/08/286ea4dd8294d47e9506039ca5746ddb-300x285.png" alt="" width="300" height="285" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/286ea4dd8294d47e9506039ca5746ddb-300x285.png 300w, /uploads-archive/lc/2021/08/286ea4dd8294d47e9506039ca5746ddb.png 574w" sizes="(max-width: 300px) 100vw, 300px" /></a></p>
<p>こちらは、本年度から掲載されるようになった新しい統計データで、非常に参考になるデータと思われます。各国からの購入先として中国の存在感の大きさがわかります。</p>
<h3>新型コロナウィルスの影響</h3>
<p>昨年度の報告書ではわずか2回しか登場しなかった「コロナ」というワードが、今年度の報告書には119回も登場しており、コロナの影響は無視できないくらい大きいものだと分かります。</p>
<p>そのせいか、昨年度まで「BtoC-EC 市場トレンド」という名称だった中項目が、今年度は「新型コロナウイルス感染症拡大下の国内 BtoC-EC 市場」となって分析がされていました。</p>
<p>そこまで目新しいものはありませんが、</p>
<ul>
<li>Baseなど無料系プラットフォームの伸び</li>
<li>サブスクリプションサービスの定着化</li>
<li>実店舗の位置づけ・役割の変化(O2O)</li>
</ul>
<p>が今年度新たに追加されていました。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>2021年度は、EC市場全体の伸び率がマイナスになるという衝撃的な結果となりました。しかし、物販や越境EC全体としての伸びは堅調であり、引き続き高い成長率を維持するという見方が強い予想データが多い調査結果となっていました。</p>
<p>一方、それに比例してトラブルも増加傾向にあり、クレジットカードを始めとする決済の厳格化や、各国での越境ECに対する対応など、周辺環境の整備が市場として求められているという印象を強く受けました。このあたりは一個人、一企業での対応は難しいため、全体の流れを常にキャッチし、業界全体が一丸となって健全な体制づくりをすることが大切だと思いました。</p>

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経産省「電子商取引に関する市場調査」2021年版を解説！

<h2>はじめに</h2>
<p>日本貿易振興機構（ジェトロ）大連事務所が2021年6月に「中国EC市場と活用方法」というレポートを発表しました。<br />
公的な立場から信頼のおける情報を発信しているJETROですが、これまで発表してきたレポートと比べても、中国への越境ECについてのより実践的な情報が記されています。<br />
コロナ渦における中国越境ECのリアルを伝えるものとして非常に有用なので、3回に渡って概要をお伝えします。</p>
<p>第三回目は中国のECビジネスの販促を<B>「行う」</B>です。</p>
<p>まだ、第一回目・第二回目を読んでいないという方は、こちらからご覧ください。</p>
<p>  <div class="lcLink">
    <a href="https://launchcart.jp/contents/ekkyo-ec_china-market_jetro-report1/">
      <figure class="lcLink__figure"><img src="/uploads-archive/lc/2021/08/adli-wahid-cm1A0jbt9Ko-unsplash-300x171.jpg" alt="ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（１）"></figure>
      <div class="lcLink__text">
        <h3 class="lcLink__title">ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（１）</h3>
        <div class="lcLink__info">
          <p class="lcLink__category">EC市場</p>
          <p class="lcLink__date">2021.8.11</p>
        </div>
      </div>
    </a>
  </div><br />
  <div class="lcLink">
    <a href="https://launchcart.jp/contents/ekkyo-ec_china-market_jetro-report2/">
      <figure class="lcLink__figure"><img src="/uploads-archive/lc/2021/08/kenneth-yang-lJWJLkwIsng-unsplash-scaled-1-300x200.jpg" alt="ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（２）"></figure>
      <div class="lcLink__text">
        <h3 class="lcLink__title">ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（２）</h3>
        <div class="lcLink__info">
          <p class="lcLink__category">EC市場</p>
          <p class="lcLink__date">2021.8.11</p>
        </div>
      </div>
    </a>
  </div></p>
<h2>中国EC市場の基本知識</h2>
<h3>主要モールのEC内リスティング広告ツール</h3>
