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健全な購買活動を育てるZalandoの取り組み(1)sustainability platform

健全な購買活動を育てるZalandoの取り組み(1)sustainability platform

はじめに

日本でいうところの「zozotown」にあたる、ドイツ発最大手オンラインファッションECサイト「ザランド(Zalando)」。ベルリンに拠点を置き、フランス、イギリスなど欧州25ヶ国でECサービスを提供しています。
欧州ではアマゾンに引けをとらないほどのマーケットプレイスであるZalandoは、単にオンラインショップを提供するだけではなく、ブランドと消費者に健全な生産/購買活動を促しています。

今回はその取り組みの1つである、「サステナビリティプラットフォーム」を紹介します。

Zalandoの環境への取り組み

※画像はコーポレートサイトのキャプチャ

ファッション業界は世界最大の環境汚染産業の一つであり、世界の排出量の約 10% を占めており、Zalando は年間 500 万トンから 600 万トンの温室効果ガスを排出していると推定されています。

そんなZalandoは、2020年、2023年からは環境に配慮したブランドしか提供しないことを決定しました。同社のオンラインファッションサイトは、当時取引のあった2,500ブランドに、環境と社会への影響に関する必要な情報をすべて提示するように求め、基準を満たさない場合は、小売業者はすべての取引を中止するとしたのです。 もちろん即時に注視するというわけではなく、パートナー企業には3年ほどの猶予期間が与えられています。

ファッションEC3社によるsustainability platform

2022年、大手ファッションECのAbout You、Yoox Net-a-Porterとともに、Zalandoはsustainability platformを開始しました。
このプラットフォームは、Science Based Targets initiative(SBTi/科学と整合した目標設定)に沿って、温室効果ガス排出量の測定と気候目標の設定に関する「段階的な学習」を提供します。各ECのブランドパートナーはこのサービスを無料で受けることができ、またパートナー同士は、いわゆるサステナビリティの専門家と連携することもできます。

Zalandoの排出量の大部分は、4,500 のブランド パートナーによるものです。そのため、2025年までにパートナーの90パーセントがSBTを達成するという目標を設定しました。新しいプラットフォームは「この目標の実現に向けた重要な取り組み」であるとZalandoの共同最高経営責任者(CEO)のデビッド・シュナイダー氏は述べています。

さらに将来的には、関心のあるすべてのファッションブランドや小売業者がこのプラットフォームを利用できるようになる可能性があるとのことです。
ファッションEC業界全体を健全化し、リードしていこうとする姿勢がうかがえます。

まとめ

ヨーロッパのEC業界においてZalandoが与えるインパクトは非常に大きいものです。そのような会社が牽引することで、ヨーロッパのファッションECは持続可能な社会に向けて進んでいくことでしょう。

参考:https://ecommercenews.eu/zalando-about-you-and-net-a-porter-launch-sustainability-platform/ https://ideasforgood.jp/glossary/science-based-targets/

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著者近影

TOMI

制作ディレクターとか進行管理とかリソース管理してます。 欧米もアジアも好きですが次は南米あたりに住みたい。

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