## はじめに
近年、EC市場を大きく変革している「ライブコマース」。 
リアルタイムなスピード感とエンターテイメント性を兼ね備え、世界中で注目を集めています。

特に、多様な文化と経済成長を続けるアジア市場は、ライブコマースのポテンシャルが高いと言われています。 
 
本日は、最新のアジアにおけるライブコマースの市場動向、ライブコマースをすでに実施している日本企業の実例紹介、そしてこれから参入を検討する企業が知っておくべき重要なポイントについて解説します。

## 1. なぜ今、アジアでライブコマースがアツいのか？
![image1-2インタ.jpg](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/image1_2_37a7e16981.jpg)
画像引用：リアルタイムなやりとりで、購入体験に付加価値　
(https://anymindgroup.com/ja/blog/the-convergence-of-content-and-e-commerce)


**・多様なソーシャルメディアの存在** 
**・アジアEC市場の急速な成長とモバイル普及率の高さ** 
**・インフルエンサーマーケティングの浸透** 

と言われています。
多様な文化と経済成長の中にいるアジア市場だからこその背景ですね。


## 2.東南アジアで主要なライブコマースの特徴
![tiktokshop-f1.jpg](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/tiktokshop_f1_01f70d4203.jpg)
画像引用：TikTok Shop: Can TikTok’s move into e-commerce dethrone Shopee and Lazada?
(https://anymindgroup.com/ja/blog/the-convergence-of-content-and-e-commerce)


**Shopee Live**

**特徴**：Shopeeは東南アジアで広く利用されているeコマースプラットフォームです。Shopee Liveはその一部機能として展開されています。 
**利点**：商品販売とライブ配信が連携しており、購入ボタンやクーポン機能がライブ中に利用可能です。 
**展開国**：インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、シンガポールなど 

**Lazada Live**

**特徴**：LazadaもShopeeと同様に広範囲で利用されているeコマースプラットフォーム。 
**利点**：エンターテインメント要素を重視しており、クーポン配布やゲーミフィケーション機能などがあります。 
**展開国**：タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ベトナム 

**TikTok Shop Live**

**特徴**：短尺動画プラットフォームであるTikTokが提供するライブコマース機能です。特に若年層に人気があります。東南アジアで急速に利用者を増やしています。 
**利点**：　TikTokのアルゴリズムにより、フォロワー以外の潜在顧客にもコンテンツが届きやすく、ライブ配信中の商品紹介もバズりやすい。 
**展開国**：インドネシア、タイ、フィリピンなど 
 
それぞれのマーケットに合った情報収集が必要と言えるのではないでしょうか。
 

## 3. 成功した日本企業の事例 
日本での認知度はまだまだ低いライブコマースですが、そんな中でも成功を収めている日本企業も！
今回はそのうちの2社をご紹介します。

![三越伊勢丹.jpg.webp](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/jpg_c840869f17.webp)
画像引用：【ライブコマースとは？】販促に成功した日本企業の5事例を厳選!(https://shopee.jp/column/live_commerce/)

**・三越伊勢丹**

三越伊勢丹ではお中元のライブコマースが非常に人気です。
2020年の第一回お中元ライブコマースでは視聴者数がなんと3万人を超えました。
三越伊勢丹のライブコマースでは、ゲストを招いてゲストと共にお中元の紹介をしていくのが特徴的です。
このように、ゲストを招いての配信はゲストのファンの方も見てくれる可能性が大きいため、新たな顧客獲得のチャンスに繋がります。

![ファンケル.jpg.webp](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/jpg_c15dd15a6a.webp)
画像引用：【ライブコマースとは？】販促に成功した日本企業の5事例を厳選!(https://shopee.jp/column/live_commerce/)

**・ファンケル**

化粧品や健康食品を取り扱っているファンケルは、「FANCL LIVE SHOPPING!」というライブ配信を行っています。ライブ配信を見ると最新の美容と健康にまつわる情報を知ることができるだけでなく、ライブ配信の時間内だけ商品が安く購入できたり、先行販売として新商品を一足先に購入できたりといったメリットがあります。
ライブ配信を見ている人だけにお得なキャンペーンを設けるのは非常に良い戦略です。

### 3. アジア市場でライブコマースを成功させるための重要ポイント
![Social-media.webp](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/Social_media_507deb29ff.webp)
画像引用：ネットユーザーの70％以上が商品のライブ放送を視聴している 超過七成網友曾看過商品直播
(https://www.eettaiwan.com/20211203nt21-live-streaming/)

**①マーケットの選定と理解: 文化、消費者の嗜好、人気プラットフォームの違いを把握する。** 
**②プラットフォームの選定: 各国のユーザー層や特徴に合わせたプラットフォームを選ぶ　例：台湾「Facebook」、「YouTube」、「Shopee Live」、「Line Live」など。** 
**③活発なコミュニケーション: 視聴者からのコメントへの回答、質問コーナー、プレゼント企画など。** 

## まとめ
アジアのライブコマース市場は、まだまだこれからの成長の中にいます。
ライブコマースの成功のポイントは、 
**★各国のマーケットを深く理解し、ターゲット層に合わせた戦略を立てること**

本記事で紹介した市場動向、成功事例、そして重要なポイントを参考に、ぜひアジア市場でのライブコマース展開に挑戦してみてください。
Sterfieldでは、皆様の海外進出とEC戦略をサポートする様々なソリューションをご用意しております。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

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ライブコマースの今後がアツい！

## はじめに
近年、台湾のEC市場は急速に成長しており、コンビニ受取が主要な物流手段として定着しております。しかし、Shopee（蝦皮）をはじめとするECプラットフォームは「店舗間配送（店到店）」サービスを導入し、コンビニ依存度を低減させつつあります。一方で、FamilyMart（全家）などのコンビニ事業者は競争力を維持するため、越境ECの受取サービスを積極的に拡充しており、EC事業者とコンビニ事業者の間で新たな競争が展開されております。



## ECによる自社物流——Shopeeの「店舗間配送（店到店）」
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/_f8e0ce5d1f.webp) 
台湾Shopeeは2021年より「店舗間配送（店到店）」を開始し、2024年にはその拠点数が1,600店舗に達しました。このサービスにより、従来のコンビニ受取への依存を軽減し、物流の管理体制を強化するとともに、顧客のブランドロイヤルティ向上を図っております。

このような取り組みは、従来コンビニが担ってきた受取業務に影響を及ぼし、コンビニ事業者に対して新たなビジネスモデルの確立を迫る要因となっております。



## コンビニ事業者の対抗戦略——FamilyMartの越境EC受取サービス
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2025_02_13_115420_70858cae91.png) 
こうしたECプラットフォーム側の動きに対し、コンビニ事業者も新たな戦略を展開しております。特にFamilyMartは、4,200店舗に及ぶ広範なネットワークを活かし、韓国のCoupangや日本のBibian（比比昂）といった越境ECプラットフォームとの提携を強化しております。

これにより、消費者は専用アプリを通じて注文し、最短5日でコンビニ受取が可能となりました。さらに、1元からの割引や送料無料キャンペーンなどの施策を打ち出すことで、海外ECを利用する消費者層の獲得に成功しております。

## 今後の展望
- **ECプラットフォームによる自社物流のさらなる拡大**：
今後、Shopeeのモデルを参考に、自社物流網を構築するEC事業者が増加することが予想されます。

- **コンビニの多角化経営とECプラットフォーム化**：
コンビニは単なる物流拠点としての役割を超え、ECと連携した購買プラットフォームへ進化する可能性があります。例えば、FamilyMartは専用アプリを活用し、日本製品の直販事業を展開し始めております。

- **越境EC市場の成長と物流の高度化**：
越境ECの成長に伴い、物流の迅速化および受取の利便性が市場競争の重要な要素となることが考えられます。


## まとめ
台湾におけるEC物流は、従来のコンビニ受取依存型モデルから、EC事業者による自社物流の構築や、越境ECとの提携へと変化しつつあります。Shopeeは物流の統制を強化することで競争力を高め、FamilyMartは越境ECの受取サービスを拡充し、海外購買層の獲得に注力しております。

この競争の激化は、消費者の購買行動の変化を促すだけでなく、物流モデルの革新を加速させる要因となっております。今後、より多様化・高度化した物流システムが求められ、EC市場とコンビニ市場の関係性にもさらなる変革が生じることが予想されます。





参考リンク：
https://www.bnext.com.tw/article/81744/taiwan-e-commerce-

https://www.limedia.tw/fea/51111/

https://www.sanjinoir.com/2024/06/17/bibian-familymart-app-20240617/

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台湾におけるECとコンビニ受取モデルの競争と変革

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【年末】越境EC各社が24年度ランキングを続々発表

## はじめに
送料や返品が無料であることを強みの1つとして打ち出すオンラインショップは少なくありません。
しかしここ数年、特にヨーロッパでは返品を有償とする動きをあちこちで目にします。今回はその1つであるオンラインファッションプラットフォーム「Asos」の取り組みを紹介します。

## Asosの有料返品はどんな内容？

Asosはイギリスで返品手数料を導入することを発表しました。ただし、この手数料は**プラットフォームによって高い返品率と判断された顧客にのみ適用される**というものでした。