<p>レポートには、市場の 4 分の3のシェアを占める淘宝（Taobao）・天猫（Tmall）と京東（JD.com）の EC 内リスティング広告ツールが紹介されていました。各広告ツールについての日本語の情報はほぼないので、貴重な情報です。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-8067" src="/uploads-archive/lc/2021/08/509b3a27c4a93bc3c8ef269d339f8c47.png" alt="" width="576" height="758" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/509b3a27c4a93bc3c8ef269d339f8c47.png 576w, /uploads-archive/lc/2021/08/509b3a27c4a93bc3c8ef269d339f8c47-228x300.png 228w" sizes="(max-width: 576px) 100vw, 576px" /></p>
<h3>ライブコマースの歴史と注意点</h3>
<p>現在興隆しているライブコマースについても言及しています。</p>
<p>ライブコマースは、比較的新しいネットショッピングの販促手法で、消費者と緊密かつ双方向型コミュニケーションをとることができるというメリットがある一方、低価格戦略に陥りやすかったり、返品率が高かったりといったデメリットがあるということも忘れないでおきましょう。</p>
<p>また、商品を紹介するライバーによって売上効果の差が大きく、コストパフォーマンスが予め見込みにくいという注意点もあります。ただ単に、ライブコマースをやってみるという気概も大切かもしれませんが、どのライバーで、どのプラットフォームで、ライブコマースを行うのかしっかり戦略立てる必要があります。</p>
<h3>各 SNS を商品販売ツールとして利用する場合の留意点</h3>
<p>PCユーザーよりはるかにスマホユーザーの多い中国のEC市場にとって、SNSでの販促活動は重要な役割を果たします。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-8068" src="/uploads-archive/lc/2021/08/c9540e2c8c11829534f6e7f1ded850cb.png" alt="" width="600" height="406" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/c9540e2c8c11829534f6e7f1ded850cb.png 600w, /uploads-archive/lc/2021/08/c9540e2c8c11829534f6e7f1ded850cb-300x203.png 300w" sizes="(max-width: 600px) 100vw, 600px" /></p>
<p>各SNSごとの特徴と活用時の留意点を述べています。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-8069" src="/uploads-archive/lc/2021/08/ed5d8aef1f834621f1fccddff815f7e6.png" alt="" width="657" height="718" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/ed5d8aef1f834621f1fccddff815f7e6.png 657w, /uploads-archive/lc/2021/08/ed5d8aef1f834621f1fccddff815f7e6-275x300.png 275w, /uploads-archive/lc/2021/08/ed5d8aef1f834621f1fccddff815f7e6-600x656.png 600w" sizes="(max-width: 657px) 100vw, 657px" /></p>
<h2>まとめ</h2>
<p>3回に渡ってJETROの中国越境ECレポートをご紹介いたしました。</p>
<p>今までは、日本語で海外のEC市場について、信頼性がある最新情報を得ることは難しかったのですが、このように中国の情報を日本語で手に入れることができ、非常にタメになる資料だと思いました。</p>
<p>本レポートでは、この他にも最新の中国ECプラットフォーム情報なども記載されています。ぜひ最新情報を得て、貴社のビジネスの戦略に役立ててください。</p>
<p><small><br />
《参考・画像出典》<a href="https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/0f325ff0aaf3c1b8/20210012.pdf?fbclid=IwAR3L6RPZ8eNMTY45kmv6BpGmdWAniq5GU4t3QrL3jlHh2rNjZ70udv2y3m4" rel="noopener" target="_blank">Jetro 中国EC市場と活用方法</a><br />
</small></p>

ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（３）

<h2>はじめに</h2>
<p>日本貿易振興機構（ジェトロ）大連事務所が2021年6月に「<a href="https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/0f325ff0aaf3c1b8/20210012.pdf?fbclid=IwAR3L6RPZ8eNMTY45kmv6BpGmdWAniq5GU4t3QrL3jlHh2rNjZ70udv2y3m4" rel="noopener" target="_blank">中国EC市場と活用方法</a>」というレポートを発表しました。<br />
公的な立場から信頼のおける情報を発信しているJETROですが、これまで発表してきたレポートと比べても、中国への越境ECについてのより実践的な情報が記されています。<br />
コロナ渦における中国越境ECのリアルを伝えるものとして非常に有用なので、3回に渡って概要をお伝えします。</p>
<p>第二回目は中国のECビジネスを<B>「始める」</B>です。</p>
<p>まだ、第一回目を読んでいないという方は、こちらからご覧ください。</p>
<p>  <div class="lcLink">
    <a href="https://launchcart.jp/contents/ekkyo-ec_china-market_jetro-report1/">
      <figure class="lcLink__figure"><img src="/uploads-archive/lc/2021/08/adli-wahid-cm1A0jbt9Ko-unsplash-300x171.jpg" alt="ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（１）"></figure>
      <div class="lcLink__text">
