ベトナム語の語源って?
はじめに
Xin chào(シンチャオ)!ゴールデンウィークに初めてベトナムへ行きました。
ベトナム語って、アルファベット表記っぽいですが、見慣れない記号(こんなの⇒「ữ」や、こんなの⇒「ốc」)がいっぱいあって、その語源はなんなんだろう?と気になって調べてみました。
もともとは漢字を使っていた!
現在のベトナム語は、Xin chào(シンチャオ・意味:こんにちは)のようにアルファベット表記ですが、昔のベトナムは独自の言葉はあったものの、文字は存在しませんでした。ベトナムの北部は紀元前111年から938年の約1,000年間、中国から属国のように支配されていました。この期間を「北属期」といいます。この間に中国語や漢字文化の強い影響を受けました。
938年に中国との闘いに勝利し、「北属期」から「独立期」になります。しかし独立後もしばらくの間、独自の文字は存在せず、公文書などは引き続き中国語を使っていました。
中国語をアレンジしたベトナム独自の文字の誕生
15世紀になると、ベトナム独自の文字を使用しようという動きが広がります。そこで、中国語をアレンジしたベトナム独自の文字が生まれました。
その文字を「Chữ nôm(チュ ノム)」と言い、「漢越語」と言われる言葉です。
Chữは「字」、Nômは「ベトナム」という意味です。
ベトナムの国旗のところにあるのが、チュ ノム(漢越語)で書かれた「漢字文化圏」という文字です。
たしかに漢字っぽくて、意味がわかりそうでわからない・・・
チュ ノム(漢越語)は、漢字より複雑で一般層にあまり普及せず、識字率も低い状態が続きました。
いまのベトナム語文字に変化
17世紀初頭に転機が訪れます。ポルトガル人宣教師がラテン語のアルファベットを応用した「アンナム語」を生み出します。
「アンナム語」は、チュ ノム(漢越語)よりかなりシンプルなため、一般層にもなじみやすい言語でした。
同時期にフランス人宣教師が、声調を付ける文字を考案し、現在のベトナム語を作り上げました。
中国語由来の日本語・ベトナム語の共通点
日本語もベトナム語も中国語由来の言葉が多いため、発音が近い言葉が多くあります。似てますよね!
まとめ
言葉のルーツをたどっていくと、その国の歴史を知ることになり、楽しいですね。言葉は文化であり歴史だなと思いました。参考文献
https://vietomato.com/han-viet-la-giAuthor Profile
DICE.K
海外ネタを中心に書いてます。
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