各国のECイベントシリーズ 「タイのECイベント特集」
はじめに
タイと言えば、グリーンカレー。
新型コロナウイルスの影響により、以前よりECの重要性が増しています。そんなECを語るうえで欠かせないのは各国ごとのECイベントです。
これまでは、宗教上の祝日などの存在感が大きかったですが、今ではECイベントを軸に購買活動を行うユーザーも登場しています。
今回は、タイの主なECセールイベントについてご紹介します。
タイのECセールイベント
タイの一番ECが盛り上がる時期は、ゾロ目の9月9日、11月11日、12月12日です。
9.9
主にShopeeとLazadaが行うセールです。
2018年には、Shopeeが受注数580万件、1500万点もの商品が売れたビックセールとなりました。理由等は不明ですが、美容系の商品の売れ行きが良いセールです。
11.11
中華圏、東南アジア全域では、「独身の日」「W11」の愛称で親しまれているこの独身の日ですが、タイ主要のECモール、Lazada、Shopee、JD Centralでは各ECモールが11月11日のセールに名前を付けています。
- Lazada:ショッピングフェスティバル
- Shopee:Shopee 11.11 ビックセール
- JD Central:11.11 クレイジーホットセール
12.12
Lazadaではグランドイヤーエンドセール
こどもの日(1月第2土曜日)
タイの子供の日は1月の第2土曜日です。日本で1月と言えばお正月ですが、タイでは1月1日は日本ほど祝われず、タイ独自のお正月「ソンクラーン」が4月13日~15日にあります。こどもの日の祝い方も日本とは少し異なり、子供たちを動物園やテーマパークに連れて行ってあげたり、子供たちにプレゼントを渡す習慣があるそうです。この時期が近づくと、子供向けのおもちゃや洋服などがECでもセールになり、子供向けの商品を扱っているお店は、他のセールに加えて準備が必要になりそうです。
母の日(8月12日)父の日(12月5日)
タイの母の日、父の日は、それぞれタイの王妃のお誕生日、国王のお誕生日となっています。王妃=国民の母、国王=国民の父ということで、さすが「王国」だな、ということがECイベントからも感じさせられます。
ちなみに、父の日の12月5日は2016年に亡くなられたプミポン国王の誕生日なため、正式な父の日は現在(2021年)の国王の誕生日である7月28日です。しかし、約70年間在位し、全国民から敬愛を受けてきたプミポン国王に敬意を表すためにも12月5日と7月28日の両方で父の日のお祝いをするそうです。
ECでも各祝日をお祝いする傾向があり、母の日には、美容やコスメ系の商品、父の日には「王室カラー」である「黄色」のアパレル商品が人気になるそうです。
まとめ
今回は、タイのECイベントについてご紹介しました。東南アジアで一般的なゾロ目のECイベントはもちろんですが、子供の日や母の日、父の日など、タイならではの文化を感じることのできるイベントがたくさんありました。
ECで販売するには、サイトのブランディングや、決済・物流などのユーザビリティ、マーケティングなどに力を注ぐことは多いですが、こういった文化的背景を知ってセールスイベントの計画を立てることも越境ECで成功する秘訣かもしれません。
《参考》Janio
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M.NIWAYA
なんとなく入った学校で、ITの知識を叩き込まれる。 エンジニアをしたり、カスタマーサクセスをしたり、マーケを楽しんだり。美味しいものと洋服を愛してます。
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