        <h3 class="lcLink__title">ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（１）</h3>
        <div class="lcLink__info">
          <p class="lcLink__category">EC市場</p>
          <p class="lcLink__date">2021.8.11</p>
        </div>
      </div>
    </a>
  </div></p>
<h2>中国EC市場の基本知識</h2>
<h3>ポジティブリストの確認</h3>
<p>越境ECで販売を検討している商品が、販売を許可されている「越境EC小売輸入商品リスト（通称、ポジティブリスト）」に含まれているかを事前に確認する必要があります。</p>
<p>2021年8月現在の最新版は2019年12月24日に公表されているものです。食品、アパレル、化粧品など1,413種類の商品が含まれており、越境ECを始める前に、最新版のものを必ず確認するようにしましょう。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-8063" src="/uploads-archive/lc/2021/08/de9c746fb6cf13b57b8f816d3b8a650f.png" alt="" width="674" height="414" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/de9c746fb6cf13b57b8f816d3b8a650f.png 674w, /uploads-archive/lc/2021/08/de9c746fb6cf13b57b8f816d3b8a650f-300x184.png 300w, /uploads-archive/lc/2021/08/de9c746fb6cf13b57b8f816d3b8a650f-600x369.png 600w" sizes="(max-width: 674px) 100vw, 674px" /><br />
<small><a href="http://images.mofcom.gov.cn/cws/202001/20200110143527533.pdf">2019年12月24日公表「越境EC小売輸入商品リスト」2019年版 (中国語）</a></small></p>
<h3>越境EC総合税の確認</h3>
<p>中国には、越境ECの対象となる商品に対して、<B>「輸入関税」「輸入増値税」「消費税」</B>があります。ただし、「1 回あたりの取引金額 5,000 元以内、個人の年間合計取引金額 2 万 6,000 元以内」という取引限度額内である場合、輸入関税が免除され、「輸入増値税＋消費税」の 70％を越境EC総合税として徴収する優遇策があります。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-8064" src="/uploads-archive/lc/2021/08/a10746c132d3dc87c564f89e8c70be3c.png" alt="" width="577" height="580" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/a10746c132d3dc87c564f89e8c70be3c.png 577w, /uploads-archive/lc/2021/08/a10746c132d3dc87c564f89e8c70be3c-298x300.png 298w, /uploads-archive/lc/2021/08/a10746c132d3dc87c564f89e8c70be3c-150x150.png 150w" sizes="(max-width: 577px) 100vw, 577px" /></p>
<h3>適切な価格設定の確認</h3>
<p>中国での適正価格は、日本の適正価格とは異なります。現地の競合他社や、類似商品の価格は調査をすることも非常に大切です。</p>
<p>以下の表では、同一商品の日本での販売価格と、中国での販売価格を比較しています。日本国内市場での販売価格と比べて、15〜30％増以内の価格差が、消費者には受け入れられやすいという傾向があるそうです。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-8066" src="/uploads-archive/lc/2021/08/bdd3027949238b373334206843e824db.png" alt="" width="579" height="387" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/bdd3027949238b373334206843e824db.png 579w, /uploads-archive/lc/2021/08/bdd3027949238b373334206843e824db-300x201.png 300w" sizes="(max-width: 579px) 100vw, 579px" /></p>
<h3>広告法 禁止項目の確認</h3>
<p>中華人民共和国広告法で定められている禁止項目を一部紹介します。</p>
<p>ここだけを見ると日本国内の広告表現規制と大差ないようですが、各項目の詳細については中国広告の経験が豊富な広告代理店と相談するのがよいでしょう。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-8065" src="/uploads-archive/lc/2021/08/89ab60a09535782d7731657a6bd07838.png" alt="" width="575" height="288" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/89ab60a09535782d7731657a6bd07838.png 575w, /uploads-archive/lc/2021/08/89ab60a09535782d7731657a6bd07838-300x150.png 300w" sizes="(max-width: 575px) 100vw, 575px" /></p>
<h2>まとめ</h2>
<p>外国のEC市場については、信頼性がある最新情報を得ることは簡単ではありません。<br />
本レポートでは、この他にも最新の中国ECプラットフォーム情報なども記載されています。<br />
ぜひ最新情報を得て、貴社のビジネスの戦略に役立ててください。<br />
