・・・Adobe XD は、ユーザー操作性をデザイン、プロトタイプ化、共有するためのプラットフォームです。ワイヤフレーム、ビジュアルデザイン、インタラクションデザイン、プロトタイプ化、プレビュー、共有間の切り替えが簡単な、オールインワンの強力なツールです。（公式サイトより）・・・

2019.11月のアップデートによって

　今までは一元管理されたマスターファイルとして参照していた為、作業が重なってロスが発生したり、重複して作ったドキュメントを管理しながら編集したりしていましたが、今回のアップデートにより、リアルタイム共同編集（ベータ）が可能となりました。

 

　共同編集のメカニズムはXDのバックグラウンドシステムによってシームレスに動作する為、プラットホーム上ならではのパフォーマンスや動作環境の安定性という利点を活かしつつ複数のデザイナーが一つのドキュメントのデザインと修正を行えることを可能にしています。

 

共同リアルタイム編集のやり方

　共同編集を行うにはクラウドドキュメント設定をオンにして右上のアカウントアイコンよりメンバーを招待することが可能です。（共同編集をするドキュメントは必ずクラウド上に保存してください）

 

【図１：編集者の追加】

自分以外のメンバーがリアルタイムで編集・修正を行なっている箇所が個々メンバーのアイコンカラーによって枠線表示され、目視で確認する事ができます。

→バウンディングボックス

【図２：各メンバーのバウンディングボックス表示（イメージ画像）】

このバウンディングボックスにカーソルを合わせると編集している共同編集者の名前が表示されます。

よって、誰がどのオブジェクトを編集しているのかが視覚的にわかるようになるのです。

 

注意点

・現在はベータ版とのことで共有作成中に動作が重くなったり、共有用プレビューURLの更新はまだ所有者しかできないようです。

・同じオブジェクトを編集すると最初にサーバーに到達した編集を保持し、他の編集を破棄してしまいます。

 

追加された「共有モード」に関して

デザイン制作において、デザインを他のメンバー等と共有してフィードバックをしあえるという事が重要になります。

その点でこのモードは編集メンバー以外の受け渡し、プレゼンテーション、またはユーザーテストといった共有のためのWEBリンク作成と管理を行う事ができます。

 

　2020.1.14現在　リアルタイム編集機能においてはまだベータ版となっていますが、同時に同じドキュメントを複数人で編集する事が可能という機能の追加においては、編集者にとって効率化が大きく進んだと考えられます。

　また、同ドキュメントを編集することにより、更新途中作業の別ユーザーからの上書きといったミスがリアルタイムで編集されていく為、大きく減少するかと思われます。