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オムニチャネルとオモニチャネルのたった一つの違い

オムニチャネルとオモニチャネルのたった一つの違い

私は名刺にECマーケティングプランナーという肩書をすり込んでいますが、はっきり言ってマーケティングのことを専門に学んだことはなく、この肩書には「こうなりたいな(^^♪」という願望がかなり含まれています。

このままだと経歴詐称となってしまいますので、背伸びした肩書に現実を合わせようといま必死にマーケティング関係の本を読んでいます。

なぜ韓国人のお母さんが出てくる?

その過程で出会ったのがオムニチャネルというマーケティング用語です。
皆さんはご存知ですか?
私はこの言葉を全く知らず、「どうして韓国語のお母さん(=オモニ)が出てくるんだろう」と思いました。
この言葉と出会ったのが、ECサイトを繁盛させるためのノウハウを書いた本の中だったので、「キムチを販売しているECサイトがすごく流行っているのかな」と思いました。

とんでもない間違いでした。

オムニチャネルを「オモニのキムチ屋さん」で説明します

本を読み進めて、オムニチャネルのことはある程度理解できました。
間違えたままだと悔しいので、「オモニのキムチ屋さん」という架空店をつかって「オムニチャネル」を説明します。

ここは韓国人と韓流ファンで賑わう新宿区新大久保。
韓国人の朴さんはここで30年間キムチを販売しています。
雑居ビルの一階で昔ながらの対面販売(シングルチャネル)にこだわってきましたが、昨今の不況の波を受け、売り上げは下がる一方。
これからはネットでも売らなければと、一念発起して数年前から楽天に出店し、実店舗とECサイトで販売するようになりました(マルチチャネル)。
スマホの普及の時流にも助けられ、遠方のお客さんからの売り上げも順調に伸びました。
しかし、大手小売店がECにも力を入れ始めるなか、このまま手をこまねくわけにはいきません。
もっとキムチを売りたい。もっとお客様との接点を増やしたい。いつでもどこでもお客様がキムチにアクセスでき、注文でき、受け取ることができる・・・そんな仕組みを作れないか。モールだけでなく自社サイトでも、テレビ通販、カタログ通販、イベント、ダイレクトメール、SNS、もちろん実店舗を含めて、顧客情報と在庫情報を一元管理したい!!

——
朴さんは全ての販路を統合することに成功し、オモニのキムチ屋さんは大繁盛しました。
のちに彼女の画期的なマーケティングはこう呼ばれることになりました。
オムニチャネル、と。

最後に

この記事を読んでオモニとオムニがごちゃごちゃになりませんでしたか?
ちなみに「オムニ」とは「すべての」「あらゆる」という意だそうです。
韓国語で「お父さん」は「アボジ」です。

参考サイト
オムニチャネルとは
これからは「個客」中心のマーケティング、オムニチャネル戦略

読んだ本

Author Profile

著者近影

HASHIMOTOHIROKI

1984年香川県生まれ。 早稲田大学第一文学部哲学専修卒。 三味線奏者、豆腐屋、八百屋を経て、現在はスターフィールド株式会社で、あらゆる日本企業を世界進出させるべく越境ECの普及に力を注ぐ。 特に中国、台湾向けECカート導入がメイン業務。

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