次回は中国のECで<B>「販促を行う」</B>をご紹介します。<br />
  <div class="lcLink">
    <a href="https://launchcart.jp/contents/ekkyo-ec_china-market_jetro-report3/">
      <figure class="lcLink__figure"><img src="/uploads-archive/lc/2021/08/stella-tzertzeveli-krlYuci6qoQ-unsplash-300x207.jpg" alt="ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（３）"></figure>
      <div class="lcLink__text">
        <h3 class="lcLink__title">ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（３）</h3>
        <div class="lcLink__info">
          <p class="lcLink__category">EC市場</p>
          <p class="lcLink__date">2021.8.11</p>
        </div>
      </div>
    </a>
  </div></p>
<p><small><br />
《参考・画像出典》<a href="https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/0f325ff0aaf3c1b8/20210012.pdf?fbclid=IwAR3L6RPZ8eNMTY45kmv6BpGmdWAniq5GU4t3QrL3jlHh2rNjZ70udv2y3m4" rel="noopener" target="_blank">Jetro 中国EC市場と活用方法</a><br />
</small></p>

ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（２）

<h2>はじめに</h2>
<p>日本貿易振興機構（ジェトロ）大連事務所が2021年6月に「<a href="https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/0f325ff0aaf3c1b8/20210012.pdf?fbclid=IwAR3L6RPZ8eNMTY45kmv6BpGmdWAniq5GU4t3QrL3jlHh2rNjZ70udv2y3m4" rel="noopener" target="_blank">中国EC市場と活用方法</a>」というレポートを発表しました。<br />
公的な立場から信頼のおける情報を発信しているJETROですが、これまで発表してきたレポートと比べても、中国への越境ECについてのより実践的な情報が記されています。<br />
コロナ渦における中国越境ECのリアルを伝えるものとして非常に有用なので、3回に渡って概要をお伝えします。</p>
<p>第一回目は中国のECビジネスを<B>「知る」</B>です。</p>
<h2>中国EC市場の基本知識</h2>
<h3>他国を大きくリードする中国EC市場規模</h3>
<p>「中国が世界最大のEC市場である」、このことはここ数年変わらず言われてきたことですが、その傾向がより顕著になり他国との差が広がっていることがわかります。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-8061" src="/uploads-archive/lc/2021/08/3d460cc7c655d20a2bd3efd8f31c6722.png" alt="" width="582" height="225" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/3d460cc7c655d20a2bd3efd8f31c6722.png 582w, /uploads-archive/lc/2021/08/3d460cc7c655d20a2bd3efd8f31c6722-300x116.png 300w" sizes="(max-width: 582px) 100vw, 582px" /></p>
<p>この表は、2020年の上位5カ国の国別EC小売額ですが、中国の小売額と成長率が多国に比べても飛び抜けていることがわかります。<br />
新型コロナウイルスは、中国人の消費スタイルに変化をもたらしましたが、リアル店舗からEC市場への消費のシフトは明確なようです。</p>
<p>中国ECの最大のプラットフォームである天猫が毎年行っている大規模ECセールW11（ダブルイレブン、独身の日）。中国ECの代名詞ともなっており、2020年の実績でも前年同期比26％を記録したりと、連日ニュースになるほどの盛り上がりを見せています。</p>
<h3>販売方法</h3>
<p>中国向けの販売方法は①越境EC、②中国国内でのEC（一般貿易型）の大きく２つに分けられます。<br />
①については、さらに保税区モデルと直送モデルに分解できます。</p>
<h4>①越境EC</h4>
<p>◆保税区モデル<br />
中国政府が指定した保税区内にある保税倉庫にあらかじめ商品を保管しておき、受注後に保税倉庫から消費者に配送するスタイルです。メリットとしては、輸送コストの低減や、リードタイムの短縮があり、デメリットとしては賞味期限や使用期限による在庫リスクや、倉庫保管のコストなどがあります。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-8060" src="/uploads-archive/lc/2021/08/81d36b07216959e5ac59c13e88939355.png" alt="" width="491" height="252" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/81d36b07216959e5ac59c13e88939355.png 491w, /uploads-archive/lc/2021/08/81d36b07216959e5ac59c13e88939355-300x154.png 300w" sizes="(max-width: 491px) 100vw, 491px" /></p>
<p>◆直送モデル<br />
