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転売に負けない海外販路戦略とモールセラーの活用法

転売に負けない海外販路戦略とモールセラーの活用法

はじめに:なぜ今、Shopeeなのか?

東南アジア市場は、年々急成長を遂げているECの有望地域です。
中でも、スターフィールドが公式パートナーを務めるShopeeは、シンガポール、台湾、マレーシア、タイ、フィリピンなどで圧倒的なシェアを誇り、日本企業からの注目も高まっています。

ところが、この成長市場で企業が直面する課題のひとつに転売の問題があります。
日本の商品を買い付けて勝手に販売する“転売ヤー”が既にShopee上に存在しているのです。

本記事では、Shopee出店によるブランド戦略と、転売と戦いながら活かす2つの戦略について解説します。

Shopee上で発生する「転売問題」とは

多くの日本製品がShopeeで販売されていますが、その中には転売業者によるものも多く含まれています。

  • 商品価格が定価よりも大幅に高騰している
  • 商品の保管・配送環境が不明確
  • 場合によっては模倣品(コピー商品)の可能性もある

企業が公式に出店していない場合、ブランド価値が損なわれたり、消費者からのクレームで信用を失うリスクがあります。

例えば、Shopeeでは12,400円で販売されている商品が、国内では8,080円で売られているケースがあります。

転売ヤーは排除できない。では、どう戦うか?

完全に排除することは困難ですが、Shopeeで正規出店することで取れる戦略は2つあります。

戦略① モールセラー(Mall Seller)になる

Shopeeでは、条件を満たした出店者にMall Sellerという公式認定を与えています。
これは正規販売店の証であり、ユーザーからの信頼を高めるものです。

  • 店舗ページに「Shopee Mall」バッジが付く
  • 模倣品販売に対してShopeeが削除対応を行う

特に化粧品や食品、日用品などでは、Mallセラーか否かが売上を大きく左右します。

戦略② 転売価格を1円でも下回る

もう一つの戦術は、価格競争です。
転売業者は仕入れコストが高いため、価格を下げにくい弱点があります。
そこで公式出店者が転売価格を1円でも下回る設定をすれば、消費者は正規ルートを選びやすくなります。

また、出店当初は転売対抗価格で市場を獲得し、実績を積んだ後に価格を見直すことで、利益とブランド価値の両立が可能です。

Shopee出店で実現できる「海外販路の主導権」

公式出店により:

  • ブランドイメージの管理
  • 販売価格の適正化
  • 商品説明・写真の最適化
  • 顧客対応の質向上

これらの販路の主導権を取り戻すことができます。

私たちがShopee出店を支援します

私たちはShopee出店の支援実績を多数持ち、以下のサービスを提供しています:

  • 出店アカウント取得サポート
  • Mall Seller認定の取得支援
  • 商品ページ翻訳・最適化
  • 市場調査・競合分析
  • 価格戦略の立案

初めての越境ECでも、最短で海外進出を実現できます。

おわりに:Shopeeでブランドを守りながら攻める選択を

Shopeeは東南アジアで大きな影響力を持っています。
転売ヤーがいるからと出店をためらう必要はありません。
むしろ、その需要を自社の売上に変えることこそが重要です。

Shopee出店によって、価格と品質で勝ち、Mall Sellerとして信頼を得ることで、海外販路を自社でコントロールする未来を築きましょう。

Author Profile

著者近影

Y.TANAKA

大学卒業後、教員を経て、人材派遣会社の営業をやっておりました。好きなものは、大豆製品とチョコレートです。動物も大好きです。

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