Asosはイギリスのオンライン専業ファッション販売業者です。今年4月、同社は会計年度の上半期に売上が18％減少したと発表しました。イギリスのオンラインショッピング利用者が実店舗に戻り、またSheinやTemuといった競合他社との競争も激化している状況です。
どうにか売り上げの減少幅を減らしたいと考えたゆえの選択なのかもしれません。

### 有料返品対象として選ばれた顧客とは？
先週末、Asosは返品頻度が高いと認定された一部の顧客に、メールでその旨を通知しました。しかし、どのような基準で選定されたかは明らかにされていません。

認定された顧客が、注文品のうち47.4ユーロ（40ポンド）未満の商品しか手元に残さなかった場合、ファッションプラットフォームは返金額から4.68ユーロ（3.95ポンド）を差し引きます。一方、顧客が40ポンド以上の商品を保持した場合は、返品手数料は無料となるといいます。

この変更は10月8日に施行されます。対象となる顧客には、注文時にウェブサイトで通知されます。また、この変更はロイヤルティメンバーにも適用されますが、彼らは注文額が少なくとも17.78ユーロ（15ポンド）以上の場合、引き続き無料で返品が可能です。

しかし、今回の新たな手数料は、「頻繁に返品する顧客」と判断されていない購入者には適用されません。「この変更は、すべての顧客に無料返品サービスを引き続き提供するためのものです」とAsosはBBCに語っています。「返品頻度が非常に高く、そのショッピング習慣によって無条件の無料返品提供が継続不可能な少数の顧客であっても、40ポンド以上の商品を保持すれば引き続き無料で返品が可能です」とのことです。

### ユーザーの反応は？

しかし、このオンラインプラットフォームの顧客の中には、新たな手数料に対して不満を抱く人もやはりいるようです。苦情として多く上がっているのは、「Asosはサイズが不安定であると知られている」というもの。プラットフォームのサイズ設定には一貫性がなく、それが高い返品率の原因であると主張されているのです。

## 終わりに
イギリスのeコマース業界では、高い返品率は一般的な問題となっています。最近の調査によると、返品された衣料品の22％から44％が、二次顧客に再販されることなく廃棄されています。そのため、Asosが返品率を下げたいと考えるのは当然のことです。同社はすでに今年初めにフランス、ドイツ、アメリカで返品手数料の閾値を導入しており、また他社でもここ数年有料化に踏み切っているプラットフォームがあることから、この事例が特別とはいえません。

返品有料化がECビジネスにどの程度の影響を与えるのか、引き続き注視していきたいと思います。


#### 参考
https://ecommercenews.eu/asos-introduces-return-fee-for-frequent-returners/

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ECの返品有償化が進むヨーロッパ 〜Asos編

## はじめに

Google Cloud 上でバッチ処理を行う際に、[Cloud Run jobs](https://cloud.google.com/run/docs/create-jobs)を使用したので紹介します。
本記事では、他サービスとの比較と[Cloud Run jobs](https://cloud.google.com/run/docs/create-jobs)の使い方について説明します。

## Google Cloud でバッチ処理できるサービス

Cloud Run jobs を使用するにあたって、他のサービスについても調べたのでそれぞれの特徴をまとめました。

### [Cloud Functions](https://cloud.google.com/functions)

様々なイベントをトリガーにできるので、特定のイベントが発生したときに動かしたいバッチ処理の場合は Cloud Functions を使うと良さそうです。
例えば [Cloud Storage](https://cloud.google.com/storage) に画像がアップロードされた際に、自動的にサムネイルを作成したり、画像にフィルターをかけたりする処理が簡単に作れます。
しかし、最大実行時間に制限(60 分)があるため長時間の処理には適さない場合があります。

### [Batch](https://cloud.google.com/batch)

大規模なバッチ処理ワークロードを効率的に実行するためのフルマネージドなサービスです。
高性能コンピューティング（HPC）、機械学習、データ処理など、さまざまな種類のバッチジョブをスケーラブルかつ柔軟に実行できます。
また、最大実行時間に制限が無いので長時間の処理に適しています。
しかし、Cloud Functions や Cloud Run jobs よりも設定が複雑になってしまうので採用しませんでした。

### [Cloud Run jobs](https://cloud.google.com/run/docs/create-jobs)

Cloud Run の一機能で、バッチ処理や非同期タスクの実行に特化したサービスです。
最大実行時間に制限がありますが、24 時間実行できるのでほとんどのバッチ処理は問題ないでしょう。

## Cloud Run jobs の基本要素

### Cloud Run jobs のリソース構造

Cloud Run jobs は以下のようなリソースで構成されています。 
 ![リソース構造](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/resource_a778e2a692.jpg) 

### ジョブ (Job)

実行したいタスクの全体像を定義するルートリソースです。

ジョブでは以下の項目を設定できます。

- コンテナイメージ
- タスク数
- 並列実行数
- リソース(各タスクに割り当てる CPU やメモリなどのリソース量)
- 環境変数
- サービスアカウント

### タスク (Task)

ジョブによって定義されたタスクのインスタンスです。
タスクはジョブに設定された数だけ実行されます。コンテナインスタンスを 1:1 で用意し、コンテナインスタンスごとの進捗を管理します。タスクがエラーで終了した場合は、タスク単位で再実行もできます。

### 実行 (Execution)

タスクの実行履歴です。
ジョブの設定に応じてタスクを実行し、全てのタスクが完了するまでの状態を管理します。1 度作成した実行は、何度でも再実行が可能です。

## Cloud Run jobs の作成・実行方法

### サンプルアプリケーションの用意

以下のコードを適当なフォルダに作成します

環境変数に`SLEEP_MS`を設定すると、設定した時間だけスリープするようになり、時間のかかる処理を再現できます。
`FAIL_RATE`を設定すると、指定した確率でジョブがエラーになり、エラー時の挙動を確認できます。

main.js

```js
// Retrieve Job-defined env vars
const { CLOUD_RUN_TASK_INDEX = 0, CLOUD_RUN_TASK_ATTEMPT = 0 } = process.env;
// Retrieve User-defined env vars
const { SLEEP_MS, FAIL_RATE } = process.env;

// Define main script
const main = async () => {
 console.log(
 `Starting Task #${CLOUD_RUN_TASK_INDEX}, Attempt #${CLOUD_RUN_TASK_ATTEMPT}...`
 );
 // Simulate work
 if (SLEEP_MS) {
 await sleep(SLEEP_MS);
 }
 // Simulate errors
 if (FAIL_RATE) {
 try {
 randomFailure(FAIL_RATE);
 } catch (err) {
 err.message = `Task #${CLOUD_RUN_TASK_INDEX}, Attempt #${CLOUD_RUN_TASK_ATTEMPT} failed.\n\n${err.message}`;
 throw err;
 }
 }
 console.log(`Completed Task #${CLOUD_RUN_TASK_INDEX}.`);
};

// Wait for a specific amount of time
const sleep = (ms) => {
 return new Promise((resolve) => setTimeout(resolve, ms));
};

// Throw an error based on fail rate
const randomFailure = (rate) => {
 rate = parseFloat(rate);
 if (!rate || rate < 0 || rate > 1) {
 console.warn(
 `Invalid FAIL_RATE env var value: ${rate}. Must be a float between 0 and 1 inclusive.`
 );
 return;
 }

 const randomFailure = Math.random();
 if (randomFailure < rate) {
 throw new Error("Task failed.");
 }
};

// Start script
main().catch((err) => {
 console.error(err);
 process.exit(1); // Retry Job Task by exiting the process
});
```

package.json

```json
{
 "main": "main.js",
 "scripts": {
 "start": "node main.js"
 },
 "engines": {
 "node": ">=20.0.0"
 }
}
```

Dockerfile

```Dockerfile
FROM node:20
WORKDIR /app
COPY . .
RUN npm install
CMD [ "npm", "start" ]
```

### コンテナをプッシュ

次のコマンドで [Artifact Registry](https://cloud.google.com/artifact-registry) にコンテナをプッシュします。`${REGION}`と`${PROJECT_ID}`は各自で置き換えてください。

```
gcloud builds submit --tag ${REGION}-docker.pkg.dev/${PROJECT_ID}/gcr.io/job-sample
```

### ジョブを作成

今回は、以下の Cloud Run のコンソールから作成します。 
https://console.cloud.google.com/run/jobs

「ジョブの作成」をクリックします。 
 ![ジョブの作成ボタン](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/job_create_1_691d934c36.png) 

「コンテナ イメージの URL」に先ほど作成したコンテナを選択します。
イメージ名が自動的に設定されます。
リージョンやタスク数はお好みで設定して下さい。 
 ![ジョブの詳細](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/job_create_2_c2c65e6a14.png) 

### ジョブの実行

「実行」をクリックし、ジョブを開始します。 
 ![実行ボタン](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/job_create_3_3049895faf.png)

しばらく経つと、全てのタスクが完了し、実行が完了します。実行の詳細を開くとタスクが完了していることが確認でき、各タスクのログ等が確認できます。 
 ![タスク](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/job_create_4_6281075873.png) 

### 作成した Job を定期実行する方法

「トリガー」タブを選択し、「スケジューラ トリガーを追加」をクリックします。 
 ![トリガー追加ボタン](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/scheduler_1_1e1f8511c4.png) 