EMSやDHLをつかって、受注後に日本の倉庫から発送する方法です。メリットとしては、在庫リスクが低く、より豊富な品揃えが可能です。デメリットとしては、リードタイムが長くなったり、行郵税がかかることが挙げられます。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-8059" src="/uploads-archive/lc/2021/08/b311f0a66766571d12404f7b746908ea.png" alt="" width="435" height="241" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/b311f0a66766571d12404f7b746908ea.png 435w, /uploads-archive/lc/2021/08/b311f0a66766571d12404f7b746908ea-300x166.png 300w" sizes="(max-width: 435px) 100vw, 435px" /></p>
<h4>②中国国内でのEC（一般貿易型）</h4>
<p>中国国内の輸入者と貿易手続きを行い、中国国内のECサイトで商品を販売します。初期の手続きなどは複雑で、製品カテゴリーによっては国家薬品監督管理局（NMPA，旧CFDA）の認証を取得する必要があります。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-8058" src="/uploads-archive/lc/2021/08/6d3a517b4daeb03463d7d9ce5a4ea8c8.png" alt="" width="421" height="237" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/6d3a517b4daeb03463d7d9ce5a4ea8c8.png 421w, /uploads-archive/lc/2021/08/6d3a517b4daeb03463d7d9ce5a4ea8c8-300x169.png 300w" sizes="(max-width: 421px) 100vw, 421px" /></p>
<h3>売れ筋商品の特徴</h3>
<p>2020年の天猫国際では、マタニティ・ベビー用品、食品・飲料は前年比2000倍以上の伸び率と、急速に成長しています。。その他は、美容関連商品、医療機器・健康食品などが伸びています。<br />
具体的には妊婦用サプリメントやケア商品、塗るタイプのフェイスパック、肌ケア・毛穴ケアや美白・抗酸化機能を持つ商品が人気を集めています。</p>
<p><img loading="lazy" class="aligncenter size-full wp-image-8057" src="/uploads-archive/lc/2021/08/fecc976ddc9f392620cc9d53eb16c2f0.png" alt="" width="710" height="669" srcset="/uploads-archive/lc/2021/08/fecc976ddc9f392620cc9d53eb16c2f0.png 710w, /uploads-archive/lc/2021/08/fecc976ddc9f392620cc9d53eb16c2f0-300x283.png 300w, /uploads-archive/lc/2021/08/fecc976ddc9f392620cc9d53eb16c2f0-600x565.png 600w" sizes="(max-width: 710px) 100vw, 710px" /></p>
<p>日本商品は、W11期間の越境ECにおける国別商品取引ランキングで5年連続で一位を獲得しました。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>外国のEC市場については、信頼性がある最新情報を得ることは簡単ではありません。<br />
本レポートでは、この他にも最新の中国ECプラットフォーム情報なども記載されています。<br />
ぜひ最新情報を得て、貴社のビジネスの戦略に役立ててください。</p>
<p>次回は中国のECビジネスを<B>「始める」</B>をご紹介します。</p>
<p>  <div class="lcLink">
    <a href="https://launchcart.jp/contents/ekkyo-ec_china-market_jetro-report2/">
      <figure class="lcLink__figure"><img src="/uploads-archive/lc/2021/08/kenneth-yang-lJWJLkwIsng-unsplash-scaled-1-300x200.jpg" alt="ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（２）"></figure>
      <div class="lcLink__text">
        <h3 class="lcLink__title">ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（２）</h3>
        <div class="lcLink__info">
          <p class="lcLink__category">EC市場</p>
          <p class="lcLink__date">2021.8.11</p>
        </div>
      </div>
    </a>
  </div></p>
<p><small><br />
《参考・画像出典》<a href="https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/0f325ff0aaf3c1b8/20210012.pdf?fbclid=IwAR3L6RPZ8eNMTY45kmv6BpGmdWAniq5GU4t3QrL3jlHh2rNjZ70udv2y3m4" rel="noopener" target="_blank">Jetro 中国EC市場と活用方法</a><br />
</small></p>

ジェトロ「中国EC市場と活用方法」レポートより、2021年最新中国越境EC情報（１）

<h2>はじめに</h2>
<p>「荷物が届かない」</p>
<p>これはフランスに住みはじめた日本人の多くが語る、嘘みたいな本当の話です。</p>
<p>せっかく日本の友人や親から、大好物が入った大きな荷物を送ってもらっても、行方不明になってしまうことがよくありました。行方不明にはならなかったにしても、配達員が実際には来ていないのに来たふりをして、「再配達はしないから自分で事業所まで取りに来てね」なんて言われることもあるそうです。</p>
