2024/03/13
「超ファシリテーション力」本の紹介
はじめに
社内の会議で、話の方向性があっちこっちに行ってしまい、収拾がつかなくなることがあります。 当初話し合いたかった内容から脱線してしまい、結局時間オーバーとなったり。 「ファシリテーションが必要」とは思っていたのですが、そういうの苦手だな、と思って遠ざけてきました。しかし、それではいけない、と思い、関連本から勉強中です。 今回はテレビ朝日アナウンサーで『ABEMA PRIME』(通称アベプラ)の進行を担当している平石直之さん著の「超ファシリテーション力」の本から、自分が特に学んだことを3つ、紹介します。
ファシリテーションは準備が9割
●私がファシリテーターを担っている番組では、出演者の本や記事を読み、ユーチューブやSNSをチェックして、最近の活動や主な主張、人となりや話し方の特徴などをつかんでいきます。
●次に、その人にとって「これだけは言いたい」というコアな主張をしっかりと話していただき、一方でファシリテーターとして「これだけは聞きたい」ことをちゃんと聞くという、”芯を外さない進行”を頭の中でイメージしていきます。
●ほかの参加者との間でどのように議論を盛り上げていくかを事前にシミュレートしておくことが大切です。
準備が9割。
そうだよな、と再確認した内容です。
ファシリテートがうまい人は、頭の回転が速かったり、話術に長けているというのが重要かと思っていましたが、そういう人はちゃんと準備して、会議を想定しているんだよな、と思いました。
「聞く力」こそがファシリテーションのかなめ
●実際に会議が始まったあとは、準備してきたことを一旦すべて脇に置いて、目の前の議論に全エネルギーを集中させます。
●ファシリテーターは受け身のポジションを取りながら、参加者の言葉を拾って補足し、軌道修正し、前述の”芯を外さない進行”を実現させていきます。
●ここでは、自分が何を言いたいかではなく、いかに参加者の言葉を受け止めるかが重要で、その意味では「聞く力」こそがファシリテーションのかなめだと感じます。
『自分が何を言いたいかではなく、いかに参加者の言葉を受け止めるか。』
自分が会議の当事者の一人の場合、自分の意見もあるので、会議参加者の意見に対してどうしても自分の意見をぶつけるシーンがあります。 ただし、その会議に「ファシリテーター」として参加している場合は、ファシリテータとしての役割として『聞くこと』に徹する。 そして、「当事者の一人」として意見を言うときは、当事者としての意見であることを明言して発言する、と言う風に、「ファシリテーター」「当事者」の立場を明確に意識して区別することがポイントだな、と理解しました。
慌てふためかない秘訣は想定しすぎないこと
●ファシリテーターに求められるのは、議論がどのような方向へ展開しても、つねに道筋をコントロールしながら、最終的にその場を着地させることです。
●ここで懸念すべきは、論客同士の議論がヒートアップしていくうちに収拾がつかなくなることで、予想外の展開にファシリテーターが慌ててしまうようではいけません。
●では、いざというときに慌てないためにはどうすればいいか。それは、本番が始まる際には、シナリオはいったん頭のなかから捨ててしまうことです。想定外の展開に慌ててしまうのは、展開をあらかじめ想定しているからです。
『本番が始まる際には、シナリオは一旦頭のなかから捨ててしまうこと』
そうなんだ!と思いました。 私はいままで、いろいろ準備して想定して、その想定通りにいかないと”固まってしまう”傾向がありました。 準備はするが、会議本番の時は、一旦忘れて、目の前の会議に集中し、話の流れに乗るべきだ、と理解しました。
●話題がどれだけ脱線しても、本来あるべき方向性に向けて議論をコントロールするために、最低限の論点だけは押さえておく必要があります。
●ファシリテーターが方向性と論点さえ意識していれば、議論をいつでも本題に引き戻することが可能です。
方向性と論点を見失わないように、ホワイトボードや議事録の目立つところに書いておくのが大事だなと思いました。
まとめ
『準備の大切さ』 と 会議本番は『目の前の会議に集中する』
良いファシリテーターになれるように準備します。
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DICE.K
海外ネタを中心に書いてます。
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