頻度を unix-cron 形式で選択します。
今回は 5 分ごと(`*/5****`)に実行してみます。 
 ![トリガー詳細](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/scheduler_2_f70181ea5b.png) 

指定した通り、5 分ごとにジョブが実行されました。 
 ![ジョブ一覧](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/scheduler_3_69acf4aa19.png) 

## まとめ

今回は Cloud Run jobs について説明しましたが、各サービスのメリット・デメリットを比較し、要件に合った最適なサービスを選択することが重要です。
今後、他サービスにも触れる機会がありましたら紹介したいです。

## 参考

- https://speakerdeck.com/satohjohn/gcptenohatutichu-li-hatanwokao-etemiru
- https://zenn.dev/google_cloud_jp/articles/cloudrun-jobs-basic
- https://cloud.google.com/run/docs/quickstarts/jobs/build-create-nodejs

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Cloud Run jobs を利用したバッチ処理

## はじめに

2023 年 10 月ごろに、[Recoil と Jotai に関する記事](https://sterfield.co.jp/blog/which-recoil-or-jotai/)を投稿しましたが、2023 年 3 月以降、Recoil の更新が進められていない状況で、React 19 以降では正常に動作しない見込みとなってきました[<a href="https://github.com/facebookexperimental/Recoil/issues/2318#issuecomment-2120383312" target="_blank">参考</a>]。 
そのため、これまで Recoil を使ってきた React のプロジェクトにおいて、別の状態管理ライブラリへの移行が必要となり、対応を進めています。 
その選択肢の一つとして、Redux への移行を行ったので、そのときの方法を Recoil と Redux のコードを比べながら、通常の状態と、API との通信を伴う非同期の状態の移行に分けて、ご紹介します。 
ここでご紹介する方法は、Redux は、Redux Toolkit と React Redux の利用を前提にしています。

## インストール

Recoil から Redux へ移行する場合、Redux Toolkit と React Redux を使うことで、Recoil のときと同じようなコードの書き方で、スムーズに移行できるので、そちらをインストールします。

```bash
npm i @reduxjs/toolkit react-redux
```

## ファイルの準備

以下はファイル構成の例です。

```
redux
├ hooks/ // React用のHooksを格納する
│ ├ normalExample.ts
│ ├ familyExample.ts
│ ┗ asyncExample.ts
├ slices/ // ReduxのSliceを格納する
│ ├ normalExampleSlice.ts
│ ├ familyExampleSlice.ts
│ ┗ asyncExampleSlice.ts
┗ store.ts // Reduxのstore
```

## 通常の状態

### Recoil

```typescript
import {
 atom,
 useRecoilValue,
 useResetRecoilState,
 useSetRecoilState,
} from "recoil";

// Recoilのatomを設定
export const normalExampleState = atom<string>({
 key: "normalExample",
 default: "",
});

// get state
export const useNormalExampleValue = () => useRecoilValue(normalExampleState);

// set state
export const useSetNormalExampleState = (key) =>
 useSetRecoilState(loadingState);

// reset state
export const useResetNormalExampleState = () =>
 useResetRecoilState(normalExampleState);
```

上記のような状態を Recoil で設定していた場合、Redux Toolkit と React Redux を使って以下のように置き換えることができます。 
ご覧いただくとわかりますが、reducer による action の設定や Root の store.ts への設定のところが Recoil にはない記述ですが、それ以外は似たコードで構成できることがわかります。

### Redux

redux/slices/normalExampleSlice.ts

```typescript
import { createSlice, type PayloadAction } from "@reduxjs/toolkit";

const initialState = "";

// ReduxのSliceを設定
export const normalExampleSlice = createSlice({
 name: "normalExample",
 initialState,
 reducers: {
 // set
 setNormalExample: (state, action: PayloadAction<string>) => {
 state.normalExample = action.payload;
 },
 // reset
 resetNormalExample: (state) => {
 state.normalExample = "";
 },
 },
});

export const { setNormalExample, resetNormalExample } =
 normalExampleSlice.actions;

export default normalExampleSlice.reducer;
```

redux/store.ts

```typescript
import { configureStore } from "@reduxjs/toolkit";
import { TypedUseSelectorHook, useSelector } from "react-redux";
import normalExample from "./slices/normalExampleSlice";

// 用意したSliceをstoreに登録する
export const store = configureStore({
 reducer: {
 normalExample,
 },
});

export type AppStore = typeof store;

export type RootState = ReturnType<AppStore["getState"]>;

export type AppDispatch = AppStore["dispatch"];

// useSelectorでは型が引き継がれないので、TypeScriptでは型を引き継げるuseAppSelectorを用意する
export const useAppSelector: TypedUseSelectorHook<RootState> = useSelector;
```

React 用の Hooks は、以下のように React Redux の useDispatch と useSelector（TypeScript の場合は store.ts で定義した useAppSelector）を利用して以下のように構成できます。

redux/hooks/normalExampleSlice.ts

```typescript
import { useDispatch } from "react-redux";
import { useCallback } from "react";
import {
 setNormalExample,
 resetNormalExample,
} from "@/redux/slices/normalExampleSlice";
import { useAppSelector, type RootState } from "../store";

// get state
export const useNormalExampleValue = () =>
 useAppSelector((state: RootState) => state.normalExample);

// set state
export const useSetNormalExampleState = () => {
 const dispatch = useDispatch();
 return (value: string) => {
 dispatch(setNormalExample(value));
 };
};

// reset state
export const useResetNormalExampleState = () => {
 const dispatch = useDispatch();
 return () => {
 dispatch(resetNormalExample(value));
 };
};
```

## AtomFamily からの移行

Recoil では、atomFamily という、同じ型の状態をキーごとに再利用するための便利な機能が用意されていますが、Redux Toolkit の Slice でも、以下のように構成することで、似た機能を実装できます。

### Recoil

```
import { atomFamily } from "recoil";

import {
 atom,
 useRecoilValue,
 useResetRecoilState,
 useSetRecoilState,
} from "recoil";

// RecoilのatomFamilyを設定

export const familyExampleState = atomFamily<string, string>({
 key: "familyExample",
 default: null
});

// get state
export const useNormalExampleValue = (key: string) => useRecoilValue(familyExampleState(key));

// set state
export const useSetNormalExampleState = (key: string) =>
 useSetRecoilState(familyExampleState(key));

// reset state
export const useResetNormalExampleState = (key: string) =>
 useResetRecoilState(familyExampleState(key));
```

### Redux

redux/slices/familyExampleSlice.ts

```typescript
import { createSlice, type PayloadAction } from "@reduxjs/toolkit";

export interface FamilyExampleState {
 [key: string]: string | null;
}

const initialState: FamilyExampleState = {
 default: null,
};

const familyExampleSlice = createSlice({
 name: "familyExample",
 initialState,
 reducers: {
 // set
 setFamilyExample(
 state,
 action: PayloadAction<{ key: string; value: string }>
 ) {
 state[action.payload.key] = action.payload.value;
 },
 // reset
 resetFamilyExample(state, action: PayloadAction<string>) {
 state[action.payload] = null;
 },
 },
});

export const { setFamilyExample, resetFamilyExample } =
 familyExampleSlice.actions;

export default familyExampleSlice.reducer;
```

redux/hooks/familyExampleSlice.ts

```typescript
import { useDispatch, shallowEqual } from "react-redux";
import { type RootState, useAppSelector } from "../store";
import {
 setFamilyExample,
 resetFamilyExample,
} from "../slices/familyExampleSlice";

export const useFamilyExampleValue = (key: string) =>
 useAppSelector((state: RootState) => state.familyExample[key], shallowEqual);

export const useSetFamilyExampleState = (key: string) => {
 const dispatch = useDispatch();
 return (value: string) => {
 dispatch(setFamilyExample({ key, value }));
 };
};

export const useResetFamilyExampleState = (key: string) => {
 const dispatch = useDispatch();
 return () => {
 dispatch(resetFamilyExample(key));
 };
};
```

## API 通信を伴う非同期の状態

API からのデータ取得など、非同期を伴う場合、Redux への移行には少しなれがひつようかもしれません。
以下のような Recoil では selector で API からのデータ取得を伴う状態を構成していた場合を移行する場合の例です。

### Recoil

```typescript
import {
 atom,
 selector,
 useSetRecoilState,
 useRecoilValue,
 useRecoilRefresher_UNSTABLE,
} from "recoil";
import { apolloClient } from "@/api/apollo-client";
import { exampleQuery } from "@/api/query/exampleQuery";

export const asyncExampleState = selector({
 key: "asyncExample",
 get: async () => {
 const { data, errors } = await apolloClient.query({
 query: exampleQuery,
 fetchPolicy: "no-cache",
 });
 if (errors) {
 throw errors;
 }
 return data.example;
 },
});

// get state
export const useAsyncExampleValue = () => useRecoilValue(asyncExampleState);

// reset state
export const useResetAsyncExampleState = () =>
 useRecoilRefresher_UNSTABLE(asyncExampleState);
```