<p>そんな物流に問題のある/あった国であっても、コロナによる巣ごもり、厳しいロックダウンの措置によってEC需要は高まっています。また、コロナの前と後で人気のECサイトにも大きな変化が見られました。ということで、フランスのEC市場について概観してみたいと思います。</p>
<h2>コロナ前(2019年)までの状況</h2>
<p>2019年までの4~5年間、毎年平均13%の成長をしていたフランスの越境EC市場ですが、ついに2019年、1,000億ユーロの大台に乗りました。(2018年比11,6 %増)</p>
<p>以下は2019年時点で登録者の多かったサイトTOP 5です。</p>
<p><img loading="lazy" src="/uploads-archive/lc/2021/04/7e1a7f812f1151ad70fcbc43e8bbd56d.png" alt="" width="478" height="211" class="alignnone size-full wp-image-7351" srcset="/uploads-archive/lc/2021/04/7e1a7f812f1151ad70fcbc43e8bbd56d.png 478w, /uploads-archive/lc/2021/04/7e1a7f812f1151ad70fcbc43e8bbd56d-300x132.png 300w" sizes="(max-width: 478px) 100vw, 478px" /></p>
<p>また、当時の一回あたり購入金額の平均は59ユーロで、購入頻度は月平均3.5回でした。購入経路は10人に3人がモバイルからでした。</p>
<h2>コロナ後の状況</h2>
<p>コロナ感染大爆発、それに伴う厳しい外出制限でEC市場も大きく変化しました。2020年の第二四半期だけで、なんと4,000万人のフランス人がECを利用したということです。これはインターネット利用者の78.3%に相当します。また、200,650ものサイトがアクティブとなりましたが、これは前年同期比で11,000サイト増です。</p>
<p>ECを利用するデバイスが少し変化したことにも触れておきましょう。モバイルが23%、PCが69%、タブレットが8%となり、PCの割合が増加しました。家にいる時間が増えたためだと予想できますね。</p>
<h3>2020年のECサイトランキング</h3>
<p>フランスで閲覧されているECサイトTOP10を見てみましょう。2019年時点のランキングは既に上で挙げましたが、ここでは最近のランキングを紹介します。少し顔ぶれが変わっていることが分かるかと思います。</p>
<p><img loading="lazy" src="/uploads-archive/lc/2021/04/6abc7fee19c467929e08af9f43f727fe.png" alt="" width="456" height="269" class="alignnone size-full wp-image-7352" srcset="/uploads-archive/lc/2021/04/6abc7fee19c467929e08af9f43f727fe.png 456w, /uploads-archive/lc/2021/04/6abc7fee19c467929e08af9f43f727fe-300x177.png 300w" sizes="(max-width: 456px) 100vw, 456px" /></p>
<p>特に注目すべきが、2019年にはTOP5圏外ながら、ここにきて2位に浮上したleboncoin。CtoC取引が中心のサイトで、中古品やサービスの譲渡・販売ができます。日本のメルカリ、ジモティーなどに似ているサイトです。</p>
<p>これら上位にランクインするサイトには①豊富なラインアップ　②迅速な配送　③魅力的な価格　という共通する特徴があります。現在のフランスの配送事情についての詳細なデータは今回手に入りませんでしたが、コロナをきっかけに、ECが生活インフラとして急速に整備されたことは、利用者の増加からも明らかだと思います。</p>
<h2>今後の注目すべき傾向は、「環境」</h2>
<p><img loading="lazy" src="/uploads-archive/lc/2021/04/bas-peperzak-XNNurImW1xM-unsplash-scaled.jpg" alt="" width="2560" height="1707" class="alignnone size-full wp-image-7353" srcset="/uploads-archive/lc/2021/04/bas-peperzak-XNNurImW1xM-unsplash-scaled.jpg 2560w, /uploads-archive/lc/2021/04/bas-peperzak-XNNurImW1xM-unsplash-300x200.jpg 300w, /uploads-archive/lc/2021/04/bas-peperzak-XNNurImW1xM-unsplash-1024x683.jpg 1024w, /uploads-archive/lc/2021/04/bas-peperzak-XNNurImW1xM-unsplash-768x512.jpg 768w, /uploads-archive/lc/2021/04/bas-peperzak-XNNurImW1xM-unsplash-600x400.jpg 600w, /uploads-archive/lc/2021/04/bas-peperzak-XNNurImW1xM-unsplash-1536x1024.jpg 1536w, /uploads-archive/lc/2021/04/bas-peperzak-XNNurImW1xM-unsplash-2048x1365.jpg 2048w" sizes="(max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /></p>
<p>ズバリ、ECで注目すべき、今後のキーワードは「環境」です。フランスはもともと市民レベルでも環境問題に対して敏感な人がかなり多い国です。現に、世界中でSDGsが叫ばれるよりもずっと前に、ビニール袋禁止、スーパーでの食品廃棄禁止などを実現しています。</p>
<p>そんなフランスでは当然、ECというフィールドにおいても環境への配慮がなされています。例えば、<strong>EC利用者の70%が「環境に対して責任ある活動をしている、と表明するサイトを優先的に選ぶ」</strong>と回答しており、77%が「包装をしっかり分別して捨てる」と回答しています。また、<strong>環境コストを抑えるために、いわゆる「まとめて配送」を選択する人も71%にのぼります。</strong></p>
