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各国のECイベントシリーズ
「フィリピンのECイベント特集」

各国のECイベントシリーズ</br>「フィリピンのECイベント特集」<!--sato-->

はじめに

オンラインショッピングが一般化し、ECイベントは世界的に文化的現象になりつつあります。

アメリカではブラックフライデーやサイバーマンデー、中国では独身の日のように、オンラインでの販売において、各国のイベント日を把握することは非常に重要になってきます。

これまでは、独立記念日等の国が定めた文化的休日に消費者の消費活動が活発でした。

しかし、大幅な値引きやプロモーションにより近年の消費者行動は行事に縛られず促進されています。国が定めている休日とは異なり、これらのECイベントは莫大な売上を生み出します。

そこで今回は、アジアの中でも人口が多く、今後の成長が期待されるフィリピンのECの主なセールスイベントについてご紹介します。

フィリピンECでの主なイベント日

フィリピンのEC市場は、マレーシアやインドネシア程成長はしていません。
ですが、Googleはフィリピンの消費財EC市場が2025年までに120億USDになると予想しています。

昨年のWe Are Social調査では、アンケート回答者の70%が1ヶ月以内にオンラインでショッピングをしたと回答しています。

人口も多く、今後の成長が大きく期待されるフィリピンが重要な市場になるのは間違いありません。そんな大きな市場で潜在顧客の心を掴むには、現地の商業・文化的要因をしっかり理解する必要があります

Christmas

フィリピンで最も大きなイベントは、間違いなくクリスマスです。
Facebookの調査によると、クリスマス期間に平均して17.00ペソの消費があります。

フィリピンは、世界の中でもクリスマスシーズンが一番長い国として言われ、なんと9月上旬からクリスマスソングが街中で流れたり、関連のプロモーションが始まります。

しかし、そんな早くからはじまるプロモーションですが、実際にものが購入されるのは、11月と12月です。調査によると、購入額が多い月は、11月は24%、12月は55%とこの2か月で80%近くの消費が行われています。

Holy week

 

夏の3~5月は、クリスマス同様フィリピンでは大きなショッピング期間の一つです。学生たちの夏休みが始まり、国内旅行も盛んに行われます。

その中でもHoly Weekの期間がショッピング・国内旅行のピーク期間となります。Holy weekは、カトリックのカレンダーによって3月か4月に実施されます。

フィリピンの人口は、約86%がカトリックで構成されているため、その期間では大々的に断食や宗教的な儀式が行われます。そんな夏に行われる宗教関連の公休期間ですが、フィリピン人は、田舎やビーチへ旅行に行く機会としても捉えられています。

iPrice Groupの調査によると、Holy weekで消費者はアパレルや電化製品に興味を持つ傾向があるようです。こういった影響で、夏服やスイムウェア、アクセサリー、サングラスが人気です。

Labor day

同じ夏の期間でも、子どもたちの授業料を払う期限の数日前の公休のLabor Dayが一番消費額が高くなるようです。
5月1日に行われるLabor Dayの例として、Lazadaが銀行といったパートナーとセールを行います。

セールの内容としては、キャッシュバックやまとめ買い割引、15日と30,31日の月2回ある給料日に販促を集中させたりします。

まとめ

フィリピンは、東南アジア諸国と様々な交流がありますが、アメリカとスペインによる長い植民地時代の影響により他東南アジア諸国とは変わった文化を持っています。

フィリピンに限ったことではないですが、何よりも現地市場をしっかり理解し販売テストを繰り返し改善していくことが大切です。

これからの市場ですが、ポテンシャルは非常に高い市場です。今後もお見逃し無く!

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スターフィールド編集部

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