### Redux

Redux Toolkit で非同期を伴う Slice を作成する場合、createAsyncThunk と createSlice の extraReducers で構成します。

redux/slices/asyncExampleSlice.ts

```typescript
import { createSlice, createAsyncThunk, PayloadAction } from "@reduxjs/toolkit";
import type { ApolloError } from "@apollo/client";
import { apolloClient } from "@/api/apollo-client";
import { exampleQuery, type Example } from "@/api/query/exampleQuery";
import type { RootState } from "../store";

// API用の状態の型を定義
const initialState: {
 data: Example[];
 status: "idle" | "loading" | "succeeded" | "failed";
 error: ApolloError;
} = {
 data: [],
 status: "idle",
 error: null,
};

// 非同期用のreducerを設定
export const fetchAsyncExample = createAsyncThunk<
 Example[],
 void,
 { state: RootState }
>("asyncExample/fetchAsyncExample", async (_, { rejectWithValue }) => {
 const { data, errors } = await apolloClient.query({
 query: exampleQuery,
 fetchPolicy: "no-cache",
 });

 if (error) {
 return rejectWithValue(error);
 }

 return data.example;
});

// SliceにextraReducersを使って非同期用のreducerを紐づける
export const asyncExampleSlice = createSlice({
 name: "asyncExample",
 initialState,
 reducers: {},
 extraReducers: (builder) => {
 builder
 .addCase(fetchAsyncExample.pending, (state) => {
 state.status = "loading";
 })
 .addCase(fetchAsyncExample.fulfilled, (state, action) => {
 state.status = "succeeded";
 state.data = action.payload;
 })
 .addCase(fetchAsyncExample.rejected, (state, action) => {
 state.status = "failed";
 state.error = action.payload as any;
 });
 },
});

export default asyncExampleSlice.reducer;
```

redux/hooks/asyncExampleSlice.ts

```typescript
import { useDispatch, shallowEqual } from "react-redux";
import { type RootState, useAppSelector } from "../store";
import { fetchAsyncExample } from "../slices/asyncExampleSlice";

// get state
export const useAsyncExampleValue = () => {
 const dispatch: AppDispatch = useDispatch();
 const { data, status } = useAppSelector(
 (state: RootState) => state.example,
 shallowEqual
 );

 // 状態が"idle"の時はfetchを実行する
 useEffect(() => {
 if (status === "idle") {
 dispatch(fetchAsyncExample());
 }
 }, [status, dispatch]);

 return data;
};

// reset state
export const useResetNormalExampleState = () => {
 const dispatch = useDispatch();
 return () => {
 dispatch(fetchAsyncExample());
 };
};
```

## 移行途中で Recoil と依存する状態を連携させる場合

移行途中で共存させなければならない場合、以下のように Recoil に依存する状態を Redux と連携できます。
ただし、Recoil 同士の状態と違い、Redux の状態の変化を Recoil は自動で検知してくれないので、Redux の状態を変更するときに、Recoil で Reset や Refresh を実行する必要があることの注意が必要です。

```typescript
import { selector } from "recoil";
import { store } from "@/redux/store";
import { apolloClient } from "@/api/apollo-client";
import { exampleQuery, type Example } from "@/api/query/exampleQuery";

export const exampleState = selector({
 key: "exampleState",
 get: async ({ get }) => {
 const keyword = store.getState().keyword;

 const { data, errors } = await apolloClient.query({
 query: exampleQuery,
 variables: {
 keyword,
 },
 fetchPolicy: "no-cache",
 errorPolicy: "all",
 });
 if (errors) {
 throw errors;
 }
 return data.example;
 },
 cachePolicy_UNSTABLE: {
 eviction: "most-recent",
 },
});
```

## まとめ

Recoil の atom や selector の書き方と Redux Toolkit の createSlice の書き方が似ていることもあり、意外とコードの移行の親和性が高いと感じました。 
ただ、非同期関係では Redux において createAsyncThunk を利用するなど、Recoil にはない独特の記述も必要で、慣れが必要な部分も実感しました。

## 参考リンク

- Recoil の更新状況: <a href="https://github.com/facebookexperimental/Recoil/issues/2318#issuecomment-2120383312" target="_blank">React 19 support · Issue #2318 · facebookexperimental/Recoil</a>
- Recoil の更新状況: <a href="https://recoiljs.org/blog" target="_blank">Blog | Recoil</a>
- Redux Toolkit の使い方 (はじめ方): <a href="https://redux-toolkit.js.org/tutorials/quick-start" target="_blank">Quick Start | Redux Toolkit</a>
- Redux Toolkit の使い方 (TypeScript): <a href="https://redux-toolkit.js.org/tutorials/typescript" target="_blank">TypeScript Quick Start | Redux Toolkit</a>
- Redux Toolkit の使い方 (非同期の状態): <a href="https://redux-toolkit.js.org/api/createAsyncThunk" target="_blank">createAsyncThunk | Redux Toolkit</a>

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Recoil から Redux へ移行するときにやったこと

## はじめに
現在、円安が続いており、多くの台湾人が日本を訪れて日本の商品を購入する機会が増えています。特に日本の商品はその高品質とユニークな特性から人気があります。今回は、台湾人の視点で台湾人に特に人気ある日本の化粧品を紹介します。さらに、これらの商品がなぜ台湾人に人気があるのか、そして今後のEC販売戦略についても考察します。

## TOP5ランキング
1. SK-II フェイシャルトリートメントエッセンス
2. Hada Labo 極潤ヒアルロン酸ローション
3. DHC ディープクレンジングオイル
4. 資生堂 ANESSA パーフェクトUVサンスクリーン
5. ビオレ UVアクアリッチウォータリーエッセンス

※参考：https://tw.trip.com/blog/japan-souvenir-cosmetic/

## どうして日本商品は台湾人に人気あるの！？
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/25276830_b0634406ce.jpg) 

### ①高品質と安心感
日本の商品は、その高品質と厳格な品質管理によって、消費者に安心感を与えます。台湾人は、この信頼性を重視し、日本の商品を好んで購入します。

### ②ユニークな製品デザインと機能
日本の商品は、そのユニークなデザインと実用的な機能で知られています。これにより、消費者は自分のライフスタイルに合った製品を選ぶことができます。

### ③ブランドの信頼性
多くの日本ブランドは、長年にわたって高い評価を受けており、その信頼性が購入動機の一つとなっています。特に、SK-IIや資生堂、DHCなどのブランドは、世界中で広く認知されています。

### ④手頃な価格
円安の影響もあり、日本の商品が以前よりもっと手頃な価格で購入できるようになっています。これにより、台湾人はより多くの商品を手に入れることができます。

## 今後EC販売の商品選定はどうする！？
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/a7957731_32b6_4cf0_932f_6935a81d7a95_dccd229bfc.jpg) 

### ①オンライン販売の拡大
日本の商品は、ECサイトを通じて国際的に販売されることが増えています。これにより、台湾人は日本を訪れることなく、自宅でお気に入りの商品を購入することができます。

### ②ローカライズとプロモーション
EC販売においては、各国の消費者のニーズに合わせたローカライズが重要です。台湾市場においては、プロモーション活動や口コミマーケティングが効果的です。特に、インフルエンサーとの協力や、消費者のレビューを活用したマーケティングが成功の鍵となります。

### ③新商品開発と既存商品の強化
既存の人気商品をさらに強化するためのリニューアルや新商品開発も重要です。これにより、常に新しい魅力を消費者に提供し続けることができます。

## まとめ
現在の円安により、台湾人は日本を訪れて多くの商品を購入する機会が増えています。特に、日本の化粧品や美容製品はその高品質と独特の特徴から非常に人気があります。

「高品質、ユニークなデザイン、ブランドの信頼性、手頃な価格」が、台湾人にとって日本の商品を選ぶ理由です。これらの要因を活かし、今後のEC販売戦略を展開することで、より多くの消費者に日本の優れた商品を届けることができるでしょう。


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円安の影響で台湾人の日本商品購入〜人気化粧品TOP5

# はじめに
近年、チームワークや情報共有の重要性が高まる中で、さまざまなツールやサービスが活用されています。その中でも、GoogleスプレッドシートとGoogle Chatは、多くの企業や組織で利用されている定番ツールです。
この記事では、Google Apps Scriptを使用して、Google スプレッドシートで特定の操作が行われた際にGoogle Chatへ自動で通知を送る方法について、その**手順**と**応用例**を紹介します。

### 手順概要
1. Google Chat Webhook URLの取得
2. Google Apps Scriptの作成
3. Google Apps Scriptのトリガー設定
4. Google Chatへの通知送信の確認

#### 1. Google Chat Webhook URLの取得
最初に、Google Chatに通知を送信するためのWebhook URLを取得します。

1. Google Chatを開き、通知を送りたいチャットルームを選択します。
2. チャットルーム名をクリックし、「アプリと統合」を選択します。
3. 「+Webhookを追加」をクリックし、名前を入力して「保存」をクリックします。
4. 表示されたWebhook URLをコピーします。このURLは後でスクリプト(手順2)に使用します。

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/webhook_f7e4ed54ef.png) 

**補足**

・Webhook URLは、Chatルームごとに個別に発行されます。

・複数のWebhook URLを作成し、異なるChatルームへ通知することも可能です。


#### 2. Google Apps Scriptの作成
次に、Google スプレッドシートに関連付けるGoogle Apps Scriptを作成します。

1. 対象のGoogle スプレッドシートを用意して開きます。
2. メニューバーから「拡張機能」をクリックし、「Apps Script」を選択します。
3. スクリプトエディタが開きます。新しいプロジェクトが作成され、デフォルトのコードエディタが表示されます。
4. 以下のコードをエディタに貼り付け、Webhook URLを先ほどコピーしたURLに置き換えます。