<p>また、別の興味深い傾向として、フランス人が各種プロモーションイベントに興味を示しづらくなっているという報告もあります。Black Friday、Cyber Monday、French Daysという類のものは、当初ほどのインパクトを保持していないようです。その場限りのプロモーションより、長期的な環境の配慮や商品そのものへの魅力の方を重視する国民性なのでしょうか。詳細は不明ですが、詳しいことが分かり次第追記しようと思います。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>今回はとても簡単にフランスのECについてみてきました。</p>
<p>フランスは2021年4月現在もコロナによるロックダウンが強化されており、より一層ECは拡大しているのではないでしょうか。また、Amazonはフランスでも強いようですが、leboncoinのようにフランス生まれで急成長したECサイトもありました。また、環境先進国のフランスでのケースから、日本のEC市場が環境への配慮とECをどのように結び付けていくのか、学ぶべきところもありそうです。</p>
<p>《参考》<br />
<a href="https://www.ca-moncommerce.com/creation-site-internet/les-chiffres-cles-et-tendances-dachat-du-e-commerce/" rel="noopener" target="_blank">Crédit Agricole</a>・<a href="https://www.fevad.com/wp-content/uploads/2020/07/FEVAD-RA-2020-CHIFFRES-CLE%CC%81S-V7-min.pdf" rel="noopener" target="_blank">Fédération E-commerce et Vente À Distance</a>　</p>

環境への配慮がサイトでの信頼へ直結！？「フランスのEC事情大解剖」

<h2>はじめに</h2>
<p>コロナ禍において、もっともビジネスチャンスが感じられたものの１つがEC関連事業ではないでしょうか。実際にECでの売り上げが伸びている国や企業は少なくありません。</p>
<p>しかし果たして、もともとオンラインショッピングが盛んでなかった地域に、コロナ収束後eコマースが定着するのでしょうか？eコマースが遅れていると言われていたスペインの現状を調べてみました。</p>
<h2>ビフォーコロナのスペイン</h2>
<p><img loading="lazy" class="alignnone size-full wp-image-7008" src="/uploads-archive/lc/2021/04/beth-macdonald-q1LHOMrEDnc-unsplash-scaled.jpg" alt="" width="2560" height="2245" srcset="/uploads-archive/lc/2021/04/beth-macdonald-q1LHOMrEDnc-unsplash-scaled.jpg 2560w, /uploads-archive/lc/2021/04/beth-macdonald-q1LHOMrEDnc-unsplash-300x263.jpg 300w, /uploads-archive/lc/2021/04/beth-macdonald-q1LHOMrEDnc-unsplash-1024x898.jpg 1024w, /uploads-archive/lc/2021/04/beth-macdonald-q1LHOMrEDnc-unsplash-768x673.jpg 768w, /uploads-archive/lc/2021/04/beth-macdonald-q1LHOMrEDnc-unsplash-600x526.jpg 600w, /uploads-archive/lc/2021/04/beth-macdonald-q1LHOMrEDnc-unsplash-1536x1347.jpg 1536w, /uploads-archive/lc/2021/04/beth-macdonald-q1LHOMrEDnc-unsplash-2048x1796.jpg 2048w" sizes="(max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /></p>
<p>eコマースの遅れの原因として言われていたのが、インターネット普及率と地理的条件です。しかし近年、インターネット普及率は格段に上がっており、とくにモバイル端末を利用したインターネットアクセスは他のヨーロッパ諸国と比べて遜色ありません。</p>
<p>主な原因は、やはりその地理にあるのでしょう。スペインとフランスの間に広がる山脈は、クロスボーダーな物流や交通インフラの発展を阻害してきました。そのため、特に鮮度が大切な商品や精密機器などの輸送にはコストがかかるのです。結果として、eコマースは、配送に時間がかかるのに加え、品質もイマイチという評価になってしまいがちです。</p>
<p>さらに言うと、筆者個人の体感では、スペインの人々は外へ買い物に行くのが大好きです。そしてそれは、ただお金を使うとか、必要なものを買うといった行為ではなく、そこに顔見知りの店員や友人とのコミュニケーションがあるからこそ。それに勝る利点が見出せなければ、スペインの人々がネットショップを選ぶ理由はないのではないでしょうか。</p>
<h2>アフターコロナのスペイン</h2>
<p>スペインの端末機器向け保険会社Celside Insuranceの<a href="https://newsroom.celside-corporate.com/es-es/notas-prensa/mitad-espanoles-compra-online-una-vez-por-semana-y-un-66-lo-hace-desde-el-smartphone/" target="_blank" rel="noopener">調査</a>によると、パンデミック以前にょりもオンラインでの購入が多くなったと感じている人は76%に上るそうです。また、調査対象の50％は少なくと週に1回はオンラインショッピングを行い、最も購入されているのは衣料品やアクセサリー、続いてウェブカメラなどPC関連機器とのこと。ロックダウンという外的要因により、ネットショッピングが一気に広まったと言えるでしょう。</p>
<h3>「Amazonフレッシュ」のローンチ</h3>
