種子島の名産品を越境ECで売ること考えてみた
はじめに
「種子島」と聞けば何を思い浮かべますか?
- 鉄砲伝来の地
- 宇宙センター
- サーフィン
日本人が「種子島」と聞けば、ここらへんかと思います。
種子島の伝統工芸品の一つに「種子鋏」(たねばさみ)というハサミがあります。
この「種子鋏」を越境ECで日本人以外に向けて訴求し、売れる方法を考えてみたいと思います。
「種子鋏」とは
このようなハサミです。
海に囲まれた種子島は昔から、良質な砂鉄が取れたため、日本刀づくりなど伝統的な鍛冶の技術が蓄積されていました。 その種子島に、1543年、漂着した船に乗っていたポルトガル人によって火縄銃が持ち込まれました。実は火縄銃と一緒に持ち込まれたのがハサミです。
当時の鍛冶職人は、刀や包丁を作っていた傍ら、気分転換で見様見真似で作ったのが種子鋏です。 種子鋏は、日本初の国産ハサミと言われ、当時も今も形がほとんど変わっていないようです。
「種子鋏」の訴求ポイント
さて、「種子鋏」をECで売ろうとした場合、相手が日本人だったら何が訴求ポイントになりそうでしょうか?
- 鉄砲伝来の地で、鍛冶の技術で培った切れ味抜群なハサミ?
- 無骨なこのデザイン?
日本人は種子島と言えば鉄砲伝来と学校の授業で習うので、鉄砲伝来テキな要素を入れると良いかもです。
種子島を知らない外国人に種子鋏を訴求するには?
では、種子島を知らない外国人に、種子鋏を訴求するには何が良いでしょうか? 鉄砲伝来の話は、おそらく知らないと思います。
- 種子島はもともと、日本刀を作ってきた鍛冶職人が多い。
- 種子鋏を作る製法は、日本刀の制作技法を取り入れた伝統的な鍛冶技術。
- 種子鋏の抜群の切れ味、精巧なつくりを実現するには、日本刀づくりの熟練した技術が必要。
- その種子鋏の制作技術を受け継ぎ種子鋏を作れる職人がいるのは、種子島の2軒のみ。
こんな感じで、外国人が好きな「日本刀」の話を出しつつ、もうこのハサミを作れるのは世界に2軒しかないという限定感を出すのが良さそうかな?
まとめ
筆者が個人的に大好きな島、種子島をテーマに「種子島 x 越境EC」で書いてみました。 こうやって考えてみるといろいろ難しいですが、自分よがりではなく、見てくれる相手にとって何が刺さるか、相手の目線で考えることが重要かと思います。
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DICE.K
海外ネタを中心に書いてます。
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