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/script_4be5865e34.png) 

```
function sendToGoogleChat(message) {
  var url = "YOUR_WEBHOOK_URL";  // ここをWebhook URLに置き換えます

  var payload = JSON.stringify({ "text": message });
  
  var options = {
    "method": "POST",
    "contentType": "application/json",
    "payload": payload
  };

  UrlFetchApp.fetch(url, options);
}

function notifyOnEdit(e) {
  var sheet = e.source.getActiveSheet();
  var range = e.range;
  var editedValue = range.getValue();
  var message = "Cell " + range.getA1Notation() + " was edited. New value: " + editedValue;
  
  sendToGoogleChat(message);
}
```
このスクリプトは、スプレッドシートのセルが編集された際に、その情報をGoogle Chatに送信します。

**ポイント**

・YOUR_WEBHOOK_URL を、1で取得したWebhook URLに置き換えてください。

・必要に応じて、messageの内容を編集してください。


#### 3. Google Apps Scriptのトリガー設定
1. スクリプトを保存し、トリガーを設定してスクリプトが自動的に実行されるようにします。
2. スクリプトエディタの時計アイコン（「トリガー」）をクリックします。
3. 「トリガーを追加」をクリックし、「notifyOnEdit」を選択します。
4. イベントの種類を「スプレッドシートから」に設定し、「編集時」を選択します。
5. 保存してトリガーを有効にします。(認証ダイアログが出てくる場合は、認証を行います。)

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/trigger_7bf337dbff.png) 

#### 4. Google Chatへの通知送信の確認
設定が完了したら、実際にGoogle スプレッドシートでセルを編集してみてください。編集が行われると、指定したチャットルームに通知が送信されるはずです。

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/spreadsheet_ba705a00a8.png) 

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/chat_05129bfbf6.png) 


### 応用例
#### 応用例1: 特定のシートやセル範囲でのみ通知を送る
特定のシートやセル範囲に変更があった場合のみ通知を送るようにスクリプトをカスタマイズできます。

```
function notifyOnEdit(e) {
  var sheet = e.source.getActiveSheet();
  
  // シート名が「Sheet1」でない場合は通知を送らない
  if (sheet.getName() != "Sheet1") {
    return;
  }

  var range = e.range;
  var editedValue = range.getValue();
  var message = "Cell " + range.getA1Notation() + " was edited. New value: " + editedValue;
  
  sendToGoogleChat(message);
}
```
これにより、「Sheet1」でのみ変更があった場合に通知が送られます。


#### 応用例2: 通知内容の詳細化
通知内容を詳細にカスタマイズすることも可能です。例えば、変更があったセルの前の値と新しい値の両方を通知に含めることができます。

```
function notifyOnEdit(e) {
  var sheet = e.source.getActiveSheet();
  var range = e.range;
  var oldValue = e.oldValue;  // 前の値
  var editedValue = range.getValue();  // 新しい値
  var message = "Cell " + range.getA1Notation() + " was edited. Old value: " + oldValue + ", New value: " + editedValue;
  
  sendToGoogleChat(message);
}
```
これにより、編集前と編集後の値を通知に含めることができます。


# まとめ
Google Apps ScriptとWebhookを使って、スプレッドシートの操作をGoogle Chatへ自動通知する方法をご紹介しました。これにより、チームメンバーは**リアルタイムで情報共有**でき、**タスク管理**や作業のトラッキングが**効率化**されます。ぜひ、活用してチームワークを強化してください。

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Googleスプレッドシートでの操作をGoogleChatに通知する方法

## はじめに
私の仕事のモチベーションの一つに、「越境ECをもっと広めたい、海外進出の一つの手段として認知度を上げたい」というものがありました。
（私の認識では）その一環として、「漫画でわかる 越境EC」という小冊子を作って配ったりもしていました。

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/02_f3bd6c63f9.jpg) 

この絵柄をみてピンとくる方も多いかと思いますが、漫画家 佐藤秀峰さんの『ブラックジャックによろしく』という作品です。

この作品は佐藤さんが、[二次利用を無料で許可](https://densho810.com/free/)しています。商用も可でして、たまに広告なんかで、この漫画の一コマが使われていたりします。

こんな感じで、印象的なコマを使って登場人物に商品名を叫ばしたりしています。
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/news_node1041_2_81e7356412.webp) 

私はコマ単位での活用ではなく、漫画数話分の登場人物のセリフをすべて改変して、越境ECについて物語らせるという手法を取りました。

私はこれを2018年くらいに一人で思いついて勝手にやったのですが、当時同じようなこと（漫画のストーリーをフルに使って改変する）をしている例はあまりなかったのですが、さっき調べたら三菱ＵＦＪが新NISAの情報提供として下記のようなかんじで行っていました。

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2024_06_21_15_14_32_afdd776f17.png) 
[【情報提供資料】マンガで学ぶ『新しいNISAによろしく』
](https://www.bk.mufg.jp/tameru/nisa/news/20231130_nisaniyoroshiku/index.html)

正直なところ、**私の越境ECパロディ漫画のほうがクオリティが高い**と思います（もともとの原作をパクっておいて、クオリティを論じるのも変な話ですが）。
三菱ＵＦＪは広告代理店にいくら払ったかわかりませんが、私なら30万円で制作を請け負いましょう。

それはともかく、2018年頃に作っていてその後HPのリニューアルなどでデータが散逸していた**伝説の越境ECパロディ漫画**（煽るなぁ）をあらためて公開します。

## ここです

[第一話](https://sterfield.co.jp/blog/blackJack1/)
[第二話](https://sterfield.co.jp/blog/blackJack2/)
[第三話](https://sterfield.co.jp/blog/blackJack3/)
[第四話](https://sterfield.co.jp/blog/blackJack4/)
[第五話](https://sterfield.co.jp/blog/blackJack5/)
リンクを貼っただけですが。

おまけですが、新卒採用を行っていたときに説明会で下記の内容の冊子を配っていたこともあります。
[【こんな就活生はイヤだ！】新卒採用担当者によろしく
](https://sterfield.co.jp/blog/13645/?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR3iVYxzUYBJfW_NrJ5bcb5fuhl3kB-GCqpHfszbR2PPV4Ix2EJK3BGn8zI_aem_ZmFrZWR1bW15MTZieXRlcw)


## 最後に
私は仕事関係の自分のアイコンを下記のものにしています。
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2024_06_21_15_25_39_3e49d25ddb.png) 

「なんで？誰？」とよく言われるのですが、この漫画を読んでいただければ理由は分かるかと思います。




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【0】漫画でわかる越境EC！越境EC担当者によろしく！


### はじめに

近年、オンラインショッピングの普及に伴い、返品率が急増しています。消費者の利便性が高まる一方で、小売業者には莫大なコストをもたらし、環境にも深刻な影響を与えているのです。ある報告書によると、オンラインショッピングの返品は、小売業者に数十億ドルの費用をかけるだけでなく、大気中に大量の二酸化炭素を放出し、大量の廃棄物を埋立地に投棄しているといいます。

### 返品の経済的コスト

[CleanHub](https://www.cleanhub.com/)（ブランドが環境にポジティブな影響を与えるためのソリューションを提供するドイツの企業）の[報告](https://blog.cleanhub.com/ecommerce-returns-environmental-impact#eight)によれば、2022年にはオンライン小売業者が返品により8160億ドルのコストを負担しました。これは、オンラインで購入された商品の最大30％が返品されているためであり、実店舗での返品率の3倍に相当します。この結果、年間で2400万トンの二酸化炭素が排出されています。

それほどの影響を生んだ原因は、返品された商品は再販されることが少なく、再販よりも廃棄する方が安価であることが多いためでしょう。2022年には95億ポンドの返品商品が埋立地に送られたとのことです。実店舗での購入とは異なり、ネットショッピングでは購入の際に製品を実際に手に取って確認することができないため、サイズの不一致や品質、見た目などが期待通りでないということが生じやすいのは当然です。しかしだからといって、この状況を無視するわけにはいかないでしょう。

### 返品の管理

アメリカに拠点を置く500以上の小売業者を対象とした最近の調査によると、49％の小売業者が返品を深刻な問題と見なしており、特にホリデーシーズン中にはその傾向が強まります。返品管理企業goTRGのCEOセンダー・シャミス氏は、「オンラインショッピングの増加と返品ポリシーの容易さがこの傾向に貢献している」と述べています。返品の管理には多くのコストがかかり、商品をきれいな状態で再販するためには高度なインフラが必要です。そのため多くの小売業者は、返品商品を再販するのではなく、大幅に値下げしてリクイデーターに売却するか、廃棄してしまうことが多いのです。「返品商品が埋立地に送られるのを防ぐには、小売業者が循環型経済の参加者になるしかありません」。

### 環境への影響

CleanHubの報告書によると、オンラインショッピングは実店舗よりも4.8倍多くの包装廃棄物を生み出します。返品された商品はしばしば再包装され、再販の準備がされますが、全プラスチック包装廃棄物のうち91％が、最終的には埋立地行きになるか、環境を汚染することになります。

