STERFIELD

2012/02/25

日本の広告費

日本の広告費

今年も電通から「日本の広告費」が発表された。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2012/pdf/2012017-0223.pdf

自分が注目したのは、今年からスマホ広告費が明示されるようになったこと。
2010年発表のものには動向が記されているにとどまり、
具体的な額の記載はなかった。

ちなみにモバイル広告について同紙で発表が始まったのは
2003年分をまとめた2004年発表のものから。
iモードがサービスインした1999年から5年後。
iPhone発売が2007年。
1つの概念が「市場」として認識されるまで、
少なくとも4年はかかるということか。

いずれにせよ、媒体として、市場として定着したスマホだが、
この広告費の動きを追うのは特に我々の業界であれば必須だ。

同社の発表によれば、
モバイル広告費の推移は以下のようになっている。

2003年 100億円
2004年 180億円
2005年 288億円
2006年 390億円
2007年 621億円
2008年 913億円
2009年 1031億円
2010年 1201億円
2011年 1168億円

スマートフォンは、2011年 337億円。
モバイルの2006年に匹敵する。
今後に注目だが、上記の内208億円が検索連動型広告だという。
単純に多すぎる。
要するに、ユーザーは急激に増えているが、
サービスやプラットフォームが確立していない。

電子書籍、位置情報、リアルタイムなど
可能性のある分野はいくつかあるが、
まだ広告モデルとしては確固としたポジションは持てていないようだ。

いずれにせよ、個人的な認識としては
ユーザの数に対しサービスが追いついていない
と判断したため、スマホならではのサービスに注目していきたい

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HOSHINO

ECのことを中心に書きたいと思います。 ネタが無いときはプログラムやデザインのことも書きます。

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