2025/06/13
2025年6月始動!TikTok Shop解説

はじめに
TikTok Shopは、2025年6月3日に日本市場へ上陸しました。日本のSNSユーザー約4,000万人を擁するTikTok内で、動画やライブ配信からそのまま購入まで完結できるソーシャルコマース機能です。日本は世界で4番目に大きなEC市場であり、本格参入は企業にとって大きなチャンスとなります。 参考:
TikTok Shopとは何か?
- 動画×ライブ×ECの融合 動画およびライブ配信画面上に商品一覧や「カートに追加」ボタンを配置。アプリ内で閲覧から決済まで完了するため、従来の外部サイト遷移型に比べ離脱率を抑制できます。 参考:TikTok Shopとは?2025年6月に日本でサービス開始!
- 手数料モデル 商品カテゴリに応じた紹介料(referral fee)として、一般商品は6%、一部ジュエリーなどは5%が標準。売上の引き出しにも$0.05のトランザクション手数料がかかり、最低出金額は$2です。
日本市場でのローンチ概要
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正式ローンチ日:2025年6月3日
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対象出品者:法人・個人事業主ともに申請可能。TikTok for Businessの管理画面からエントリーを受付中。
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背景・狙い:
- 総合EC市場規模約38兆円の獲得
- ライブコマース黎明期での先行者利益
- 広告依存からの脱却とエンゲージメント向上 参考:
- TikTok Shop日本上陸はいつ?最新情報とローンチ準備のポイント
主な機能・特徴解説
機能 | 内容 |
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ライブ配信販売 | 配信中に商品をリアルタイム紹介し、そのまま購入に誘導。 |
短尺動画販売 | 15〜60秒の動画で商品の魅力を訴求し、動画内に「カートに追加」ボタンを配置。 |
インアプリ決済 | アプリ内で注文から決済まで完了し、UXをシームレスに。 |
LP作成支援ツール | テンプレートベースで商品ページを簡単カスタマイズ。 |
クーポン・ポイント機能 | フォロワー限定クーポンやポイント還元でリピーター化を促進。 |
参考:pamxy「TikTok Shopの機能解説」 |
出品から出荷までのステップ
- パートナー登録:TikTok for Business管理画面の「Shop」タブで必要情報を入力。
- 審査&契約:法人登記簿・本人確認書類をアップロードしTikTok側で審査。
- 商品登録:商品名・価格・在庫・説明文・画像/動画URLを登録。
- コンテンツ制作:ショート動画やライブ配信企画を立案し、ハッシュタグやチャレンジ機能を活用。
- 受注・物流管理:管理画面で注文を一元管理。自社物流または提携倉庫で発送。
- 売上精算:月次で手数料・送料を差し引いた金額を指定口座に振込。 参考:マイナビ D2Cコラム
売れる商品カテゴリと事例
- ビューティ・コスメ:A社はデモ動画活用で発売1週間で売上3倍に。
- 健康食品・サプリ:B社はライブ中Q&Aで購買率25%を達成。
- ペット用品:C社がユーザー参加型コンテストでバイラル拡散に成功。
- ファッション小物:D社がトレンドダンス動画と連動しフォロワー10万人増を実現。 参考:MarkeZine「億売上も夢ではない?TikTok Shopリリースとクリエイターの個性」
成功のポイント解説
- コンテンツ企画力:ショート動画は冒頭3秒で引き込む演出を。ライブは事前告知とゲスト出演で視聴者数拡大。
- インフルエンサー連携:マイクロインフルエンサー(フォロワー1–10万)を複数起用しターゲット層を細分化。
- データドリブンPDCA:再生率・クリック率を定点観測し、A/Bテストでクリエイティブを最適化。
- プロモーション施策:フォロワー限定クーポンやギフトカードを定期開催しリピーター獲得。 参考:ECzine「トランスコスモス、TikTok Shop出店企業向けの運営支援サービスを開始」
Fulfilled by TikTok (FBT)とは
TikTokが提供する「Fulfilled by Tiktok」は、倉庫保管、ピッキング、梱包、発送までをTikTok側で代行するフルフィルメントサービスです。FBTを利用すると、在庫管理や配送業務の負担を大幅に軽減でき、以下のメリットがあります。(日本ではまだ実施されておりません。)
- ワンストップ管理:注文確認から出荷までを一元管理。
- コスト補助:条件に応じて配送料の補助やトラブル時の補償対応。
- 低手数料:自動化プロセスにより運用コストを抑制。
- 高速配送:最短当日・翌日配送対応で顧客満足度向上。
まとめ
本記事では、日本上陸直後のTikTok Shopの概要、主な機能、出品・物流の流れ、成功のポイント、さらに「Fulfilled by TikTok (FBT)」による物流最適化までを解説しました。動画とECをシームレスに結びつけることで、従来のECチャネルでは難しかったユーザー体験を提供します。
Author Profile

YUJI MEZAKI(代表取締役副社長)
代表取締役副社長をやっています。 越境ECとWebマーケの営業担当しています。 なんでもカリカリにチューニングして生産性あげるのが好きで勉強したビジネスフレームワークの記事多め。 趣味はPC自作で会社のWindowsデスクトップはほぼ自分が組みました。 1985年生/2008年早大卒/
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