特にファッション業界では返品率が高く、衣類の返品率は平均で32％に達します。多くの顧客が衣類を試着したり、1回着用してから返品するため、再販が困難になり、結果的に多くが埋立地に送られます。

### 返品管理への投資

返品問題に対処するため、多くの小売業者が返品プロセスの強化に投資しています。過去1年間で75％の企業が返品管理に100万ドルから500万ドルを投資しており、返品率の低減や効率的な返品管理を目指しています。これにより、2022年には8160億ドルだった返品問題が2023年には7430億ドルに減少しました。

シャミス氏は、「小売業者は『keep it（返品無し返金）』、優良顧客、一部の払い戻し、即時交換、即時クレジット、追加のドロップオフオプションなどの機能を備えた動的な返品ソフトウェアを通じて革新的な返品戦略を展開するようになってきている」と述べています。このような取り組みにより、顧客満足度を向上させつつ、売上を確保することができます。

### まとめ

オンラインショッピングの返品は経済的コストや環境への負担が大きい問題です。しかし、効果的な返品管理とサーキュラーエコノミーへの参加により、この問題は解決できる可能性があります。

以前フランス郵便局が荷物を受けったらその場で試着～返品を可能とする試みを[紹介](https://sterfield.co.jp/blog/postoffice-fitting/)しましたが、環境負荷の低い返品や再販を小売業者やブランドも独自に導入していかなければならない段階に来ていると言えます。
小売業者が革新的な返品戦略を導入し、持続可能なショッピング環境を提供することで、返品による環境への影響を最小限に抑えることが求められているのです。

また消費者自身も、オンラインショッピングの便利さを享受する一方で、その裏にある問題にも目を向けることが重要なのではないでしょうか。

##### 参考
https://www.ecommercetimes.com/story/e-commerce-returns-billion-dollar-burden-on-business-and-the-planet-177950.html


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ネットショッピングの返品とそれが与える環境への影響とは？

## はじめに
「種子島」と聞けば何を思い浮かべますか？

- 鉄砲伝来の地
- 
- 宇宙センター
- 
- サーフィン

日本人が「種子島」と聞けば、ここらへんかと思います。

種子島の伝統工芸品の一つに「種子鋏」（たねばさみ）というハサミがあります。

この「種子鋏」を越境ECで日本人以外に向けて訴求し、売れる方法を考えてみたいと思います。

## 「種子鋏」とは
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/A22_I1_de845c2ca8.jpg) 
このようなハサミです。

海に囲まれた種子島は昔から、良質な砂鉄が取れたため、日本刀づくりなど伝統的な鍛冶の技術が蓄積されていました。
その種子島に、1543年、漂着した船に乗っていたポルトガル人によって火縄銃が持ち込まれました。実は火縄銃と一緒に持ち込まれたのがハサミです。

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2024_05_16_145534_077a1325aa.png) 
当時の鍛冶職人は、刀や包丁を作っていた傍ら、気分転換で見様見真似で作ったのが種子鋏です。
種子鋏は、日本初の国産ハサミと言われ、当時も今も形がほとんど変わっていないようです。

## 「種子鋏」の訴求ポイント
さて、「種子鋏」をECで売ろうとした場合、相手が日本人だったら何が訴求ポイントになりそうでしょうか？

- 鉄砲伝来の地で、鍛冶の技術で培った切れ味抜群なハサミ？
- 
- 無骨なこのデザイン？

日本人は種子島と言えば鉄砲伝来と学校の授業で習うので、鉄砲伝来テキな要素を入れると良いかもです。


## 種子島を知らない外国人に種子鋏を訴求するには？
では、種子島を知らない外国人に、種子鋏を訴求するには何が良いでしょうか？
鉄砲伝来の話は、おそらく知らないと思います。

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2024_05_16_181752_bfe8887082.png) 

- 種子島はもともと、日本刀を作ってきた鍛冶職人が多い。
- 
- 種子鋏を作る製法は、日本刀の制作技法を取り入れた伝統的な鍛冶技術。　
- 
- 種子鋏の抜群の切れ味、精巧なつくりを実現するには、日本刀づくりの熟練した技術が必要。
- 
- その種子鋏の制作技術を受け継ぎ種子鋏を作れる職人がいるのは、種子島の2軒のみ。


こんな感じで、外国人が好きな「日本刀」の話を出しつつ、もうこのハサミを作れるのは世界に2軒しかないという限定感を出すのが良さそうかな？


## まとめ
筆者が個人的に大好きな島、種子島をテーマに「種子島 x 越境EC」で書いてみました。
こうやって考えてみるといろいろ難しいですが、自分よがりではなく、見てくれる相手にとって何が刺さるか、相手の目線で考えることが重要かと思います。






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種子島の名産品を越境ECで売ること考えてみた

## はじめに

「物流」ってなんでしょうか？おそらく関連する業界に身を置いていない場合、漠然と「生産者から消費者まで製品を届ける一連の流れ」というイメージで、DHLは世界規模に展開する配送業者の1つ、ぐらいの印象を持っている人が少なくないのではと思います。

実際のところDHLは物流業者ではなく、「ロジスティクスカンパニー」です（物流とロジスティクスの違いもよくわからない、という仲間もいると思うのですが、本記事では割愛します）。

そのDHL＠ヨーロッパが、最近EC業界でとてもHOTな中古市場に乗り出したという記事を見つけたので紹介します。

## Reflauntとの協業でファッション業界のリセールをサポート！
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2024_03_21_124754_bfbe1a1e3f.png) 
※画像は公式サイトのキャプチャ

今回の取り組みはDHLが単独で行うものではなく、ブランドファッションのリセール（再販）を可能にするテクノロジープラットフォーム「Reflaunt（リーフラント）※」との提携により実現したものです。

※Reflaunt：シンガポール発のスタートアップ企業で、ファッションの一次市場と中古市場を繋げ、サスティナブル推進が難しいファッション業界に、サーキュラーエコノミーの仕組みを導入しようとしています（Reflauntについては次回詳しく取り上げる予定です）。

プレスリリースによると、 「ポーランドにおけるDHLサプライチェーンとの1年間の試験運用の成功を経て、Reflauntは、ブランドが再販業務を行う方法を再定義するプラットフォームを顧客に提供できるようになる」とのことです。DHLとReflauntによると、ファッションアイテムの再販を成功させる最大の課題は拡張性であり、この取り組みがその課題に対する解決策となると考えているようです。

実際にどのようなことが行われるのでしょうか？
まずこのサービスを取り入れるブランドは、再販業務の管理をReflauntと契約します。そしてその全ての製品は、DHLの施設で取り扱われ、認証されるようになります。
どういうことかというと、Reflauntのシステムに商品を加える前に、DHLの担当者が、購入者が不要とした（返品したい）製品の集荷、検査、ランク付け、写真撮影を行います。さらに、在庫管理、保管、フルフィルメント、配送までもDHLが担うとのことです。
つまり、Reflauntの提供するプラットフォーム上で行われる「再販（※）」に関わるほとんどの作業をDHLが行うということになります。

※ここでいう「再販」は、売れる商品は中古ECプラットフォームへの出品、売れない商品は寄付やリサイクル事業に回るということのようです。

Reflaunt社は「この取り組みにより、ファッション業界のリコマース機能が拡張し、ファッション再販のダイナミクスを再構築するだろう」と述べています。
新たなロジスティクス・パートナーを得たことで、返品を含む商品のセル・スルーを最大化することが可能になり、「再販市場の複雑さを緩和する包括的なソリューション」をブランドに提供することができます」。ステファニー・クレスピン最高経営責任者（CEO）は次のように語ります。「Reflauntは、1stハンドと2ndハンド、eコマースとリコマース間の壁を取り払うことで、サーキュラーファッションをより身近なものにするのです」。


## まとめ

EC業界が中古市場に注目している中、荷物を運ぶ会社というイメージの強いDHLも参入を？と思いましたが、ロジスティクスがメーカーと消費者の間をつなぐあらゆるプロセスの最適化をするサービスであるということを思えば、当然の動きかもしれません。

協業するReflaunt社のサービスも面白そうだったので（むしろここのサービスありきの話だと思われます）、次回取り上げます。



#### 参考
https://ecommercenews.eu/dhl-steps-into-resale-business-with-reflaunt/

https://www.reflaunt.com/


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欧州DHLの新たな取り組み＠ファッション中古市場とは？

## はじめに

Google Cloud の [Cloud Run](https://cloud.google.com/run?hl=ja) を使ってインターネット上に公開せず内部からのアクセスのみを受け付けるサービスを構築する場合、いくつかの方法がありますが認証オプションを「認証が必要」にしてデプロイする方法がもっとも簡単です。

 ![cloud-run-deploy](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/cloud_run_deploy_0b4c2235ac.png) 


この方法でデプロイした Cloud Run サービスの URL にブラウザでアクセスするとリクエストに認証情報が含まれてないため

```
Error: Forbidden
Your client does not have permission to get URL / from this server.
```

というエラーが表示されます。このエラーを回避して、アクセスする方法のうち代表的な3パターンを紹介します。

## 前提

Node.js で書かれたアプリケーションがデプロイされた次の 2 つの Cloud Run サービスがデプロイされている環境があるとします。

- 「Front」はインターネット上から直接アクセスされることを想定しているため、認証オプション「未認証のアクセスを許可」を設定してデプロイされている
- 「Internal」は「Front」から内部でアクセスされるもので外部からのアクセスを拒否したいため、認証オプション「認証が必要」を設定してデプロイされている