<p><img loading="lazy" class="alignnone size-full wp-image-7005" src="/uploads-archive/lc/2021/04/amazonfresh.jpg" alt="" width="1888" height="904" srcset="/uploads-archive/lc/2021/04/amazonfresh.jpg 1888w, /uploads-archive/lc/2021/04/amazonfresh-300x144.jpg 300w, /uploads-archive/lc/2021/04/amazonfresh-1024x490.jpg 1024w, /uploads-archive/lc/2021/04/amazonfresh-768x368.jpg 768w, /uploads-archive/lc/2021/04/amazonfresh-600x287.jpg 600w, /uploads-archive/lc/2021/04/amazonfresh-1536x735.jpg 1536w" sizes="(max-width: 1888px) 100vw, 1888px" /></p>
<p>ことeコマース業界では、これを好機と考える企業も当然少なくありません。2021年2月には、「<a href="https://www.amazon.es/alm/storefront?almBrandId=QW1hem9uIEZyZXNo" target="_blank" rel="noopener">Amazonフレッシュ</a>」が首都マドリードに進出。バルセロナや他の都市にも順次展開を予定しています。新鮮な食料品が当日配送されるため、コロナがまだ収束の気配を見せない今、食料品も家に届けてほしいという消費者にとっては嬉しいニュースでしょう。</p>
<p>その一方で、スペインの大手スーパーであるMercadonaを初め、大手欧州系スーパーにとっては脅威となるかもしれません。Amazonフレッシュは数百万の顧客獲得を目指しているようですが、果たしてスペインユーザーに受け入れられるのでしょうか。今年の動向はもちろん、コロナ収束後も定着するかが注目されています。</p>
<h3>ロシア「Wildberries」のローンチ</h3>
<p><img loading="lazy" class="alignnone size-full wp-image-7004" src="/uploads-archive/lc/2021/04/wildberries.jpg" alt="" width="1874" height="845" srcset="/uploads-archive/lc/2021/04/wildberries.jpg 1874w, /uploads-archive/lc/2021/04/wildberries-300x135.jpg 300w, /uploads-archive/lc/2021/04/wildberries-1024x462.jpg 1024w, /uploads-archive/lc/2021/04/wildberries-768x346.jpg 768w, /uploads-archive/lc/2021/04/wildberries-600x271.jpg 600w, /uploads-archive/lc/2021/04/wildberries-1536x693.jpg 1536w" sizes="(max-width: 1874px) 100vw, 1874px" /></p>
<p>ロシアのeコマース大手の「<a href="https://www.wildberries.ru/" target="_blank" rel="noopener">Wildberries</a>」は、1月にドイツへ進出したのを皮切りに、フランス、イタリア、そしてスペインへと展開。商材は、洋服やアクセサリー、電気機器、本、カー用品、ペット用品と多岐にわたり、有名なグローバルブランだけでなく、ローカルな中小企業のものも扱っています。その商材数は約400万で、今後はさらに充実させていくとのこと。ウェブサイトからだけでなく、アプリを通じて注文もできるのも特長です。サイトもアプリも各国の言語が実装されています。言語が非英語圏へのEC進出の壁になるという点からすると、かなりの強みと言えるでしょう。</p>
<h3>Amazonに対抗！？書店ギルドのオンライン進出</h3>
<p><img loading="lazy" class="alignnone size-full wp-image-7006" src="/uploads-archive/lc/2021/04/todos.jpg" alt="" width="938" height="930" srcset="/uploads-archive/lc/2021/04/todos.jpg 938w, /uploads-archive/lc/2021/04/todos-300x297.jpg 300w, /uploads-archive/lc/2021/04/todos-150x150.jpg 150w, /uploads-archive/lc/2021/04/todos-768x761.jpg 768w, /uploads-archive/lc/2021/04/todos-600x595.jpg 600w" sizes="(max-width: 938px) 100vw, 938px" /></p>
<p>上記のようなeコマース大手に対抗するため、スペインの書店が立ち上がりました。スペインの789書店が参加する書店ギルド協会「Cegal」は、オンラインプラットフォーム「<a href="https://www.todostuslibros.com/" target="_blank" rel="noopener">Todos Tus Libros</a>」（「全ての本」）を発足。ユーザーはサイト内検索エンジンで書籍の検索を行い、購入可能なストアを選択します。注文後は、行きつけの書店で受け取ったり、24~48時間以内に自宅に配送したりできるため、ユーザーは好みのショッピング体験を選択することが出来るのです。</p>
<p>スペインでは、書籍の実店舗販売の最重要拠点は独立系書店なのですが、これまでオンライン市場ではパッとしなかったそう。これを足掛かりに、大手ECモールに対抗できるか、注目です。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>今回はコロナ前後のスペインEC事情についてまとめてみました。イタリアなどと同じく、eコマースが遅れていると言われているスペインですが、ポストコロナでどうなっていくか、今後も追っていきたいと思います。</p>
<p><small></p>
<p>《参考》 <a href="https://ecommercenews.eu/" target="_blank" rel="noopener">https://ecommercenews.eu/</a></p>
<p></small></p>

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