北欧発宅配ロッカーサービス拡大中
はじめに
まだまだコロナが落ち着かない状況下、ほとんどの国で対面せずに買い物できるECの利用率は上がる一方です。ネットで買った商品を受け取る時も、非接触型のサービスが好まれているのか、宅配ロッカーの需要も高まっているよう。
今回はヨーロッパで勢力拡大中の北欧発宅配ロッカーサービスを2つご紹介します。
スウェーデン発「Instabox」
1つ目はスウェーデン生まれの宅配サービス「Instabox」です。デンマーク、ノルウェー、オランダではすでに進出済み、2022年初めにはドイツでもサービス開始予定。初めはベルリンとデュッセルドルフからスタートし、2022年中にはドイツ全土をカバーしたいと考えているそうで、サービスに対する自信と勢いが感じられます。
Instaboxがドイツ国民との相性の良さに自信を見せるのは、このサービスが「100% fossil-free」を掲げているから。サステナビリティに対する意識もサービスの一貫であるという姿勢は、以前紹介したドイツの宅配ボックスなどにも通じます。
肝心の宅配ロッカーは、真っ赤でとても特徴的(公式サイトも赤くて可愛い)。商品購入時に、受け取りたいロッカーを選べはOKです。追跡サービスも当然ありますが、購入日に即日配送可ということも少なくないとのことで、朝注文した商品を仕事帰りに職場の近くのロッカーでピックアップする、なんてことも可能なようです。予定が変われば、ワンクリックで受取先のロッカーも変更可能なのも有難いですね。さらに、荷物をコードで管理をしているため、自分で取りに行けなくても、コードを家族や友人に託せばとってきてもらえます。
また、Amazon、IKEAなど多くの大手ECサイトと連携している点でも、非常に利便性が高いと言えるでしょう。
参考:公式サイト
デンマーク発「SwipBox」
次に紹介するのは、デンマークから47か国へサービスを拡大した「SwipBox」です。「SwipBox」は、物流の会社が提供するサービスの1つではなく、様々な企業と各国で連携している「宅配ロッカーの会社」。2021年にはロッカー数は10,000に達し、顧客数も倍増したとのことで、コロナ禍におけるEC需要にうまくマッチしたようです。顧客も購入者もアプリで荷物の管理ができる手軽さも、成長要因の1つでしょう。
また、2021年にはノルウェーポストと提携し、返品サービスへの対応を始めました。ネットショッピング率が高くなれば、その分返品サービスの需要も高まるのは当然です。現在利用できるのはデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、ベルギーのみのようですが、他の国への展開も計画しています。そして当然のごとく、こちらの会社もSDGsの取り組みを大きく取り上げています。
参考:公式サイト
まとめ
日本でも「置き配」や駅の「宅配ロッカー配達」など、コロナにより様々なサービスが生まれていますが、ヨーロッパ各国でも似たような傾向にあるようです。今後、アジアの他の国でもどんどんユニークなサービスが登場して、ECがより活発に、便利に、なって欲しい!と願っています。
Author Profile
TOMI
制作ディレクターとか進行管理とかリソース管理してます。 欧米もアジアも好きですが次は南米あたりに住みたい。
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