![cloud-run-diagram](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/cloud_run_diagram_a0a3472409.png) 

## ① 他の Cloud Run サービスからアクセスする方法

「Front」 → 「Internal」

同じプロジェクトでデプロイされた Cloud Run 同士でアクセスする場合、[Google Auth Library](https://github.com/googleapis/google-auth-library-nodejs)を使うことで認証に必要なトークンを含んだ HTTP ヘッダーが取得できます。

「Front」の Cloud Run サービスをデプロイしたサービスアカウントに`Cloud Run 起動元` (`roles/run.invoker`) ロールが付与されている場合、下記のようなコードでアクセスが可能になります。

```
import { GoogleAuth } from "google-auth-library";

・・・

const auth = new GoogleAuth();
const client = await auth.getIdTokenClient(`${「Internal」のURL}`);
const headers = await client.getRequestHeaders();

// headersの中に Authorization: Bearer ${トークン} が設定されている
await fetch(`${「Internal」のURL}`, { headers });
```

## ②Cloud Run 以外のサービスからアクセスする方法

Cloud Scheduler → 「Internal」

[Cloud Scheduler](https://cloud.google.com/scheduler?hl=ja)から「Internal」にアクセスする場合は、HTTP ターゲットを作成する際、Auth ヘッダーを「OIDC トークンを追加」に設定してサービスアカウントに`Cloud Run 起動元` (`roles/run.invoker`) ロールが付与されているものを設定すると、自動でトークンを付与した HTTP アクセスを行ってくれます。

 ![cloud-scheduler](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/cloud_scheduler_74457eda15.png) 

[Cloud Pub/Sub](https://cloud.google.com/pubsub?hl=ja)などでも同じように OIDC 認証を設定することでアクセス可能になります。

## ③ ローカルからアクセスする方法

開発者のローカル PC のコンソール → 「Internal」

gcloud CLI を使うことで開発用の汎用 ID トークンを生成することができます。`Cloud Run 起動元` (`roles/run.invoker`) ロールが付与されているユーザーでログインして、[`gcloud auth print-identity-token`](https://cloud.google.com/sdk/gcloud/reference/auth/print-identity-token)を実行するとログインユーザーのトークンが取得できます。

curl コマンドと組み合わせて下記の様に実行することでアクセスが成功します。

```
curl -H "Authorization: Bearer $(gcloud auth print-identity-token)" ${「Internal」のURL}
```

## まとめ

今回紹介した内容はすべて Google Cloud の公式ドキュメントに記載されているものですが、複数のページにまたがって解説されており、個人的に探すのが大変だったのでブログにまとめました。同じような苦労をされている方のお役に立てれば幸いです。

## 参考リンク

- https://cloud.google.com/run/docs/tutorials/secure-services?hl=ja
- https://zenn.dev/steelydylan/scraps/60f3536dd0c9b4
- https://cloud.google.com/scheduler/docs/http-target-auth?hl=ja
- https://cloud.google.com/run/docs/authenticating/developers?hl=ja#curl

small_cloud_run.png

thumbnail_cloud_run.png

cloud_run.png

認証が必要な Cloud Run サービスにアクセスする方法まとめ

## はじめに
グローバルEC（越境EC）を計画している事業者のみなさまは、どのような進出方法をお考えでようか？
今回は比較的手軽に活用できる公的機関による越境EC支援施策をまとめてみました。

## 中小企業基盤整備機構
### ebiz
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/9178c52b945f9f5afd8cd63d33e5c549_5c223feb78.jpg) 
越境ECについて学べるセミナーやマッチングイベントのほか、専門家による相談を実施しています。全て無料なので、気軽に情報収集ができます。   
https://ec.smrj.go.jp/

### JGoodTech
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/81745d2f27a50fa1eeb5236af1f58981_d547e01b93.png) 
「中小企業の皆様の売上拡大・新しい取引先確保、海外展開を応援する」マッチングサイトです。年間10,000件のビジネスマッチングが行われているそうです。自社の技術やサービスをアピールして、海外でのビジネスチャンスを掴むことができます。こちらも利用料は無料です。
https://jgoodtech.smrj.go.jp/pub/ja/

## JETRO
### JAPAN MALL
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/54072effa764f3d3fbcf166a63e9d230_7d68c55542.png) 
JAPAN MALL事業は、ジェトロが世界各国で連携するECバイヤーに商品を紹介する事業です。
原則、国内納品・国内買取・円建て決済で取引が完結するため、複雑な輸出手続きが不要です。
また、成約した商品についてはジェトロと現地のECサイトが連携してプロモーションを実施します。
https://www.jetro.go.jp/services/japan_mall/

### 米国／英国Amazon越境EC『JAPAN STORE』出品支援
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/b3c3160ccf49e8bf6a7339b83d18a29e_b59d5ef412.png) 
ジェトロとAmazonが日本の事業者の商品を掲載・特集するストア「JAPAN STORE」を、Amazon.com（米国）とAmazon.co.uk（英国）、またそれぞれのマーケットプレイス上の法人・個人事業主向けの購買サイトであるAmazon Businessにオープン。Amazon出品費用（月間登録料、販売手数料、配送料等）は別途必要ですが、基本プランは無料です。
https://www.jetro.go.jp/services/amazon_japan_store.html

### 通年型オンライン展示会への出展支援（JAPAN LINKAGE）
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/3353a45b523e1d6e61c59318cf6abd5b_4d025f8e27.jpg) 
JAPAN LINKAGEは通年型オンライン展示会（BtoBのマッチングサイト）への出展を通じて、世界中のバイヤーとの商談機会を提供します。
https://www.jetro.go.jp/services/japan_linkage.html

## まとめ
以上、公的機関による越境EC支援施策でした。様々な支援策がありますから、比較検討してみてください。

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公的機関による越境EC支援をまとめてみた

## はじめに
本ブログでも度々取り上げている、SHEINやTEMU、7sgoodなど、海外勢による日本へのECですが、今回は韓国のネクストユニコーンにも選出されているMediquitous社が運営するファッション通販サイト「nugu」を紹介します。

## 驚異的な成長
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/41687_thumbnail_main5_e9fb980bfb.png) 
引用：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000064828.html

まずはビジネス的な観点ですが、プレスリリースを引用させていただくと

> nuguは2023年のGMV（取引総額）が50億円を達成したと発表した。これは2022年の25億円から100％成長を遂げた結果である。また、2023年12月の売上額も4億円に上り、オープンから3周年を迎えてもまだ衰えない勢いを証明した。
> 

と開示しています。
月商4億を越境で達成する。これが如何に難しく、すごい業績でることかは、越境ECに携わるものとしては、痛感するところです。    

> nuguの運営会社(株)MEDICARELABSの親会社である(株)MEDIQUITOUSは30億円以上の投資を誘致中であり、韓国でもnuguの成長に注目している。

とも記載されており、更なる事業投資の意欲も高いことが伺えます。

## ブランドの特徴
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/IMG_1065_5219a6de3b.PNG) 
nuguは、韓国発のファッション通販サイトで、特にZ世代をターゲットにしたトレンド感あるアイテムを提供しています。その特徴は、最先端で楽しい空間を提供することで、若い世代に支持されています。韓国のファッションは、日本でも注目を集めており、nuguはその中でも人気のあるブランドの一つです。

上の写真は2024年2月上旬のAppstoreのランキングであるが、ちょうど前回紹介した7sGoodと近い位置にありました。

## 日本初の店舗
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2_db539ff58a.jpg) 
引用：https://www.nugu.jp/board/NOTICE/150010

nuguは、日本初の常設店舗をルミネエスト新宿店にオープンしました。グランドオープンは2023年9月14日で、鮮やかなネオンカラーのカラーボールが目を引く空間となっています。日本国内で直接アイテムを手に取り、試着することができるので、ファッション好きな方には嬉しいニュースです。

## 商品ラインナップ
nuguでは、洋服からアクセサリー、バッグ、靴、ホームウェアまで幅広いアイテムを取り扱っています。特におすすめなのは、ユニークなデザインのバッグやトレンド感あるアパレルです。韓国のファッションは、日本とは異なる視点やカラーリングがあり、個性的なアイテムが揃っています。
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/The_North_Face_NUGU_94873a0c29.png) 
個人的に良いなと思ったのは、日本でも大人気のブランド「ノースフェイス」が日本よりも安く手に入れられることです。日本の「ノースフェイス」はゴールドウィンという会社がライセンス契約を結んでいて、日本人の体型や好みに合った日本版の製品を提供しており、韓国「ノースフェイス」とは商品ラインナップもブランディングも異なりますが、ダウンジャケットが3万円台で買えるというのは魅力的です。

