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購入ステップの少なさは購買率に結びつくか

購入ステップの少なさは購買率に結びつくか<!--tomishige-->

はじめに

サイト制作のなかで、最近よく聞くオーダーが「購入までの工程をできるだけ少なくしたい」というもの。入力フォームが多かったり、購入ページまでの道のりが遠いと、いわゆる「カゴ落ち」してしまいがち、という意見がよく聞かれるようになりました。
そこで究極の最短購入ルート「ワンクリック購入」はCV率アップに有効なのか?と思ったので調べてみました。

ワンクリック購入って?

そもそもワンクリック購入とは、かつてAmazonが特許を持っていたサービスです。初回の注文で入力した支払い方法と配送先住所を記録しておくことで、ショッピングカート画面がスキップできるというもの。
しかし2017年に米国で、2018年には日本での特許が失効し、それに伴い競合他社がその技術を使って類似サービスを提供するようになりました

ワンクリックってCV率アップに有効なの?

2021年にパリで設立されたスタートアップ企業JUSTは、ワンクリック購入を可能にするサービスを提供しており、すでに60を超えるブランドが導入しているそうです。このJUSTによると、このソリューションはなんとコンバージョンを20%近く増やすことができ、またカゴ落ちを約30%削減できるとのこと。

さらにBaymard Instituteの調査によると、ヨーロッパでは、購入までに1分以上かかると、そのうちの5人に1人は離脱してしまうというデータがあるそうです。順当に入力を進めても、1つエラーが出てしまえば、1分は簡単に経ってしまいますよね。

また、日本においても、たとえばAmazonPayやキャリア決済の利用者の多くは隙間時間にネットショッピングをしているため、「初めてのECサイトでお買い物する時、新たに情報入力しなくても良いから」「PC/スマホ上だけで簡単に決済ができるから」という理由で決済方法を選んでいるという調査結果もあります。

やはり入力エラーを取り除き、不要なプロセスを極力省くことは、確実にCV率アップにつながると言えるでしょう。

まとめ

感覚的には理解していたのですが、改めてデータを確認し、数字を見てみると、ワンクリックとまではいかなくとも、できるだけ購入者の手間を減らす仕組みづくりが大事だということがはっきり分かりました。


《参考・画像出典》
Ecommerce News Europe
PR TIMES

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著者近影

TOMI

制作ディレクターとか進行管理とかリソース管理してます。 欧米もアジアも好きですが次は南米あたりに住みたい。

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