超ざっくり! Weiboでできるマーケティングツールが凄かった!
先週に続きweibo情報です。
企業がweiboを使う際にどんなことができるか調べてみました。
ざっくり言いますと、google、Facebook、Twitter、LINEの良いところを全部足して、プラス独自の機能があるという感じでした。
中国全土にくまなく、しかも狙ったターゲットを外さずに情報を伝える仕組みが出来上がっています。
すごいっす。
ざっくりと説明しましたが、主な機能についてまたざっくりとご紹介します。
Feed広告
広告枠を買って、タイムラインに投稿を表示させるものです。
FacebookでもTwitterでもありますしこれは理解しやすいですよね。
CPM・CPEの概念もばっちりあります。
Adネットワーク
weiboで影響力のあるアカウントに情報の配信、拡散を依頼します。
たとえば、私が「中国の20代の女性向けの化粧品」を扱っている場合、「中国の20代女性の化粧品購買に影響力のあるアカウント」にお願いして、「わ~この化粧品すごくいい!わたしいつも使っているよ★」のような投稿を依頼できるのです。
これステマですよね。
モデルや芸能人にこのような依頼をする手法はツイッターでもInstagramでも横行していますが、この仕組みを本部がおおっぴらにやってるのがすごいなと思いました。
でもすごく合理的。
拡散を依頼される影響力の高いアカウントはKOL(=Key Opinion Leader)と言われ、企業から依頼される投稿を配信、拡散することで報酬がでます。
Adネットワークにはどんなアカウントでも登録できますが、フォロワー数や投稿内容によってランキング化され、報酬金額に影響します。
イベントツール
下記のようなキャンペーンを展開できるツールです。
上2つの広告手法との連動で使うものです。
・プレゼント応募キャンペーン
・クーポン発行キャンペーン
・サンプル配布キャンペーン
・レビュー投稿キャンペーン
ファンサービス
Twitterで言うところのダイレクトメッセージサービスにカスタマイズ性を持たせたようなものです。
双方向性の強さと管理機能の高性能さに関してはLINE@にも似ています。
・フォロワー一斉ダイレクトメッセージ配信
・自動返信
・有料コンテンツ購読機能
・フォロワーコンテンツ分析 など
まとめ
Weiboは6億人の登録ユーザー、企業アカウント56万件、1日あたり6970万人のアクティブユーザー、そして1日あたり1.2億件の投稿がある中国最大のソーシャルメディアへと成長しました。しかし、情報の飽和やBOTアカウントの存在、さらにユーザーとの新密度(エッジランク)や行動時間の違いなどより、アカウント上での投稿だけでは本来のターゲットへ情報を届けることが難しくなって来ています。
さすが、中国。情報の過多具合、カオス具合も半端ないのでしょう。
洗練されたマーケティングツールはこのような(ある意味)悪状況によって生まれたのかもしれません。
Author Profile
HASHIMOTOHIROKI
1984年香川県生まれ。 早稲田大学第一文学部哲学専修卒。 三味線奏者、豆腐屋、八百屋を経て、現在はスターフィールド株式会社で、あらゆる日本企業を世界進出させるべく越境ECの普及に力を注ぐ。 特に中国、台湾向けECカート導入がメイン業務。
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