## まとめ
総括すると、nuguはトレンド感あるファッションアイテムを提供する韓国発の通販サイトであり、日本でも注目を浴びているブランドです。ファッション好きな方はぜひチェックしてみてくださいね！

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ファッション通販サイトNUGU.png

韓国のネクストユニコーン！ファッション通販サイト「nugu」

## はじめに

これまで、SHEINやTEMUなど話題の新興ショッピングアプリを紹介してきました。

今回は、ショッピングアプリのダウンロード数成長率が、TEMUに次ぐ2位となった「7sGood」を紹介します。

<figure>
 <img src="https://cont.sterfield.co.jp/uploads/100064_51_fb03f5fd7cbc9f5c754a27c47d12dc8a_2240x1260_90e1052f76.webp">
 <figcaption>Sensor Tower [「2023年世界の新興ショッピングアプリインサイト」](https://sensortower.com/ja/blog/state-of-emerging-shopping-apps-2023-report-japan) 
</figcaption>
</figure>

## 7sGoodの特徴
TEMUやSHEINは、昨年ニュースなどでもよく耳にするようになりましたが、「7sGood」の知名度はまだ一般的には高いとは言えないと思います。ただこのアプリは、中国商品を販売するという点はTEMUやSHEINと同じですが、異なる戦略を持っていることも伺えます。
2つの特徴を紹介いたします。

### TikTokのようなショート動画
最大の特徴とは今主流のショート動画によるショッピングがメインということです。
何か具体的なほしい物があってアプリを開くというよりも、商品を動画を通して見つけ出すことに重きをおいているようです。

ショート動画を7秒間、観るごとに1ポイントが付与される仕組みになっており、ついつい見てしまいます。1ポイント=1円で購入の際に利用できます。

### 信頼感を醸成する仕掛け
見える品質と称して、さまざまな取り組みをしているのも特徴です。一部の商品のショート動画の後には、実物検証という動画が再生されます。これは、派手なエフェクトなどを排して、商品の機能や細部を淡々と見せる動画です。期待通りの商品が届くのか確認することができます。

<table>
 <tr>
 <td><img src="https://cont.sterfield.co.jp/uploads/Screenshot_20240130_101247_174f434b59.png" alt=""></td>
 <td><img src="https://cont.sterfield.co.jp/uploads/Screenshot_20240130_101257_ecc203b5ec.png" alt=""></td>
 </tr>
</table>

また注文ごとに撮影された梱包動画が、出荷前にアプリに届きます。丁寧で安心な物流をアピールしているようです。

<img src="https://cont.sterfield.co.jp/uploads/Screenshot_20240130_112400_801ac94b79.png" alt="" width="281.25" height="314.25">

このように安かろう悪かろうのイメージがある中華系商品に対して、安心感・信頼感を醸成しようとしていることが分かります。

## 運営会社HHO Limitedについて
HHO Limitedという名古屋、杭州、香港に拠点を置く企業が運営しています。7sgood以外にもペット用品ブランド「HHOLOVE」、イヤホンブランド「HHO Gene」を展開する企業でもあります。

HHO創業者兼CEOの無招は、アリババにて11年間プロダクト開発に携わり、グループ副総裁を歴任したほか、以前に日本に11年間在住しIT業界でのキャリアを経験したそうです。

現状、日本でのみ展開しているのもこういったバックグラウンドが影響していそうです。

## まとめ
今回は、「7sGood」の紹介をしました。TEMUやSHEINと違い日本のみの展開で、安心・安全を謳っているのが印象的です。
今後の動向に注目したいです。

medium_7sgood-配图.jpg

small_7sgood-配图.jpg

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7sgood-配图.jpg

ダウンロード数成長率2位！7sGoodとはどんなECなのか。

## はじめに 
2022年から当社業務と並行して、中小機構という組織の「販路開拓アドバイザー」として活動しています。
中小機構とは、経済産業省の所管として、全国の中小企業のサポートを行う独立行政法人です。

私の主な活動は２つあります。
ひとつは、越境ECを検討している中小企業の方に対して、月に1、2回オンラインMTGにて個別アドバイスを行います。

もう一つは、中小機構と、全国の地銀や商工会議所が共催して行われる越境ECセミナーへの登壇です。

2024年は1月と2月に集中して登壇予定があるので、ここでお知らせいたします。

## 1月30日（火）三重県津市
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2024_01_26_15_46_03_418148b903.png) 
https://ec.smrj.go.jp/event/2023/jo0ame00000005pt.html

## 2月14日（水）愛媛県松山市

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2024_01_26_15_47_51_6f1820253a.png) 
https://ec.smrj.go.jp/event/2023/jo0ame0000000ba9.html

## 2月27日（火）静岡県静岡市

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2024_01_26_15_48_07_9550b3bf22.png) 
https://ec.smrj.go.jp/event/2023/jo0ame000000146k.html    

画像だけ見ても、なんの違いがあるかわからないですね。。
内容は各地域のご要望によって、微調整はしているのですが、大まかには下記のようなアジェンダで３時間程度お話しています。

> ＜概要＞
> ・越境ECの重要性と成功のポイント
> ・自社にとって最適な進出方法を決めてみよう！
> ・ストアコンセプトを考えてみよう！
> ・現地人に響く自社商品の見せ方＆キーワード
> ・越境EC出店までのステップ

３時間のなかで、セミナーとワークショップを行います。知識と実践力が身につくセミナーとなっていますので、近隣にお住まいの方はぜひご参加ください（リアル開催のみとなります）。

## EC活用サポートWEEK 第4回テーマ「アジア市場」
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2024_01_26_15_55_51_59a1153794.png) 


こちらも中小機構が主催ですが、オンラインでのイベントです。
EC活用を促進するため、週ごとにテーマを変えて行っている催しです。
第4回目は、アジア市場ということで、下記のようなアジア越境ECの支援をしている支援業者が多く登場します。
 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2024_01_26_15_59_11_7810cac4e4.png) 

私は、キックオフセミナーとして天猫国際さんとともに、「アジア市場は難しい？知っておきたい成長市場の狙い方」というテーマでお話させていただきます。

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/2024_01_26_15_56_12_2c03b4c796.png) 

## おわりに
越境ECをはじめる企業が日本から少しでも増えるよう、今後もこのような活動を続けていきたいと思います。


large_スクリーンショット 2024-01-26 15.55.51.png

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スクリーンショット 2024-01-26 15.55.51.png

2024年1月2月、中小機構セミナーにたくさん登壇します

## はじめに

オンラインショッピングが当たり前になった今日この頃ですが、平均サイズオーバーな服や靴が必要な場合、やはり店舗に行くという方が多いのではないでしょうか。
Z●Z●スーツのように自宅でバーチャル試着ができるツールの開発など、様々な方法が考えられていますが、やはり実際に身につけないと分からないものです。
そうなると、遠い店舗の商品にはなかなか買おうと思えなくなってしまい、店舗と購入者双方にとっての機会損失になっているのが現状といえます。

## 近所の郵便局が試着室に！フランス郵便局が実験開始

フランスの郵便サービス会社La Posteは、パリにある郵便局2か所に試着室を試験的に設置しました。最終的には計7店舗に試着室を設置したいとしています。この実験では、顧客はオンラインで注文した商品を受け取った後、すぐに試着することができます。

La Posteによると、多くの消費者は郵便局から荷物を受け取り、家で試し、またその同じ荷物を持ってきて、返送してしまうそうです。そこで、郵便局に試着室を設けることで、消費者の利便性がアップするのではと考えたといいます。

 ![](https://cont.sterfield.co.jp/uploads/blog20240125_a7fa7e949b.png) 
黄色いドアの試着室の中には椅子、鏡、棚が設置されているそう（Photo by ALAIN JOCARD / AFP）


まず1つ目の利点として、消費者は、試着室で衣類を試着した後、その場ですぐに返品することができます。さらに、パートナー事業者のものであれば、返送荷物用に無料返品ラベルを印刷することもできます。その場で返品不要と判断できればすぐに使えるので、新しい商品をまた探して注文する必要もありません。

La Posteの広報部は「私たちはお客様の生活を楽にしたいと考えています。この実験により時間と労力が節約されるのです」と述べていますが、もちろんこの試みは、同社にとっても利点があります。つまりこの試みにより、様々な物流サービスが登場する中、より多くの消費者に自社のサービスを利用してもらうきっかけになりうると考えているのでしょう。

他の郵便会社と同様に、ラ ポストでは最近、処理する手紙の数が減少しています。同社は物流サービスに投資することでそれを補いたいと考えていると見られています。2024年1月時点では、まだパリの2か所しかありませんが、まもなくあと3軒を追加し、最終的には7か所に増やす予定とのことです。

フランスの起業家協会（CdCF）は、試着室によってオンラインショッピングが消費者にとってさらに魅力的なものになり、実店舗に足を運ぶ人が減ってしまうのではないかという懸念を表しています。確かに、これ以上オンラインショッピング利用者が増えれば、特に小売店にとっては大きな打撃になりえます。
しかし現状では、La Posteはそこまでサービスを拡大するような計画は発表していません。

## おわりに

元々返品のハードルが高くないヨーロッパ諸国ではありますが、もしこのようなサービスが広まれば、ますます返品しやすくなり、事業者側としては返品リスクが高まるのでは？と思わなくもありません。はたしてこの実験、どのような結果になるのでしょうか。
そしてもし、同様のサービスが日本でもあったら、皆さんは使ってみたいと思うでしょうか？


参考：
https://www.thelocal.fr/20240110/why-post-offices-in-france-are-opening-changing-rooms-for-shoppers
https://ecommercenews.eu/la-poste-installs-fitting-room-in-post-office/


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